記録の日々
プレミアディビジョン第34節
ASイースト・ロンドンはGKにトミプラス・プティナを先発させ、不調のランドローはベンチスタート。
ネジェドニーがエリア内からシュートを放つが、バングが横っ飛びでキャッチ。リーグ最小失点記録に向けて上々のスタートだ。
攻めに転じたグレートブリテンは、ダレン・ベントのパスからチャールズがミドルシュートを放つも、これは左に逸れる。
なおも攻めるグレートブリテンは、チャールズが左からパスを出すと、エドガーがドリブルからパスを出して、チャールズが流し込み、グレートブリテンが先制。
2点リードの66分、ASイースト・ロンドンは右からのクロスをネジェドニーがループヘッド。バングがこれを弾き、ボールがこぼれてもなお、ネジェドニーは向かって行く。リオ・ファーディナンド、モーアと競りながらもシュートを放つが、外側のサイドネットに突き刺さり、ゴールならず。
ASイースト・ロンドン 0-2 グレートブリテン
(得点) 17分 チャールズ(グレートブリテン)
29分 ダレン・ベント(グレートブリテン)
リーグ得点を94として、レコードまであと3とした。失点は残り4試合で8失点と着実に記録更新に近付いている。そして、リーグ連勝記録を17として更新継続中。
そして、翌日
「ロビンソンさん、おめでとうございます。先日のASイースト・ロンドン戦の勝利により、ダービーマッチ通算20勝目となりました」
新秘書の早坂美里が少し嬉しそうにしている。
「うむ、有難う」
ロビンソンは軽くお礼を言ったものの、これは通過点で満足はしていなかった。
2022年5月
ジョージ・マッカートニーとアンディ・ジョンソンが引退を表明。2人とも既に39歳、ゲームの選手上限年齢になると、この時期に必然的に起こるイベントなのであろう。
そして、恒例の如く、ギスランというスキンヘッドの黒人がコーチの売り込みに来た。リーグ優勝を決めたものの、記録の賭かる大事な時期だ。ロビンソンは迷ったが、彼に臨時コーチを頼むことにした。
しかし、3日後に詐欺であることが判明。これで2度も同じ失敗をしたことになるが、連携で物足りなさを感じているクラブにとっては、賭けのようなところもあったのだろう。本当に連携力が上がれば、という程度だったし、今の資金を考えれば問題無かった。早坂秘書は悪い影響が出なければ、と懸念していたが、それがあのような形で当たるとは、誰もが予想していなかった。