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博多住吉通信(旧六本松通信)

 ブログ主が2022年12月から居住を始めた福岡市博多区住吉の生活や都市環境をお伝えします。

それにしても

2008年06月01日 | 宇宙開発・天文
 (一昨日の続き)
 なぜ、こんなトンデモな話が流布するのでしょうか?これについては、反米ナショナリズムとか、映画「カプリコン1」(私は公開当時、映画館で見ました)の影響とか、テレビのバラエティ番組の影響とか、まあいろいろあるんでしょうが、やはり何といっても、1972年のアポロ17号以来、36年間も有人月着陸が行われていないという事実が要因の一つではないかと思います。なぜそうなったかといえば、72年以降、費用対効果を考えた上で、有人でなければできない月面での作業が当面無くなったということがあります。例えば月面試料採取は、ソ連が実証した通り無人でもできるようになったわけです。他の種類の観測も大体遠隔で可能になったということがあります。
 そして何よりも宇宙探査は他にも沢山やらなければならないこと、やってみたいことがあるわけです。1970年代は、火星探査のバイキング計画(1976年)、金星探査のパイオニア・ビーナス計画(1978年)、木星・土星、天王星、海王星等の外惑星探査を目指したパイオニア計画、ボイジャー計画(1972年から1977年)などの無人太陽系探査計画が目白押しでしたし、これらは全て成功して素晴らしい成果があがっています。また有人長期宇宙滞在も重要な課題で1973年からスカイラブ計画が実施されています。宇宙開発のボトルネックを解消するために軌道まで安価に安全に往復する手段の開発も最優先で実現しなければならない課題でした(それがスペースシャトル計画でした)。
 何が言いたいかというと、別にアメリカはアポロ以降、宇宙開発を(外野が思うほどには)さぼっていたわけではないということです。
 ただソ連との競争に勝つという至上命令は無くなったし、ベトナム戦争の後遺症もあって莫大な予算を優先的に投入することができなくなったということでしょう。

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