オンマは辛いよ

~グチはゴミ箱へ、思い出は宝箱へ~

ほんとはやさすぃ~のよ。

2010年12月04日 09時49分21秒 | アッパ君の話
ブログの中では存在感のうっす~いうちのアッパ君ですが(笑)



うちのアッパ君は、芸能人に例えると

     

川藤幸三TKOの木下とよく言われます
※この木下の画像に至っては、うちの子ども達も「アッパ?」と見間違えた程似ています。




数年前、寂しくなってきた頭部を憂い、思い切って床屋で



「ブルース・ウィリスのようにして」とオーダー。

しかし、いかんせん土台が土台なもので、帰ってきたアッパ君に思わず

「…お勤めご苦労様でした」

と言ってしまいそうになりました



そんな風貌なので、当然初対面の方はアッパ君を見ると一瞬怖がる人が多いです(笑)




ところが先日、息子の忘れ物を届けにきてくれたSenkoちゃんにアッパ君の意外な一面を見られてしまいました

うちでは当たり前すぎだったアッパ君のパジャマ姿。



Senkoちゃんは一目見て、挨拶も忘れるほど爆笑しておりました

なので彼女の中でのアッパ君は

『ニコ腹Tシャツで何しゃべっても腹おどり』

という何とも不名誉なイメージがついてしまいました






ある朝、着替えながら何かグチっていたアッパ君。

「…でな、むちゃムカついたで」

「へぇ~。お腹は笑ってんのになぁ



「……もうこれ、捨ててくれ!」



バサッ!とパジャマを脱ぎ捨て仕事に出かけたアッパ君でしたが、洗濯してまた数日後の風呂上がりに出しておくと、何も言わず着てました(爆)





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期待しない、夏

2010年08月13日 07時07分46秒 | アッパ君の話
入社した時から既に決まっていたオンマとは違い、聞く度に「う~ん、まだ決まってへん」値打ちもたせて(笑)いたアッパ君の盆休みが始まった

オンマ:11(水)、12(木)、13(金)、14(土)15(日)

アッパ君:12(木)、13(金)、14(土)15(日)、16(月)17(火)

重なっている12日~15日までの間

13日(金)→オンマ実家墓参り&盆の挨拶
14日(土)→何カ月も前から予定を入れてある(アッパ君抜き)
15日(日)→アッパ君実家墓参り&盆の挨拶

という訳で、12日が唯一どっか遊びに行こうよの日だったのだが…



ご存じうちのアッパ君、インドア派人込み嫌い

それでも毎年あきらめずに攻防を繰り広げるオンマ

「何やかんや言うても、ここ何年かは行ってるもんなぁ」

一昨年、そして去年と、すこぉしずつではありますが「家族を連れてどこ行こぉ?」と考えてくれるようになってきてはいる…と思いたい。

「俺がこの間行ってきたオバマ行こうかなって思っててんけど」
「オバマぁ?」
「福井の」
「あぁ、小浜か。ええやんええやん」ちゃぁんと考えてたのね


で、寝る前にふと聞いてみた。

「で、明日何時起き?」
「7時半には出たいな」
「りょーかい!」
「行けたらな」



何ですと?



「台風来よるやろ。明日雨やで」
「雨でも別にかまへんやん。ドライブやろ?」
「お前な、いつも仕事で何往復もしてるとこ、何でわざわざ休みの、しかも雨の日にまで行かなあかんねん」
「はぁ?あたしも運転するやん!」
「何ぼも高速代使って」
「出すやん!高速代位」
「まぁ、無理やって。じゃぁ、おやすみ」

ほんなら最初から言うなやっっ!!!!




翌朝、起きたらやっぱり

子どもらは朝から大はしゃぎ

仕方がないからハーバーランドでも行ってこようか

「俺も行こうかな。Tシャツ欲しいし」

あーそーでっか

しかし、おそらく皆さま経験アリかと思いますが旦那と買い物なんてするもんじゃぁありません

「じゃぁ、ゲームセンターで子どもらと待っとってよ」
「ええわ。一緒に行ったらええやん」

落ち着いて見れないんだよっっ!!



こうして我が家の盆休み貴重な1日は終わったのだった…



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かえって高こついたやないかいっっ!!

