博多住吉通信(旧六本松通信)

 ブログ主が2022年12月から居住を始めた福岡市博多区住吉の生活や都市環境をお伝えします。

ピカピカのぎろちょん

2005年11月20日 | 思い出
 今日はネットで珍しいものを発見しました。タイトルの児童書です。
 私が小学校3年生の時に、小学校の図書館で借りて読んだ本です。36年前のことになります。それ以来一度も読み返したことがないのにいまだに覚えていたのです。よほど印象深かったのでしょう。大体タイトルからして変ですよね。
 ネット上でも「あの幻の作品」という記述がありましたから意外と有名な作品だったようです。著者は評論やルポでも有名だった佐野美津男さん(昭和62年没)。イラストは中村宏さん。この組み合わせにピンと来るようでしたら、ものの考え方のある方面にとても詳しい方だとお見受けします。作者がこのお二人だと知ったのも今回が初めてでした。佐野氏は戦災で両親を失い放浪していた浮浪児だったことでも有名ですね。
 内容は紹介するのが難しいですが、小学生の姉と弟の二人が主人公です。ある日突然学校が休みになり、国道は封鎖され、鉄道の運行も止まり、テレビには何も映らず、新聞も配達されない。そして街の広場にはバリケードが築かれ、中心には不気味なギロチンが設置されていた。大人たちは「ピロピロ」なるものが起こったせいだという。子供達は何がなにやら分からないなりに彼らの日常を異変に適応させていきます・・・。
 私がもう5年くらい年を取った後に読めば、ピロピロがクーデターとか戒厳令の比喩だということが分かったでしょうが当時は全く分かりませんでした。
 意外なのはこの本の復刊を熱望する多くの声があったということです。私も覚えてはいましたが、さすがに復刊してほしいとまでは思っていなかったです。
興味を持たれた方はこちらへ。http://www.nippan.co.jp/news/2005/102503.html
 この本以外にも、覚えている児童書は意外とあります。また改めてご紹介しましょう。

Yさん、お誕生祝いありがとうございます。
 


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