青空と紙風船

就労サポートセンター紙風船の日常をBlogでお伝えいたします

できることをするだけ…の尊さ

2015年08月31日 | その他

本日の公園美化作業にて…

草っ原から少し距離のある遊具の足元、ひとりのメンバーが「ソレ」を見つけた。
遊具の周囲は砂で覆われており、「住み処」のある草っ原までの歩みを阻む。
そんな中「ソレ」は、きっと年老いているだろう身体で懸命に歩みを進める。
しかしその様子は、私どもの目には「絶望的」にしか見えなかった。

その時、ひとりのメンバーが動いた。
メンバーが「ソレ」をそっと掴もうとする。
時折「ソレ」は、身を守るために必死に抵抗する。
しかし私は知っていた。
メンバーは「ソレ」をどうしたいのかを。
だから、ただ見守った。

そして「ソレ」を掴んだメンバーが向かった先…。



よく見てみると…。



そう…。
「アカエゾセミ」である。

年老いたアカエゾゼミは、きっとあの砂場で誰にも見つからなければ、そこで生涯を終えていたかもしれない。
だがひとりの心優しいメンバーに発見され、とりあえずは手頃な木に到達する事が出来たのである。
セミは木につかまった瞬間から、先ほどの遅い歩みが嘘のように、しっかりと木の幹を上へ上へと登る。

驚いた事に、セミはいったん木につかまると、人間が近づいていても同じ速さで堂々とそこに居るのである。
私には、セミがまるでそのメンバーに感謝しても足りないようなくらいに、しかし確実に来るであろうその別れを惜しむように、最後まで姿を見せながら、ゆっくりと上へ登って行っているようにも見えた。

セミは短い命だが、今回メンバーがとった行動のおかげで、少なくとも地面で力尽きたり踏まれたりする最後は免れたのである。
私はこの事を一部始終見届け、改めて「できることをする」ことの大切さを再確認したのである。

以上、セミWMでした。

p.s.
このセミ、最初「仮面ライダーみたい!」って興奮した^^;
そんなこと考えてないで自分で助けてやれよって、後から反省したセミWMでした(笑)

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