グループ最強の男
プレミアディビジョン第2節
1点リードも終盤は攻められて同点のピンチを迎えていた。ペナルティエリア付近と言っても、右の位置で直接狙うには少し難しいが、ピンチに変わりはない。ボールをエリア内に入れられると、ループヘッドでゴールを脅かされるが、GKバングがしっかりとキャッチ。
グレートブリテン 1-0 サンダーランド
(得点) 63分 ダレン・ベント(グレートブリテン)
(警告) 90分 エドガー(グレートブリテン)
シュート数では5-11と倍以上打たれていた。
そして、今季もヨーロピアンリーグの開幕を迎える。初戦の相手はオランダリーグのPSVでグラーフのいるクラブだ。グラーフとは毎年のように、この大会のグループリーグで対戦しているが、決勝トーナメントでは一度も顔を合わせたことが無いし、グラーフもヨーロピアンリーグ優勝の経験は無い。プレイヤーとしては世界一を争うほどの男でも、ビッグタイトルには未だ無縁だ。
ヨーロピアンリーグ・グループC第1節
序盤はグレートブリテンのペースだった。CKで先制のチャンスを得たものの、クリアされてしまう。
31分、PSVは右でのFKからグラーフが矢のようなシュートを放つも、右に外れてしまう。
前半アディショナルタイム、グレートブリテンはエドガーからパスをもらったダレン・ベントは中央に切り込み、シュートは右に外れる。
後半から幾分疲労のあるダレン・アンブローズを下げてケルガンを入れる。これは、ちょっとした賭けの部分もあった。と、言うのも、ケルガンは周囲との連携がまだ満足に取れていなかったからだ。ロバソン監督にも分かっていることであるが、大舞台に強いメンタルと能力の高さでカバーできることに期待しての起用である。
試合は動かず、0-0のまま84分。グラーフが左からドリブルし、バングと1対1の場面からシュートを放った。バングは体を張って止めるも、CKでピンチは続く。
そして、PSVのCKからコクにヘッドを決められ、均衡は破れた。
グレートブリテン 0-1 PSV
(得点) 85分 コク(PSV)
コクのゴールが決勝点となり、グループ初戦を落としてしまう。
3日後、第4練習場などが完成した。ロビンソンは運営の手を止めずに、完成したばかりの練習場に照明の増設工事に取り掛かる。