最寄り駅までは、歩いて10分くらいの距離である。
今、気付いたが、これって日本語としてはおかしいね。会話としては違和感ないけど。
その僅かな距離が危ない。
道路にはほとんど歩く場所がない。古い町の幹線道路だから、交通量の割に幅が狭いのだ。
朝の交通量の多さに辟易していたのだが、日曜日に弁当を買いに行った際、町の中を突っ切ってみたら、意外な近道があった。
少し前までは、平屋の家が軒を連ねていたであろう場所には場違いなマンションが建っている。
車一台通るのがやっとの道をすり抜けていく。
畑にはさやえんどうの色とりどりの花が咲き、他に考えることがなかったのかと突っ込みたくなる遺伝学者を思い浮かべる。
老若男女が歩いているから、生活道路なのだろう。
ぎこちないのは、私だけだ。
あと、どのくらい歩くと、自然になるのか、そんな時が来るのか、それはわからない。