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博多住吉通信(旧六本松通信)

 ブログ主が2022年12月から居住を始めた福岡市博多区住吉の生活や都市環境をお伝えします。

怪しい伝説

2009年07月28日 | 宇宙開発・天文
 ディスカバリーチャンネルは170ヵ国、35の言語で放送されているドキュメンタリー専門放送局ですが、今放映中の「怪しい伝説」の「月面着陸のウソホント」は面白い番組でした。特殊効果撮影の専門家、アダム・サヴェージ氏、ジェイミー・ハインマン氏他のスタッフが数多くの捏造説の真偽を一つ一つ実験で検証していく番組です。

番組ホームページのURLはこれです ⇒http://japan.discovery.com/episode/index.php?eid1=871639&eid2=000000

 真空のはずの月面で米国旗が揺れたのはおかしい、とか月面の六分の一の重力下の飛行士の歩行映像は、スローモーションで撮影すれば地球上でも再現できるとか、そういった指摘を一つ一つ実際に本当に再現できるか条件をそろえてやってみるのです。
 結論は実際に番組をご覧下さい。
 私が非常に興味を魅かれたのは、一つ一つの実験がものすごい費用がかかりそうだということです。
 飛行士の月面歩行映像が実際に、地球で再現できるかいろいろな実験をするのですが、最後は月面の六分の一の重力を本当に再現するために、無重量状態を再現できる航空機をチャーターし、その中で撮影を敢行します。こんな実験航空機が存在すること自体が驚きでした。それは巨大な輸送機を改造したもので、放物線飛行(急上昇・急降下を繰り返し、急降下時に短時間だけ無重量状態になる)を行う能力があります。身軽な戦闘機ならともかく、あんな巨大な輸送機が放物線飛行を行うには相当な機体やエンジンの強化改造が行われているでしょう。この実験機は実際にNASAや空軍、研究機関によって活用されているそうです。
 サヴェージ、ハインマン氏らは宇宙服を着用して、六分の一重力下で歩行し、その映像が月面の映像と一致するか検証しました。
 こんな実験機のチャーター代や支援スタッフ(映像に登場した人たちだけで7~8人)の大掛かりな実験です。放物線飛行は、急降下時の短時間の無重量状態の後に逆に地上の2倍の重力で床にたたきつけられます。実験者はただでさい重い宇宙服(80キロ位ある)を着ていますから、大勢の支援者がいないと大怪我―実際には怪我ではすみそうにないですが―をします。
 他の実験も負けず劣らず費用がかかりそうです。世界最大の真空チャンバーの中で実際に米国旗を立てるとか、いくらかかったか知りたいですね。
 結局、一つ一つの無数の公表されている事実を全部「捏造」したら、実際の月往復飛行より費用がかかるかもしれません。

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