2010年02月13日 10時42分04秒 | アッパ君の話
この地に骨を埋める覚悟で新居購入してから10年足らず。

着実に老朽化の波が押し寄せております

今回は、バス・トイレの水道が一挙にやられた

風呂の蛇口は、いくらきつく締めてもポタポタ
ジャーっと1回流すと、エンドレスで流れ続けるトイレ

閉まりがなく、ゆるーいのは、うちの家族もおんなじですが




「Tちゃんに頼むわ」

Tちゃんは、水道屋。
うちのアッパ君、不況になる前は、お舅様の家業である基礎・解体屋やってました。
その関係で、工務店やガス・電気・水道などの業者の方々との繋がりがあるんです


で、Tちゃんがやってきました。

見てくれた結果は、風呂は要交換→メーカーに委託、トイレも部品交換→Tちゃんがやってくれることになりました


お風呂は、Tちゃんが手配してくれた設備会社の人が来て、部品を交換してくれました。
料金は、\18,743


その数日後、Tちゃんがトイレの修理に来てくれました。

アッパ君不在でしたが、携帯で
「ちゃんと料金とってもらうねんぞ!」との指示

30分程の工事が終わり、「いくらですか?」と聞くと「9,000円です」とのこと。

1万円札を出すと「おつりがないので、領収書とおつりとってきます」

と、出て行こうとするTちゃんと、ちょうど帰宅したアッパ君が鉢合わせ

「終わったん?どないしたん?え、領収書?いらんいらん!お釣り?とっとけとっとけ

なんですと?

それだけじゃ足らず、あろうことか

「Tちゃん、ご苦労さん。ありがとうな。飯食いに行こか」

と言い、私の財布からもう1万円引き抜き、去って行ったのであります




カムバ~ック、私の1万1千円

ついついバブル時代のクセが抜けない、見栄っぱりの貧乏坊ちゃまなうちのアッパ君です「ポチッと!」お願いします
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そこに愛はあるのか~い?

2009年10月22日 16時59分33秒 | アッパ君の話
母というものは、本当にいつでも眠たい生物である、と思う






幼い頃、母が昼寝をさせようと私ら子どもを寝かせ、一生懸命話をしようとするのだが
(恐らく、自分が寝たかった為、子どもも一緒に寝かそうという算段だったのだろう)

