もずの独り言・goo版

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【みんな生きている】対北朝鮮ビラ飛ばし編

2010-02-07 22:05:13 | 日記
《対北朝鮮ビラ飛ばし、北朝鮮に確実に打撃》

南北軍事実務協議に出席した北朝鮮の代表は1月13日、韓国側にFAXを送り「対北朝鮮ビラ飛ばし国民連合が1月1日に京畿道臨津江で『反共狂症』に駆られて数十万枚のビラを飛ばして来た。ただちに極右保守団体を解散させ、主犯を厳罰に処することを求める」と要求して来た。
北朝鮮軍部は2008年10月28日にも南北軍事会談の北朝鮮側報道官の声明として「韓国の民間団体によるビラ飛ばしが今後も続いた場合、人民軍の断固たる実践行動も辞さない」と激しく非難した。
その後も北朝鮮当局は韓国側にビラ飛ばしを中止するよう何度も要求した。その際には脱北者団体や個人の氏名まで具体的に言及し「韓国側が解決に乗り出さないのであれば自ら行動を起こす」等と激しい表現を使っている。
1997年以前には韓国国防部が数十万枚のビラを飛ばしていた。廬武鉉(ノ・ムヒョン)政権下でさえも民間団体によるビラ飛ばしが行われていたが、最近はビラを飛ばしているのが脱北者であるため北朝鮮からの抗議も非常に神経質になっている。
脱北者がビラを飛ばすことによる影響はそれほど大きいのだろうか。
北朝鮮当局が風船ビラに過敏な反応を示すのには2つの理由が考えられる。
1つ目は民間団体によるアドバルーンを利用したビラ飛ばしが以前にも増して巧妙に、また規模も大がかりなものになっているからだ。そのため北朝鮮国内の広い範囲にまでビラが飛ばされているという。とりわけ黄海道地域は朝鮮人民軍の主力が配備されている。最前線でもあるこの地域は韓国政府によるビラ散布が中断され、大型の電光版が撤去されてからは外部との交流が断絶されている。そのため今はビラに対して無防備にある。
2つ目は、ビラを飛ばしているのが同じ北朝鮮出身の脱北者であるということの影響が想像以上に大きいという点だ。
韓国人が飛ばすビラであれば住民には誇張された宣伝とも受け取られるが、同郷人が飛ばすビラとなれば決して誇張とは考えないという。
北朝鮮消息筋によると

「脱北者団体が飛ばしたビラは黄海道を越え、時には平安南道南浦や平壌にまで飛んで来る」

という。また、

「昨年夏に南浦地域には大型の風船が数十個も飛ばされ、それによって大量のビラがばらまかれその影響で通りは大騒ぎになった」

という。
ビラには金正日(キム・ジョンイル)総書記の私生活が暴露され、北朝鮮の体制を強く非難する内容が書かれていた。これを受け、地域の国家保衛部は非常態勢に入った。南浦市国家保衛部はビラが飛んで来た地域の全ての住民に外出禁止命令を下し、ビラを全て回収した上で住民の通行を許可したという。黄海道の正方山周辺にある金総書記の別荘にもビラが飛ばされ、北朝鮮政府の幹部を刺激した可能性もある。
最近韓国に入国した元朝鮮人民軍幹部の脱北者は

「黄海道地域に駐屯する兵士たちは、脱北者が飛ばしたビラに大きな衝撃を受けている」

と語る。
この脱北者は

「金総書記の乱雑な私生活について書かれたビラを目にした兵士たちは、つらい心情にならざるを得ない。『将軍様はたとえ腹が減っても銃と爆弾で守らなければならない』と教えられている。その将軍様の私生活が信じられないほど乱れているという事実を知らされれば、激しい怒りを覚えて当然だ」

と語る。何度も繰り返し飛んで来るビラの影響で、朝鮮人民軍内部でも金総書記に対する忠誠心が揺らぎ始めているという。
黄海道地域の人民軍保衛部では韓国から風船が飛んで来た場合には兵士たちの外出を禁止し、ビラの回収が終わってから兵士たちの外出を許可しているという。
もしビラを見つけた場合には、一切目にすることなく保衛部に提出するよう命令が下されているが、ビラに書かれた内容に関心を持ち始めた兵士たちの目をごまかすような段階はもはや過ぎ去った。
平壌出身のある脱北者は

「過去に韓国政府が飛ばした大型の風船が平壌市内にまで飛んで来てビラがまかれたときには、平壌市民には理解出来ない内容が記載されていたためそれほど大きな影響はなかった。しかし今は正反対だ」

と語る。
北朝鮮の住民が最も関心を持っているのは最高指導者である金総書記の私生活だ。最近のビラにはその内容が詳しく記載されており、またそれ以外にも北朝鮮の住民なら誰でも理解出来る内容が数多く書かれているため、その影響も非常に大きくなっている。
現在もビラを飛ばす活動を続けている自由北朝鮮運動連合代表の朴相学(パク・サンハク)氏は

「北朝鮮にビラを飛ばすのは、情報が遮断された北朝鮮の人々に最低限の『知る権利』を与えることが自分の義務だと考えるからだ。金正日がいくら脅迫して来たとしても止めることは出来ない」

