博多住吉通信(旧六本松通信)

 ブログ主が2022年12月から居住を始めた福岡市博多区住吉の生活や都市環境をお伝えします。

氷衛星の世界

2024年08月02日 | 宇宙開発・天文
 ここ数日、福岡市内は体温並みの高温が続いています。あまりにも暑いので、寒い世界のお話を書きたいと思います。寒い世界の一つとして「氷衛星」の世界があります。日本天文学会の「天文学辞典」によりますと、氷衛星とは「木星以遠の惑星では衛星の主成分が氷となる。このような衛星を氷衛星と呼ぶ。氷の量が多くなくても天体表面が氷で覆われていれば氷衛星と呼ぶ。木星の衛星エウロパは表層は氷に覆われていて地下海があると予想されているが、天体の質量に対する氷の質量は海の部分を加えても1割ほどである。冥王星やカイパーベルト天体の衛星も広い意味では氷衛星と呼ぶことができる・・・」(注1)とあります。太陽系の外惑星(地球より外側の軌道を公転する惑星)の衛星で氷に覆われた天体を指す用語のようです。主に木星、土星、天王星、海王星などの衛星を指すようです(衛星だけでなく準惑星やその衛星、小惑星なども含みます)。氷衛星はその名前の通り氷に閉ざされた極寒の世界なので、私たちが知っているような生命とは無縁の世界だと、ずっと思われてきました。 ところが1995年から2003年までの8年間木星系の探査を行った、米国NASAの木星探査機ガリレオ(上の写真です 注2)の探査以来、それまでとは全く違う氷衛星の可能性が明らかになりました。(次回に続きます)
(注1)https://astro-dic.jp/icy-satellite/
(注2)ガリレオの写真はNASAのホームページから引用させていただきました。

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