カブトガニは成長するまでは雌雄同体ですが、雌雄の区別が定まり、つがいを形成すると雄は爪で雌をつかんで離さずそのまま一体で居続けるのだそうです。昨日のカブトガニの写真が正にその状態でした。そのため夫婦円満の御利益があるとされる上の写真のようなカブトガニ神社が、博物館の敷地にあります。この生態には次のような意味があるそうです。 カブトガニの成体は、故意に離さない限り、つがいの状態を維持します。そのことから、大変仲の良い夫婦に喩えられます。どうして、つがいになっておく必要があるのでしょうか。カブトガニは、人が歩くくらいの速度でしか遊泳できません。また、干潟ではその歩行はもっと遅くなります。すなわち、雄が広い海の中で雌を見つけつがいになることは容易ではないのです。そこで、一度見つけた雌を、雄はしっかりと捕まえてつがいになるという手段を身につける必要があったのではないでしょうか。そして、この手段は、個体数が少なくなっても確実に子孫を残すための方法であり、生きている化石といわれるように種が連続してきたひとつの要因とも思われますとのことです。
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