と述べた。



※人権蹂躙国家・北朝鮮に打撃を与えるビラ。
一人一人は非力でも、力を合わせれば戦うことが出来るのだ。

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【みんな生きている】朝鮮労働党・朝鮮人民軍人事編

2010-02-07 19:21:27 | 日記
《朝鮮労働党と朝鮮人民軍、人事異動相次ぐ》

金正日(キム・ジョンイル)総書記による北朝鮮統治を支える二本柱、朝鮮労働党と朝鮮人民軍の幹部等の人員交代が相次いで行われている。
朝鮮労働党では経済関連部署長等が解任されたが、これはデノミネーション(貨幣呼称単位の変更)の失敗と国際社会からの金融制裁を受けたものだという。
朝鮮人民軍からは金日成(キム・イルソン)・金正日時代を代表する70代~80代の顔ぶれに代わって50代~60代の新幹部が浮上している。
金総書記は1991年に朝鮮人民軍の最高司令官となり、1997年には朝鮮労働党総書記に推戴された。

【朝鮮労働党人事】

朝鮮労働党で経済政策を担当する計画経済部・39号室・財政経理部の責任者3人が最近交代したことが明らかになった。
金総書記は昨年12月に断行したデノミが失敗した責任を追及し、1月20日頃に北朝鮮経済を総括していた朴南基(パク・ナムギ)計画経済部長(76歳)を解任したという。また、金総書記の資金を16年にわたり管理して来た「金庫番」こと金東雲(キム・ドンウン)39号室長(75歳)も最近解任され、チョン・イルチュン副室長に交代したという。
金東雲氏の交代について北朝鮮の事情に詳しい消息筋は

「昨年12月にEU(欧州連合)の制裁リストに名指しされ、スイス等にある金総書記の海外資金の管理が困難になったためではないか」

と分析している。
2月3日付の『毎日新聞』は「崔益奎(チェ・イクキュ)朝鮮労働党映画部長(76歳)が解任された」と報じたが、これについて北朝鮮消息筋は

「党の宣伝扇動部に長い間居座って影響力が強いため、宣伝・扇動がきちんと行われていないという批判を受けたのではないか」

と推測している。
また、北朝鮮は先月にも朝鮮労働党の国際部長に「中国通」であると同時に6ヶ国協議の首席代表だった金英逸(キム・ヨンイル)外務副大臣を起用した。
韓国政府の安全保障部処(省庁)関係者はこの人事について

「朴南基氏と崔益奎氏の解任はデノミの失敗、金東雲氏の解任と金英逸氏の起用は2回目の核実験後に決行された国際社会からの制裁に関係があるものと見られる」

と述べた。

【朝鮮人民軍人事】

朝鮮人民軍では故・金日成国家主席のパルチザン部隊に所属していた李乙雪(イ・ウルソル)元帥(89歳)、趙明禄(チョ・ミョンロク)総政治局長(82歳)、李用茂(イ・ヨンム)国防委員会副委員長(87歳)等は高齢や持病等のため最近は公の場に姿を見せていない。金総書記が実権を握ってから10年以上にわたり総参謀長を務めた金永春(キム・ヨンチュン)人民武力部長(74歳)も健康問題で2ヶ月以上公式の席に現れていない。
また、2000年の南北首脳会談直後に松茸を持って韓国を訪れた朴在慶(パク・ジェギョン)人民武力副部長(77歳)は2008年以降、一度も金総書記に随行していない。
一方、60代の李英鎬(リ・ヨンホ)総参謀長と金正覚(キム・ジョンガク)総政治局第1副局長(64歳)が朝鮮人民軍の幹部に浮上した。
最近相次ぐ黄海北方限界線(NLL)での砲撃について、複数の北朝鮮消息筋は

「砲撃の専門家である李英鎬氏主導によると見られる」

との見解を示した。
韓国国防研究院・安保戦略研究センターの白承周(ペク・スンジュ)センター長は

「50代~60代の朝鮮人民軍幹部は、多くが軍への忠誠をチェックする総政治局に配属された。今後は“ポスト金正日”体制の構築に重要な役割を果たすことになると見られる」

と述べた。
50代後半と推定されるチョン・テグン総政治局宣伝副局長(中将)、キム・ヒョンリョン2軍団長等も注目を集めている。

最近相次ぐ朝鮮労働党の幹部交代については民衆の不満を抑えるため、朝鮮人民軍の幹部交代については“ポスト金正日”体制の構築が目的という見方が有力だ。
韓国東国大学のキム・ヨンヒョン教授は

「デノミ失敗の影響で高まる民衆の不満を抑えるには、責任者を解任して新しい政策を進める必要がある」

と語る。
北朝鮮は過去にも開放政策の失敗による影響を抑えるために金達玄(キム・ダルヒョン)副総理を解任した他、市場体制導入に失敗した責任を追及し朴奉珠(パク・ボンジュ)総理を解任したことがある。
また、北朝鮮は先軍政治を強調しているだけに、朝鮮人民軍幹部の交代は「キム・ジョンウンによる権力継承」と関係があるとの見方も有力だ。
北朝鮮消息筋は

「ジョンウン氏は現在、国防委員会(委員長・金総書記)に勤務しながら主要人事、特に軍関係の人事に影響力を行使しているようだ」

と述べた。
金総書記が権力の世襲を成功させるには、経済の安定と軍の支持が欠かせない。



※人事に眼を向ける。相手を知るうえで必要なことだ。
ジョンウン氏ばかりを追いかけ回しても、何も見えて来ない。

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