「そこへ、大きな桃がどんぶらこ~どんぶらこ~…zzz」

から先に話が進んだ試しがなかった

起こすとまた話は最初の「むかぁしむかし」から始まるからだ。

いつも、気付くと母が一人で寝ており、子どもらは別の部屋で遊んでいる、というカンジだった





そんなんだったから、朝もよく寝坊していた。

たいがい父の「おい、おい!」という不機嫌そうな声で慌てて起きていたような気がする。

父は、朝ごはんは食べない人だった。

起きたら、トイレに篭り、歯磨きと顔を洗い、コーヒーを一杯飲んで出かけていた。

「寝かしとったったらええのに」

と、私は蒲団の中で(笑)父に腹を立てた時代もあったなぁ





結婚して、自分が母になって、何であんなに母がいつも眠たかったのか、よぉく理解できた。

私も、いつも、いつでも眠れる生物になっている





アッパ君は、父と違って、私を起こそうとしない。

寝坊して慌てて1階に降りると、玄関には無造作に放り込まれた新聞が

「ごめんなぁ」

「かまへんで」

携帯で話す、私たち夫婦の朝のあいさつ…





ところが、だ。

「寝かせといてくれる」ことが、必ずしも愛情なのではないということに、愚かながら最近気づいた私


最近では

「何で起こしてくれへんかったんよぉ

「いやぁ、かわいそうやなぁ思って

と、朝の挨拶が変化してきた。





先日は、目覚めると同時に階下で玄関の開く音がっっ

ダダダダダダダダダダダダダダダダ

階段を駆け降りると、新聞を投げ込み、ドアが閉まるほんのちょこっとの隙間から
いけずそうにニヤリと歪んだ笑みをした横顔が…



くっそぉぉぉぉぉ~




この日は、ゴミの日。




アッパ君がやってくれる数少ない家事の一つだ。





「知っとって起こさんと行ったやろ」

「いやぁ、よう寝とったから、起こすのんかわいそうかなぁ思って」

電話の向こうから、ほくそ笑んでいるのが分かる。




あのね。

それは、親切でも、いたわりでも、ましてやなんぞでもないの。

子どもも学校送り出さなあかんし、私もお仕事行ってるやないの




きっと、夜更かししている私への、アッパ君のささやかな復讐なのだろう





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髪結い亭主予備軍

2009年07月09日 12時35分44秒 | アッパ君の話
朝の一番忙しい午前7時過ぎ、ケータイが鳴った。

アッパ君だった。

この時間のアッパ君からの電話と言えば、大抵相場は決まっている。

嫌な予感は的中した。

「今から帰るわ」

やっぱり…

「何で?雨降ってへんやん」

「うん…もうな~、腰が痛くて


お前は登校拒否の中学生かっっ!!

第一そんな腰使うようなこと最近ごにょごにょ…(自粛)

「ふぅん。分かった」

怒りと苛立ちを抑え、穏やかな声を装った。

「7時半頃着くわ」

はぁ

ちょっとは気ぃ使って子どもらが出て行くまで時間潰すとかできひんかなー




案の定、帰宅したアッパ君に、子ども達の容赦ない言葉のが放たれる。

息子「アッパ、どないしたん?まだ1時間半しか働いてへんやん」
アッパ君「うん、帰ってきてん」
「ほんなら私が帰って来たら、アッパ家おるやんなぁ」
アッパ君「いいや、おらんで」
「え~、何でぇ?」
アッパ君「仕事やんか」
息子「もうええねん、どうせパチンコ行くんやろ?」


父親の威厳、皆無です

だから子どもらが出てってから帰ってきたらよかったのに…


子ども達を送り出し、私も出かける準備をしながら、のんきにテレビを見ているアッパ君に声をかけた。

「腰、そんなに痛いんやったら、病院か揉み屋さんに行っておいでよ」

「う~ん。…オンマも今日休みぃや」

はぁ

「無理に決まってるやろ!今日も5時まで残業やっちゅーねん」

「そうやんなぁ。つまらんのぉ」

つまらんのなら、仕事しろ!!




あぁ、憧れの専業主婦への道のりは、果てしなく遠い…






アッパ君。

私は髪結いでもなければ、ナースでも女社長でもございません。

しがないパート事務員でございます。

何ぼ頑張ったって、アッパ君と同等に稼ぐことなんてできないのよ。




職場に復帰して4ヶ月、そろそろ疲れが出てきたのでしょうか。




お帰りなさいませ、ご主人様。

2009年03月04日 23時00分51秒 | アッパ君の話
 皆様ご存じ、自宅療養中だったうちのアッパ君。

 本日、晴れて職場復帰いたしました


 1年近くの休養、大変だったろうと思います。

 体の不調に増して、優しくない妻


 足はまだ少しむくんでいて、靴を履くのが辛かったようだけど、作業着を着ると、やはり多少なりとも気が引き締まっているのでしょう。

 朝は、5時半に起き、6時には出かけて行きました。

 そうそう、こうでなくっちゃ


 気分的に、全然違うもんですよ。

 パチンコから帰ってくるのと、仕事から帰ってくるのを迎えるのとでは。

 今日は、温かいお風呂を沸かし、夕食の準備も完璧にして、極上の笑顔でお出迎え

 こんな良妻ぶり、新婚時代以来とちゃうやろか…

 でも、これでまた、改めて、彼は感じたハズ。

 男は、仕事できてナンボなのだということを。

 そして、私も、改めて感じた。

 亭主元気で、留守がいいということを(笑)




 ご心配くださった皆様。
 温かい励ましのコメントをくださった方々。
 本当にどうもありがとうございました

 

笹持って来~い!!

