2022年10月
ルンバルトは今月に入ってもスランプから脱することができず、マンシャフトはまだまだ厳しい戦いが続きそうだ。
それだけではない、第8節練習前にリンドバーグが負傷で試合を欠場することになった。戦力を無双に近いくらいにしても、簡単に勝ち抜けないように、こういうところでもしっかりと補正を入れているんだと勝手に思っている。
ゲルゼンキルヘン戦では杉下が左のサイドハーフでスタメン出場することになった。
21分に相手選手が退場となり、数的優位に立ったマンシャフトは33分にバウアーの直接FKで先制する。
だが、そのバウアーが52分に負傷。普通ならベンチに下げた方が良いのだが、バウアーはこれを拒否してピッチに立ち続けた。ケガをしながらも左サイドバックで懸命に相手の攻撃をクリアしていくが、いくら神とて人間だ、やはり限界がある。76分にそこを突かれて、バウアーのいるサイドからクロスを上げられると、リードにループヘッドを決められて同点に追い付かれてしまう。
ドイツ1部リーグ第8節
ゲルゼンキルヘン 1-1 マンシャフト
(得点) 33分 バウアー(マンシャフト)
76分 リード(ゲルゼンキルヘン)
(警告) 27分 ヘルミ(マンシャフト)
33分 シュテファン・ブランク(ゲルゼンキルヘン)
(退場) 21分 シプシソ・ズマ(ゲルゼンキルヘン)
数的優位でも勝てず、寧ろ終盤になって押される場面もあった。この引き分けにより2位陥落し、首位に浮上したのは元ドイツ王者のバイエルンである。メインスポンサーのゾクシー保険との契約条件が国内リーグ3位以上とあるから、そこを意識して補正が働いているように思えてならない。戦力だけを見るなら、マンシャフトがぶっちぎってもおかしくないのに、主力のケガなどでそれを阻止されているように感じるのだ。現に首位と4位の勝ち点差は3で、4位と5位は4点も開いている。
バウアーは肉離れで1ヶ月も離脱。それだけではない、代表招集にマティアス、ボクツ、シュリンガー、杉下と4人も取られてマンシャフトのリーグ独走は難しいものになりそうだ。
その中でも救いなのが次の試合まで10日間あったということだ。その間にリンドバーグが復帰して、何とかまともに戦えるようになったが、バウアーはフィジカルコーチの低周波治療でも間に合わなかった。
マンシャフトはホームでシティを迎えての試合だ。バウアーがいない試合での主将はGKのカーワンが務める。バウアーはベンチにも入らず、スタジアムからピッチを見ていた。
(私などがいなくても、みんなならやってくれるさ)
バウアーは仲間を信じた。それに応えるように、マンシャフトはシティ相手に点を取っていく。ミューレンがヘッドを叩き付け、シュナイダーがシュートを決める。
ヨーロピアンリーグ・グループE第3節
マンシャフト 3-0 シティ
(得点) 35分 G.ミューレン(マンシャフト)
58分 ベルント・シュナイダー(マンシャフト)
67分 エッフェルバーグ(マンシャフト)
エッフェルバーグもヘッドを決めてダメ押し、MOMにも選ばれた。
バウアーも復帰し、リーグ第9節。前半は9本ものシュートを放ちながら1点止まりで、アディショナルタイムにコーフェンのスライディングボレーがポストに当たるのを見た時に、補正が入っている印象を受けた。
ドイツ1部リーグ第9節
マンシャフト 4-1 カイザースラウテルン
(得点) 41分 コーフェン(マンシャフト)
54分 コーフェン(マンシャフト)
62分 G.ミューレン(マンシャフト)
68分 フーラー(カイザースラウテルン)
90分 ラーツ(マンシャフト)
だが、後半に3点を取ってカイザースラウテルンを圧倒。マンシャフトは18本のシュートを放っていた。
ケルン戦はバウアーとバンコフの両主将がイエロー2枚を貰って累積で退場するという荒れた試合になり、前半だけで両クラブ合わせてファウルは7個。
ドイツ1部リーグ第10節
ケルン 0-4 マンシャフト
(得点) 12分 ラーツ(マンシャフト)
45分 コーフェン(マンシャフト)
54分 コーフェン(マンシャフト)
83分 リンドバーグ(マンシャフト)
(警告) 1分 バウアー(マンシャフト)
10分 バンコフ(ケルン)
13分 バウアー(マンシャフト)→退場
21分 バンコフ(ケルン)→退場
主将を引き継いだカーワンが無失点で締め、10人になってから3点取った。