「大阪都」構想が、2015年以来再び住民投票で否決されましたね。私は本ブログで2015年5月23日に以下のように記述していました。
・・・「大阪都」構想が住民投票で否決されましたね。そもそも堺市が都構想から離脱した時点で、同構想は有効性を失っていたと思えます。ただ単に大阪市を分割するだけでは自治権の縮小になってしまいます。スコットランドでも、カタロニアでも、チベットでも、ウイグルでも住民は自治権を拡大することは要求しても、積極的に縮小することを要求することはまずありませんから、そもそも無理があったのではないかと思います・・・
https://blog.goo.ne.jp/ss18m/e/d0b7bb24baebc683b34a381f28da5975
現在は、上記の地名に「香港」を加えても良いかもしれません。地方公共団体と市民の距離を考えますと、「府」よりも「市」の方が距離が近いわけです。なので市民サービスの維持強化の観点で言えば、市民により近い地方公共団体を存続させた方がベターだと思うのです。そういう意味では今回の大阪市民の選択は良かったと思います。一方で、大阪維新の会が提起する「二重行政」の問題もあります(言われているほどは問題はないという指摘もありますが)。府を都にすることで本当に問題が解消するか否かは別として、政令市と都道府県庁の仲が悪いことは、私の住む福岡県と福岡市も仲が悪いので気になることです。ではどうすれば良いのでしょうか?私の考えでは、政令指定都市は都道府県から完全に独立すべきではないかと思います。例えば福岡の場合は、福岡市が福岡県から独立して、県と同格の自治体になることです。政令指定都市には、元々そういう意図があります。そして福岡県庁は県南部の久留米市に移転するのが良いと思います。福岡県南部は高齢化・人口減少が著しい地域ですから、県庁の移転によって行政的に強化することができるかもしれません。同じように、京都府の場合は日本海側の舞鶴市に、埼玉県の場合は、さいたま市 ⇒ 県北の熊谷市、北海道の場合は、札幌市 ⇒ 道央の旭川市、神奈川県の場合は、横浜市 ⇒ 平塚市あるいは小田原市という具合です。いずれも都道府県内の人口面・経済面で衰退していく市に移転するのです。東京都の場合は、首都直下地震なども考慮して広域防災基地のある立川市に都庁を移転してはどうかと思います。
さて大阪府の場合ですが、市内事業所数が減少傾向にある東大阪市(上の写真は同市旗です)に大阪府庁を移転してはいかがでしょうか?大阪の皆様はどう思われますでしょうか。