青空と紙風船

就労サポートセンター紙風船の日常をBlogでお伝えいたします

においについて ~メンバーミーティング2019年7月~

2019年07月31日 | 就労訓練

2019年7月のメンバーミーティング(=話し合いの練習をする講座)。

テーマは、

 

なんのことやら…とお思いでしょう。

 

「におい」についてならば、自由に発想してグループ内で発表します。

そしてこの日は「KJ法※」で意見のとりまとめをおこないました。

 

※自由に発想したバラバラな情報の中から必要なものを取り出し、整理や統合を行うための手法。もともとは文化人類学者である川喜田二郎氏(元東京工業大学教授)が考案。頭文字をとって「KJ法」と名付けられた。

 

メンバーそれぞれの目標にも「汗対策をする」「臭い対策をする」という言葉が出てくる季節になりました。

もちろん皆にとって不快なにおいもあれば、良いにおいもあります。

また、自分にとっては「良いにおい」と思っていても、人に不快感を与える場合もあります。

(少し前にブームになった「柔軟剤の香り」が代表例かもしれません。)

 

ですので、皆がそれぞれどんな思いや意見を持っているのか、メンバー同士の思いや考えを聞く事ができる機会を作ってみました。

 

…と、この講座参加者の皆には、このような思いの説明はせず、

(1)まずは、個人の作業です。「におい」と聞いて思いつくことを付箋(ふせん)一枚にひとつずつ書く。

(2)グループの皆が書き終わったら、発表。(大切なのは、相手の話を聞く事!)

(3)意見の分類分け(集約) 

(4)分類に、題名をつける

としました。

 

個人の付箋を書き終え、発表している様子。

逆さまから読もうとして首を大きくひねっているメンバー。

 

順番に発表しているのですが、なぜか皆中腰になって作業しているグループ。

結構たくさん書いてくれましたのでね。

全体を見ようとしたら、中腰にならざるを得なかったのかもしれません。

(しかも、この姿勢はヤル気が伝わってきます!)

 

途中で、このような紙を配ってみました。

「『におい』といっても、いくつか漢字の違いや表現の違いがありますよねー」と。

 

 

さて、3つのグループの分類分けまで終了しました。

グループ1

じっくり読むと、面白いんですよ。

今回は、「相手の話を聞く事」ですので、意見を戦わせることはあまりなかったようです。

でも、たとえば「納豆」のにおいは…

好きな人にとっては「美味しそう!」となりますが、苦手な人にとっては「嫌だ~」となりますのでね。

そういった「違いを受け入れる」ことも、ぜひ皆で考えたいものです。

 

(好き系)「ハミガキ粉」(子どもの頃にバナナ味のハミガキ粉を食べていた事を思い出しました。)

(好き系)「お気に入りのぬいぐるみ」

(好き系)「自分の布団」

(好き系)「海」

(嫌い・苦手系)「新車」

(嫌い・苦手系)「甘ったるい」←「甘い」ではなく「甘ったるい」というこの表現が、すでに「嫌悪」の気持ちを表していますよね~。

このグループは、「どっちでもない系」と分類分けしていますが、これは「好きな人も苦手な人もいるにおい」をこのように分けていました。

気遣いあっている雰囲気が伝わってきます~。

 

さて、こちらのグループ。

怠けているのではありません。

意見を出して出して出して…考えて考えて考えて…

そして暑さも加わって、「やり遂げた!」という後の疲れ果てた姿です。

(ですので、普段は姿勢や態度にうるさい私ですがこの過程をみているので見守っておりました。)

 

グループ2

 

こちらのグループは、「食べ物」「新品物」「自然」「日用品」等、どんな種類の臭いかに分けていました。

私がヒットしたのは、「無香空間」という言葉。

「におい」ときいて、消臭のことを思ったようです。

その真上に「生魚の臭い」とあるのはどういうことだったんだろう?

 

時間がなくて突っ込めなかったのですが、読みこむと、やはり面白いです。

 

「おひさまのかおり」もいいですねー。

おひさまの下に干したお布団のぽかぽかふんわりしたかおりを思い出します!

ぽかぽかにも香りがあったなあ。

 

「グローブの手をはめるところのにおい」

いいね!部活動の思い出でしょうか…。

私も野球部の部室のにおいを思い出しました。

 

 

最後にグループ3

「いい匂い」

「嫌な臭い」

「好き」

に分かれていました。

「いい匂い」と「好き」の違いは何かなあ。

こちらのグループは、もう少し時間があると良かったのかもしれません。

 

「春のにおい」(春夏秋冬それぞれに!)

「夜のにおい」

…それぞれの感性で感じるにおいが違うように思います。

すてきな表現ですねー。

 

「怪消しのにおい」も忘れられません!

ジェネレーションギャップも登場しておりましたが、私はわかります!

(好きでした。)

 

皆、今回は「相手(発表者)の話を聞く」ということは意識していたように思います。

もう一歩、今度は「相手の話」という部分では、「言葉のみ」を聞くのではなく「内容」に思いを馳せて聞くことができたらいいですね。

自分にはあまり興味がない事柄だったとしても、「それはなぜだろう?」と興味をもって聞くようにすると、相手の話が面白く感じられますよ。

この日のメンバーミーティングは以上で終了です!

しばらく和室の扉に張ってありますので、どうぞご覧ください。

紙風船

いずみまさこ

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