一般ゲーマーのサカつく欧州記

欧州6大リーグで頂点を目指す

プロサッカークラブをつくろう! EU 617 スペイン編

2014-11-08 12:50:50 | 日記

 スペイン中北部に位置し、上質な赤ワインが特産地として世界的に有名な地であるラ・リオハ州はスペインで16番目に大きい、と言うか17州なので、下から数えた方が早く、バレアレス諸島州に次いで2番目に小さい州である。ラ・リオハ州でログローニョに次ぐ、二番目に大きいカラオラのサッカークラブであるカラオラCFがサッカースペイン3部リーグを3位で終え、2部昇格を賭け、プレイオフに参加することになった。

 カラオラCFは新しいオーナーを迎えることになった。カルロスという青年実業家で、これまでに数十社の世界の企業の経営を立て直し、全ての企業を一流企業と呼べるまでにしてきた経営コンサルタントで、自分の会社を持っている。年齢は20代後半といったところか。やや短髪でオールバック風に髪をまとめており、目もやや細めだが、しっかり周囲を見据えているような感じで、褐色の肌は健康的なイメージを受ける。身長は180cm前後くらいで、ラテン系風の男だ。

 カルロスはカラオラCFのクラブハウス内オーナー室にいて、初老の男と対面するように小さな机を一つ挟んで椅子に腰かけている。初老の男は前オーナーで、カラオラCFを3部プレイオフにまで導いたが、体が弱く、体調不良を理由にオーナー職を退くそうだ。

前オーナー「カルロス、君に来てもらったのは他でもない。私の後を継いでカラオラCFのオーナーとして、スペインリーグ1部を目指して欲しい」

カルロス「承知しました。スペイン1部どころではなく、世界最強のクラブにしてみせましょう。今から最低13年後にはヨーロッパリーグ優勝に導いてご覧にいれます」

 前オーナーは面食らったような表情をした。この男は何を言っているんだ、というような表情だ。

前オーナー「カラオラは小さい都市で、カラオラCFがスペイン3部でプレイオフに参加出来るのも奇跡と言っていいくらいだ。スペインサッカーは、ヨーロッパ、いや、世界のリーグでも1,2を争うくらいレベルが高い。1部でFCバルセロナやレアル・マドリードと戦えるだけでも凄いことだ。君には、カラオラCFをそれくらいにしてくれれば充分な働きだ」

カルロス「何を弱気なことを。FCバルセロナやレアル・マドリードには敬意を表しますが、やる前から負けるつもりはありません」

前オーナー「しかしだね、カルロス君。まずは、プレイオフを勝ち上がらないことには、それすら出来ないんだよ。戦力から勝ち上がる確率は高いが、それにしたって2部にも強豪は沢山いる。2部に上がれたとしても、また3部に逆戻りもある。それにだ・・・」

 前オーナーは少し間を置いてから、再び口を動かす。

前オーナー「実は、我がクラブは経営破綻の危機にある。もし、プレイオフを勝ち上がらなければ、クラブは買収されることになっているのだ。君も知っているだろう、ビッグバンコンツェルンのエストデーラを」

カルロス「まぁ、名前くらいは」

 カルロスは興味が無いといったような感じだ。

前オーナー「名前くらいは、って・・・」

 前オーナーは呆れたようにカルロスを見る。

カルロス「3部プレイオフを勝ち上がれば買収されずに済むのでしょう。そのために私を呼んだのではないですか」

前オーナー「その通りだ。君はこれまでに沢山の企業を救ってきたと聞いている。ただし、プレイオフは一発勝負なんだ。敗退したら、即買収されることになっている」

カルロス「それも承知済みです。一発でカラオラCFを昇格に導いてご覧にいれよう。そもそも、こんなところでもたついているようでは話にならないですからな」

 カルロスは冷静にそう言った。前オーナーは、そんなカルロスに慣れたのか落ち着いてカルロスに尋ねる。

前オーナー「ところで、カルロス君。13年でヨーロピアンリーグは結構だが、13年という根拠は何かね?」

カルロス「・・・私も宿命(最後の施設である観光ホテル設置の条件がゲーム開始13年目であるため)には逆らえない、ということです。必ずやワイン並みの上質が求められるようなサッカーをしてみせましょう」

 カルロスは悪戯っぽい笑みを浮かべて、そう言った。

 こうして、カルロスのオーナーとしてのサッカークラブ経営が始まる。

 そして、スペインリーグ3部プレイオフが開幕した。


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