雪舞う中で
プレミアディビジョン第20節
ロンドンでは雪が降っていた。モーアが出場停止でバリー・ファーガソンが主将マークを付ける。
「マティアス、モーアがいなくて張り合いないかもしれんが、気は抜くなよ」
リバプールの選手の一人がジョークまじりに言う。
「彼がいようがいまいが関係ない。今度こそ優勝するために勝ち点3を取るだけです」
現在のリーグ順位はグレートブリテンが2位でリバプールは3位だ。リバプールは前シーズンで優勝寸前までいきながら最終節で敗れて優勝を逃しているだけに、今季に賭ける意気込みは強いだろう。気温は6℃で雪降る中で上位決戦が始まる。
「あーっと!」
前半アディショナルタイム、左サイドバックのジョージ・マッカートニーが2試合連続ゴールでグレートブリテンが先制。同点に追い付いておきたいリバプールは63分にFKを得る。蹴るのはノルウェー代表リーセだ。リーセのFKは壁に当たってクリア。
アディショナルタイム、シナマ・ボンゴーユに決定的な場面が訪れてグレートブリテンはピンチ。ボンゴーユは切り込もうとする。
「抜けさせはせん!」
ボンゴーユの切り込みを、途中から主将マークを付けたGKバングが止めてクリア。
グレートブリテン 1-0 リバプール
(得点) 45分 ジョージ・マッカートニー(グレートブリテン)
上位決戦を制し、大きな勝ち点3を得た。
翌日、エドガーがクラブに合流。背番号は14で、今季ここまでシティでリーグ20試合出場4得点5アシストと結果を出している。世界レベルで今がピークなのは、エドガーのモデル選手のことを考えると致し方ない事なのか。
プレミアディビジョン第21節
エドガーが即左サイドハーフでスタメン出場。マンチェスターと対戦する。
マンチェスター 1-0 グレートブリテン
(得点) 28分 リチャード・ハワード(マンチェスター)
クリスティアーノ・ロナウドのクロスからハワードにボレーを左に決められ、これが決勝点となる。マンチェスターに一矢を報いられた。