2009年01月12日 01時27分54秒 | アッパ君の話
 9,10,11日の3日間は「えべっさん」
 宵えびす、本えびす、残りえびすの3日間、七福神のえびす様を祀ってある神社にて、商売繁盛を祈願する。
 ウチは商売人ではないけれど、近くなので、毎年行っている。

 「あんた、あそこでお金落とさな、お金は回らへんで」

 お前、ウチのお参りするのん見たんかいっっ!!
 と言いたくなるような奥様の言葉である

 しかし、今年はあいにくの悪天候で、宵えびす、本えびすともに逃してしまい、今日こそは何としても行かなければっっ!と固く決心していたのだ

 午前中は息子の空手の練習があった為、帰宅後、しぶるアッパ君の尻を叩いた。
 「ほら、アッパ、去年は出張で行ってないやろ?だからケガしたんとちゃうん?」
 「出た。お前が行きたいだけやろーがっ」
 「何とでも言って。ほら、行こう」
 「足踏まれたらどないすんねん」とか「車止められへんのとちゃうん」とか、ブツブツぼやきながらも、しぶしぶ一緒に家を出た。

 3日目とは言え、なかなかどーして、結構な人ごみだった
 神社までの長~い屋台が立ち並ぶ通りを、あれ買って~、これ買って~とねだる子ども達に「お参りが済んでからやで」となだめ、神社に着いた。

 私が願ったことは、予想通り。
 「1日も早く、アッパ君が仕事に行けますように」

 さて…何食べる?
 私は、この屋台通で、今日の昼食を済ます算段でいた
 しかし…
 子ども達のおねだり攻撃にも、私の「あれ、おいしそうやな」という言葉にも、アッパ君はひたすらだんまりを決め込んで、すたすた歩いていた

 そして、屋台通を抜け出した頃、子ども達はそれぞれ1回ずつ福引きをやったのみ、そして、食べたのは、わずかフランクフルト1本にはしまきのみ
 
 …確かに、いっこもお金、落としてへん…

 「いっこもお腹いっぱいになってへん」
 「オレもやで。どっか食べに行こう」

 何やねん、このおっさん!誘うんじゃなかった

 いやいや、あかんあかん、このおっさんの為のお参りやのに
 来年は、足の心配もないだろうから、いっぱいお金落としに来ますね、えびす様

 

 
 

うひょひょ。

2008年10月31日 12時57分55秒 | アッパ君の話
 どもっ!
 連休前の月末の事務所で、ブログ更新してます
 昨日、あまりの眠さに、せっかく立ち上げた、そのままダウンしてしまったからであります。
 


 それはそうと、昨日、とうとうアッパ君がこつこつ貯めた貯金箱を開封いたしました

 500円玉で30万貯まる貯金箱、お札もいっぱい入れていたので、30万以上あるかも。
 他の小銭用貯金箱と一緒に、喜び勇んで郵便局へ。

 総額346,363

 これ、全部パチンコで勝ったお金です
 (…と、言うことは、この倍以上のお金は…とか言わないのっっ!!)

 「うひょひょ、アッパ、これで旅行行こうよぉっっ」
 「オレが貯めた金や。オレが決める」

 と言い、私にくれた分け前は5万円
 少なっっ!!
 でも、しゃーないか。
 私、この貯金箱に1回も入れたことないし。
 アッパ君におこずかいやってないし(!!)←これ、マジです。

 この臨時収入、何に使おうっかなぁ


 P.S. この画像のアッパ君の「ナニワのあきんど」的な数える手、いやらしいなぁ~

キライな人は、スルーしちゃって下さい、的なお話。

2008年10月18日 23時46分09秒 | アッパ君の話
 皆様は、「アレ」を買うとき、どうなさってますか?

 そう、「アレ」ですよ。
 大きな声じゃ言えませんが…
 「明るい家族計画」用のブツです

 自慢じゃありませんが、私は生まれてこの方、1度も自分で購入したことがございません
 だってぇ~、恥ずかしいんだもん

 …って、10年前なら
 「おぉおぉ、ういヤツじゃのぉ
 と言ってくれた男性は数多くありましょうが、見かけはすっかりオバチャンの私がこう申し上げたとて、
 「何言うとんねん」
 …当然、通用いたしません

