【みんな生きている】金賢姫編

大韓航空機（ＫＡＬ機）爆破事件の実行犯・金賢姫（キム・ヒョンヒ）元死刑囚と日本の警察庁の担当者との面会が、鳩山政権発足後初めて今日ソウルで行われ、金元死刑囚の日本訪問に向けて意見を調整したものと見られます。
これは日・韓両国の関係筋がＮＨＫに明らかにしたもので、金元死刑囚が北朝鮮で見聞きした情報について警察側が改めて確認したものと見られます。
また、金元死刑囚は自らが日本を訪れて拉致被害者の家族に対し知っている情報を直接伝えたい意向を表明しており、中井　洽・拉致問題担当大臣も金元死刑囚の日本への招聘に向け事務方に韓国政府との交渉を指示したことから、具体的な訪問時期を巡っても意見を調整したものと見られます。



※金元死刑囚が日本に来ること自体が金総書記への打撃になる。

【みんな生きている】脱北者健康状態編

《脱北者の健康診断から見える北朝鮮の劣悪な保険衛生環境》

韓国政府が２００５年～２００８年にかけて北朝鮮から韓国入りした脱北者を対象に実施した健康診断の結果によると、１３歳～１８歳の青少年男女の平均身長は男子１５５．７㎝・女子１５１．１㎝で、韓国の男子１６９．２㎝・女子１５９．４㎝と比べてそれぞれ１３．５㎝、８．３㎝低いことがわかった。
平均体重については男子４７．３㎏・女子４６．９㎏で、韓国の男子６０．８㎏・女子５２．３㎏と比べてそれぞれ１３．５㎏、５．４㎏少なかった。
このような事実は韓国疾病管理本部が２００５年～２００８年にかけて韓国入りした脱北者８，２１４人を対象に毎年実施し、韓国国会の保険福祉委員会に所属するハンナラ党の孫淑美（ソン・スンミ）議員に提出した『最近４年間の北朝鮮離脱住民の健康診断現況』と題する報告書によって明らかになった。
調査対象の内訳は１９歳以上・６，９６７人、１８歳以下・１，２５７人である。
１９歳以上の脱北者の場合も平均身長は男性１６５．４㎝・女性１５４．２㎝で、韓国の男性１７１．４㎝・女性１５８．４㎝と比べて４㎝～６㎝程度低かった。
平均体重も男性６０．２㎏・女性５２．８㎏で、韓国の男性７２．０㎏・女性５７．１㎏と比べてそれぞれ１１．８㎏、４．３㎏少なかった。
脱北者たちは身体の発育だけではなく、健康状態も懸念される状態であることが確認された。
各種寄生虫の寄生率はこの４年間に韓国入りした脱北青少年が２５．８％、脱北成人が２４．６％で韓国の青少年と成人の約３％に比べて８倍～１２倍程度高かった。
脱北者の寄生虫寄生率は２００５年に３８％だったが、２００６年に２３．１％、２００７年に１７．７％と減少していたが、２００８年に２８．６％と再び上昇した。特に脱北青少年の場合、２００８年の調査で寄生虫寄生率がほぼ半数の４８．３％にまで達していた。
貧血の割合も成人の場合で男性８．４％、女性２４．７％で韓国の男性の４倍、女性の１．８倍に達した。
今回公開された脱北者たちの健康診断結果は、現在の北朝鮮住民の健康状態を類推出来る資料として評価されている。
孫議員は

「脱北者の健康状態を見ると、今まで韓国をはじめとする国際機構や世界各国の対北朝鮮食糧支援が行われていたにもかかわらず、北朝鮮住民の健康状態が改善されていないと見られる。栄養が不十分な北朝鮮の人たちに実質的な支援が届くよう、対北朝鮮支援の監視強化等、システムの整備が必要だ」

と話している。



※これで一般住民に食糧が渡っていないことが明らかになったな。
北朝鮮の食糧事情については過去の【みんな生きている】（ａｕ版・２００９年３月～７月掲載分）をご覧下さい。