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923 小ねぎ 

2012-09-23 09:23:42 | 雑記

 小ねぎ(こねぎ)・・・青ネギ(葉ネギ)を若取りしたもの。細ねぎ万能ねぎなどともよばれる。葉鞘径が5mm

度、長さが50cm程度のものが一般的で、100g単位で袋詰めされた形態で販売されることが多い。地方、特に関

東以北ではアサツキ(浅葱)と混同されることがしばしば見られる。各地の農協でブランド化が図られている。

福岡の博多万能ねぎが有名。一般的にビニールハウスを利用した施設栽培が行われていて周年出荷される。

*博多万能ねぎ・・・福岡県 JA陸前あさくら 下関の安岡ねぎのコピー 「JALCargo空輸 オゾン消毒」

*うまかねぎ・・・佐賀県 JAからつ うまかねぎ部会

安岡ねぎ・・・山口県 JA下関 下関小ねぎ部会 「ふくねぎ」とも呼ばれ、東京では「ふぐ」との関係で、魚市場

で取り引きされる。主に福江、横野地区で栽培されている。ハウスの中水を調節しながら育てる。成長に合わて

中ねぎ、大ねぎとしても地元のJA下関の青果市場へ出荷している。

*おしゃれねぎ・・・静岡県浜松市おしゃれねぎ部会 できるだけ農薬を控え、完熟堆肥・有機肥料中心の生産。

 青ネギの種類

 西日本では陽に当てて作った若くて細い青ネギ(葉ネギ)が好まれ、東日本では成長とともに土を盛り上げ陽に当

てないようにして作った、風味が強く太い白ネギ(長葱・根深葱)が好まれる。このため、単に「ネギ」と言う場合

西日本では「青ねぎ」を指し、白ネギは「白ネギ」、「ネブカ」などと呼び区別される。同様に、東日本では「ネギ」

「白ネギ」であるため、青ネギについては「ワケギ」「アサツキ」「万能ネギ」「九条ネギ」など固有名詞で呼ばれる

ことが多いが、売り手も買い手も品種間の区別がほとんどついておらず、特に「ワケギ」「アサツキ」に誤用が多い。

(1)青葱

九条太ネギ・・・葉肉が細く柔らかい。京都九条が生産地であったが、今では西日本各地で栽培される。

*九条細ネギ・・・九条ネギの系統で葉肉が薄くて柔らかい。九条太ネギより株分かれが多く7~10本になる。

*博多万能ネギ・・・福岡県の九条細系ネギ。薬味や汁ものに向く。形が崩れないよう特別容器で出荷。

*岩槻ネギ・・・埼玉県岩槻原産の葉ネギ。青身は短く、白身は緑色を帯び、一株が10~15本になる分けつ

 性で青身・白身ともに柔らかく薬味に向く。

*谷田部ネギ・・・福井県小浜市谷田部(やたべ)で生産されているネギで、甘みがありやわらかく、見た目は白身

 が長く全体的に曲がっている。

*観音(かんおん)ネギ・・・広島県西区観音で生産されているネギで、九条ネギを品種改良したものとされる。

  独特の香りと風味があり、白身が多くやわらかいのが特徴。すき焼きなど煮物に向く。

ワケネギ・・・(分け葱) 種類としては九条ネギに近い品種で、東京、千葉、埼玉などで生産されている。ワケギ

 とは別の葱。

(2)青ネギではないもの

ワケギ・・・ネギと分球性のタマネギの雑種として分類されるネギ科ネギ属の植物で、ギリシャアが原産地で日

 本では広島県尾道しなどで生産されている。細く分かれたネギがワケギとして販売されることもある。

アサツキ・・・ネギ科ネギ属の植物で、イトネギ、センブキ、センボンネギ、センボンワケギ、ヒメエゾネギとも呼ば

れる。ネギより色が薄く細い葉を持つ。流通量が非常に少ないため、関東地区などでは、細い葉ネギのことをアサ

ツキと称して販売される例も多い。

 その他

(1)葱(ねぎ)の語源・由来 

*古くは「キ」の1音であり、葱(キ)の根(ネ)を意味することから、「根葱(ネギ)」とする。

*茎の白い部分を根に見た立て、「根茎(ネグキ)」が「ネギ」に転じた。

★古名「キ」の語源は、「気(キ)・(イキ)」や「黄(キ)」や「嗅(カギ)」などに由来する。漢字表記「葱」は漢名からの

借用で、長い葉を束ねることから「たば」の意に通じるとされる。

(2)ネギの古里

ネギは世界的に見ると北半球に分布し約300品種ある。特に中央アジアの高山に野生のネギが多くある。パミー

ル高原を中国語で「葱峰」と言う。ネギの原産地は、中国西部・中央アジアといわれる。有史以前から中国に伝わ

、華北東北地方を中心に軟白した白根を利用する太ネギ群が分布し、華中・華南・南洋地方には、葉を主とし

て食べる葉ネギ群が発達分布した。また、華北・華中を中心に、万能型の兼用種が古くから栽培されていた。

(3) 「関東の根深ネギ、関西の葉ネギ」のわけ

根深ネギが、元々中国の北の華北・東北地域で生まれた太葱の流れをひき寒さに強く、一方葉ネギは中国南部

の華南などに由来し暑さに強いという特性に因るところが大きい。また、土質の違いも関係する。白い部分(軟白

部)を長く育てるには土寄せを多くしなければならない。とすると、土層が深く砂質で、地下水位が高い方が作り

易い。関東地方がこの条件に当てはまり、これに対し耕土が粘質で土寄せしにくい関西地方の場合は、葉ネギを

作る方が楽というわけだ。でも人の好みが多様化している現在、関西で根深ネギが好まれ、関東では葉ネギが

売れているように、従来の枠に囚われない使い方が拡がっている。

(4)鴨葱=鴨が葱を背負って(しょって)来る

鴨鍋にネギをいれると臭み(くさみ)がとれて美味しくなることから、いいことが重なってやってくること。また、「鴨」

は利用しやすい人をいうことから、食いものにしたい人がこちらの利益になる材料を持ってやって来ることもいう。

(5)江戸時代、鳥とネギは相性が悪いと思われていた。

18世紀のはじめの図説百科事典『和漢三才図絵』の記述によれば、鶏とネギを一緒に食べると寄生虫がわくと

信じられていたようだ。これらの食い合わせはほとんどの場合迷信のようだ。ではネギの代わりは何かというと、

それは「芹」なのである。肉の臭みを取り、肉の味を引き立てる「」という香味野菜が選ばれた。「芹の上 鴨昼寝

して うなされる」の川柳がある。

幕末期になると、鶏とネギはよく食べられるようになる。タブーより美味しさが勝(まさ)った。

(6)ねぎま

ねぎま(葱鮪)・・・元来は、ネギとマグロを使った料理

 ・ねぎま鍋(葱鮪鍋)・・・マグロとネギを調味した汁(醤油、日本酒、みりん、出し汁)で煮ながら食べる料理

  ・ねぎま汁・・・ねぎま鍋を吸い物仕立てにしたもの

  ・ねぎま・・・マグロとネギを交互に串にさして焼いたもの。また、同様に鶏とネギを交互に串にさした焼き鳥。


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