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ギターの元祖と言われるリュートについて、ちょっと調べてみました。

大元はササン朝ペルシャ時代のバルバット(barbat)という楽器のようですね。
こんな感じ。
Iranian Barbat

弦の数は決まってはいないんですが、これだと、一番上が単弦になっていて、他が2弦ずつですね。
フレットはなし。
もちろんこれは今のもので、昔の楽器はこんなには響かなかったと思います。

こちらはウード(Oud)。
Iranian Barbat

中東、トルコ、エジプト、ギリシャあたりで使われている楽器とのことです。

もちろんササン朝ペルシャより以前に同様の楽器がなかったとは思えませんが、まあ、だいたいその辺という感じでしょうか。
その楽器があちこちに拡がったのですね。
東アジアにも伝わって、
中国を経て日本ではこうなりましたと。
琵琶演奏 「祇園精舎」
独特ですね。それからフレットがありますね。大きな撥(バチ)を使っています。
もう1個。
熊田かほり 鶴田流琵琶 「壇の浦」より

一方、中国琵琶。
中国琵琶
フレットがたくさん。フィンガーピックを使っています。
日本の琵琶とは弾き方がまったく違いますね。

ちなみに中国ではリュートのことを
Bach - Air on the G String
”魯特琴”と呼ぶんですね。
竹笛と魯特琴で、G線上のアリア。

リュートですが、リネッサンス時代に非常に発達しまして、バロックの時代には多くの曲が。バッハはたくさん作ってますね。ジェスロ・タルが得意なブーレも、リュートのための曲ですし。

Weiss - Passacaglia

Bach - Lute Suite BWV.1006

これは
Bach - Prelude BWV.999
"archlute" と書いていますね。14コース(弦の数はもっとある)あるそうです。
上のもそうですけどね(しかももっと弦が多い)

一方、ぐっと低い音を出す
Robert de Visee - Prélude et Allemande
テオルボ(theorbo)もしくはキタローネ(chitarrone)というのもあるんですね。

しかし、なんとイベリア半島ではルネッサンス、バロック時代にリュートは主流にならず、
ビウエラ(vihuela)という楽器が主流だったのですね。
Vihuela and Lute Baroque Duet
ビウエラとリュート。
ギターの形に近いのがビウエラ。

ルネッサンス時代のスペインの曲。
Luis de Milan - Fantasias
vihuela de manoという、もっとも一般的なvihuela。

Gaspar Sanz - Canarios
そうすると、これはリュートではなくてビウエラということになりますね。
バロック・ギターと書いてますが。
バロック時代のスペインの曲ですし。


ところで、バンジョーはどうつながるのかとおもいましたが、別系統のようですね。
Foster - Oh Susanna

Scruggs - Foggy Mountain Breakdown

バンジョーの元はこの"akonting" という楽器のようです。
African Akonting

セネガル・ガンビア等に住むジョラ民族が使っていた楽器。
"Esouk Elobeh" - Jola akonting music
これがアメリカで(要するに奴隷によって伝わって)、バンジョーに発展したと。

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