博多住吉通信(旧六本松通信)

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冥王星豆知識

2015年07月11日 | 宇宙開発・天文

・冥王星の太陽からの平均距離は約60億㎞。地球は約1.5億㎞なので、地球軌道から冥王星軌道までは58.5億㎞も離れています。

・余りにも遠いので、1930年に米国ローウェル天文台のクライド・トンボー(1906-1997)によって発見されてから半世紀近く、正確な大きさ、質量共に不明なままでした。

・明るさは14等級以下で、もちろん地上からはかなり大きな望遠鏡でないと見えません。

・発見からしばらくは冥王星の直径は地球ぐらいあると思われていました。しかし1978年に衛星カロンが発見され、衛星の運動を分析することで正確な質量が分かってきました。すると実際の冥王星は地球の月よりも小さいことが分かりました。冥王星の直径は約2,400キロ(地球の約5分の1 ちなみに月の直径は3,474キロで冥王星は月よりも小さい)

・衛星はカロンのほかに、21世紀に入ってニクス、ヒドラ、ケルベロス、ステュクスの4つが発見され、現在5つ。カロンはとびぬけて大きく直径が冥王星の半分以上あり、二重惑星とみなされることもある(地球-月もそうです)。

・冥王星の太陽を回る公転軌道は楕円形で、近日点では海王星よりも太陽に近くなる(最近だと1979年から1999年までこの状態だった)。

・冥王星には地球のおよそ70万分の1という薄い大気がある。主成分は窒素、1割がメタン、少量の一酸化炭素。冥王星が太陽から離れた軌道になると、これらの気体は地表で凍り付いてしまうそうです。ちなみに表面温度の平均は-230℃。

・NASA探査機ニュー・ホライズンズが地球を出発した2006年1月から約半年後の8月にチェコの首都プラハで開催された国際天文学連合 (IAU) 総会で、冥王星は惑星から準惑星に「降格」されてしまいました。アメリカでは「降格」に反対するデモも行われました。

・アメリカ人が上記の反発を示したのは、アメリカ人の天文学者が発見した唯一の惑星が冥王星だったからという説がありますが、冥王星には独特な人気が国境を超えてあるので、それだけが理由ではないと私は思います。

・ちなみに探査機ニュー・ホライズンズには、発見者クライド・トンボーの遺灰が搭載されています。上の写真は冥王星に接近するニュー・ホライズンズの想像図です。NASAのホームページから引用させていただきました。ソースです⇒http://www.nasa.gov/image-feature/new-horizons-sees-pluto-and-charon

・ニューホライズンズは先週4日に通信途絶が発生し回復後もセーフモードになりましたが、無事回復しました。良かったです。

・ニューホライズンズは冥王星に接近飛行を行った後(フライバイといいます)、さらに遠くの太陽系の果てカイパーベルトを目指すそうです。


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