博多住吉通信(旧六本松通信)

 ブログ主が2022年12月から居住を始めた福岡市博多区住吉の生活や都市環境をお伝えします。

地下の「海」

2008年08月20日 | 宇宙開発・天文
 土星の衛星エンケラドスにあるような、氷の下に液体の水の「海」があると考えられる天体は、ここ数年で増えてきています。最初の発見は、1995年から2003年まで長期間木星を周回して木星本体とその衛星群の探査を行ったNASAの無人木星探査機ガリレオが発見した衛星エウロパの「海」からでした。また他の木星4大衛星(発見者にちなんでガリレオ衛星と呼ばれる)のガニメデとカリストにも同様な海が存在する可能性を発見しています。
 そしてカッシーニによって発見された、土星の衛星タイタン(地下にあると推測されている。酷寒の表面には液体エタン(またはメタン)の湖が確認されている)とエンケラドスの「海」。昨年発見された冥王星の衛星カロンの「海」。可能性として示唆されているクオーアワーのような太陽系外縁部の冥王星状天体の「海」。太陽系内にはこんなにも沢山の液体の水の「海」があるとは!共通している要素はどの事例も太陽から遠く離れた表面は酷寒の天体であるということです。氷を加熱するエネルギー源は主星の潮汐力や放射性崩壊熱であろうと推測されています。これらの海にもし生命が存在したら・・・意外と太陽系は生命の豊富な場所だということになるかもしれません。と言っても目には見えないバクテリアのような存在でしょうが。  



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