 でも、絶対、無理
 レジに持っていって、
 「え~、お前、使ってんのぉ?」的視線を浴びるのが、たまらなく屈辱的じゃないですか。

 ↑と言うと、アッパ君は
 「アホか。お前は、自意識過剰なんじゃ」と笑いますが、でも、無理なものは、無理

 かと言って、必要ないのか、と言えばまだまだ現役、周りにも
 「3人目作らへんの?」と挨拶のように聞かれるし、備えあれば憂いなし、ってことで

 で、いつものようにアッパ君に頼んでいた訳であります。
 「アレ、切れてるで」
 「あぁ、分かった」


 でも、そんなに頻繁に使うわけでもない(←おいっっ!!)ので、しばらく私もアッパ君もすっかりそれを忘れていたのであります


 先日、二人で某ショッピングセンターへ出かけていたときのこと。
 「あ、アレ、切れとってんやんなぁ。買っとこか」
 と、アッパ君が言ってきた。
 「あ、うん。…え?アッパ買ってくれんねんやんなぁ?」
 「うん。何階に売ってんの?」
 私は、売り場まで一緒に行き、ブツが置いてある場所を指すと、少し離れた場所で待っていた。

 ブツを持ったアッパ君は、薬局レジへ。
 おっさんの薬剤師さんが、レジに立っていた。
 アッパ君は、そのおっさんに何か話しかけられていた。
 次の瞬間、アッパ君は、私のほうを見て、デカい声で呼んだ。

 「お~い、ポイントカード出さんでええのん?」

 
 おっさん、アホかっっ!!
 一人で買うより恥ずかしいやないかいっっ!!
 若いバカップルじゃあるまいし…
 最悪や…


 「穴があったら入りたい」とは、まさにこのこと

 あ、我ながらうまくオチが着いた。なぁ~んちって

 下品でスイマセン。ひかないで~っっ

巣立ち

2008年09月14日 22時27分18秒 | アッパ君の話
 アッパ君が、最近不調を訴え続けている。

 「出産」は済んだハズなのに、腎臓の辺りが痛いと言い、それが済んだら手足のしびれ、またある日は歯が疼くと言い出す。

 最初は側でしていた私だったが、次第にただ悩んでいるだけのアッパ君に苛立ち、
 「今日はどこが痛いの?」
 と聞く始末。

 全く、我ながら優しさのカケラもないのだが…

 こんなに時間があるのだから、病院に行くなり、人間ドックに入るなり、自分で動けばいいものを…

 「だって、そうでしょぉ?私は医者じゃないんだから、痛い言われても分かりませんやん」

 グチる私に苦笑しながら奥様は諭すように言った。

 「まぁ、そりゃそうやけど、そない言ってしもたら元も子もないやん。あんた、自分の子が痛い言うてもそない言う?言わへんやろ?」
 そして、車だって、ずっと動いてたら少々部品にガタがいっていたって動くが、ずーっと停めっぱなしの車を動かそうとしたら動かないように、人間だって動いてないと、あちこちの痛みを敏感に感じ取るものだと言い、

 「もう、働きに出れるんとちゃうん?働きぃって言い」

 おぉ、鬼がここにも一人…

 
 まぁ、こんな優しくない妻のせいで、アッパ君は結局あちこちの病院通いを始めたのだが、血液検査で手のしびれが糖尿病か、もしくはのせいではないかと言われたそうだ

 まぁ、糖尿はカンペキ予備軍ではあるが、今すぐどうこう、というほどのものでもないそうだ
 
 今まで周囲に「肥えたなぁ」と言われても、全く認めなかったアッパ君が、初めて自覚し、数日前からにわかに青汁を飲み、ウォーキングを始めた。

 「急に無理しても、続かんで~」

 と言いながら、昨日、そのウォーキングに付き合ってみた。
 
 …結構、ハードです。達者に歩きます。

 私は、隣を歩きながら、事故からの数ヶ月間を思い出していた。

 自分に人一倍厳しいアッパ君。
 事故の日から、たばこは一切吸っておらず、現在も禁煙継続中。
 不調を感じた日から、酒も一滴も飲んでいないし、食事も気を遣うようになった。

 「…オンマ、速いなぁ。…オレがペース落ちたんか?」
 ふと、気づくと、アッパ君が3歩ほど後ろにいた

 「あぁ、ごめん。ボーっとしとったから。」

 ちょっと前まで「オレも族」だったアッパ君。
 巣立ちの日も近い