スプラウト 会計のはなし、日々のはなし

名古屋市千種区の税理士法人スプラウトの税理士/社労士/CFP®が綴る日々の様々なこと。

サイトリニューアル

2011-10-31 15:00:39 | Weblog
ずっと
工事中だった
スプラウトのサイトが
ようやく完成しました。

本日リニューアルオープンです。

税理士法人スプラウトのサイト

サイトのリニューアルに
あたっては
うちのお客様でもある
WEB制作会社さんに
お手伝いいただきました。

中身のテキストに関しては
「自分達で書いた方が
事務所の特徴が見る人に伝わるから」
という指示があったため

みんなで頑張って書きました。

事務所のスタッフにも
何度もチェックしてもらいました。

私が
新しいサイトの中で
一番気に入っているのが
お客さまの声」のページです。

そもそも
税理士みたいな仕事は

サービスの質や内容が

やる人によって
結構違ってくるにもかかわらず

その違いが
なかなか文章では
伝わりにくい。

さらに
売る側の言葉で
いくら説明しても
「どうせ広告でしょ」
という感じで
買う側の心に届きにくい。

それよりも
実際にそのサービスを
利用していただいている
お客さまの話が
一番説得力があります。

ただ
よくある「お客さまの声」は
ほめちぎってあったり
やらせくさかったり

個人的には
あまりいい印象を
もっていませんでした。

そんなとき
本屋さんでたまたま
(前にもブログで書きましたが)
見せるだけで売れてしまう「事例広告」の方法
という本を見つけました。

ここにのっていた
「お客さまの声」は

私があまりいい印象を持っていなかった
従来のよくある「お客さまの声」とは随分違い
押し付けがましくなくセンスのいいものでした。

そのとき
今回のスプラウトのサイトの
お客さまの声のイメージは
これで行こうと思いました。

ただし
最も重要なことは
お客さまの声に出ていただける
お客様を探すこと。

できれば
写真や会社名を
出すことの許可もいただきたかったので

結構ハードルが高いかと思ったのですが

お願いしたお客様は皆さん
快く引き受けていただけました。

本当にありがとうございます。

そして
インタビューは
相手があることなので

こちらの意図するような
お話が聞けなかったらどうしよう、

という不安も少しあったのですが

結果として
そんな心配は必要なかったというか

こちらが期待している
以上のことをお話していただけました。

事務所の特徴として
我々が打ち出そうとしている内容通りのことを
(事前に打ち合わせしたわけでもないのに)
お客様自らが
お話してくれたことには
本当にびっくりしました。

うちのどこがいいのか
なんてことは
普段なかなか
お客さまに聞く機会がないのですが

自分たちが普段意識していることが
お客さまにもきちんと
伝わっていたんだなー、と
ちょっと感動しました。

いまのところ
3件しかアップしていませんが

すでに取材済みの原稿は
数社分あるので

今後続々と掲載していく予定です。

それと
私の個人ブログを
もう一つ始めました。
スプラウト やや難しめのはなしはここで!」


一応
会計・税務・労務に関する
少し難しめの話を書いていく予定です。

こちらもよかったら見てください。

人事評価制度

2011-10-26 08:33:42 | Weblog
先週の水曜は
大阪の天満橋にある
エルおおさかで行われた

名南経営主催の

「中小企業に求められる
「ビジョン実現型人事評価制度」の
ポイントと効果的なコンサル営業のコツ」

というセミナーを受けに行ってきました。

講師は
小さな会社は人事評価制度で人を育てなさい
という本を出している山元浩二氏です。

会社経営は
ヒト・モノ・カネ・情報
という4つの経営資源で
構成されます。

そのうち
「ヒト」に関する部分は
会社の成長にあたり
非常に重要なカギを握ります。

いい人材を採用するのも重要ですが

その人材を会社の中で活かせるような
仕組みを作るのはもっと重要です。

ということで
私も人事評価制度について勉強し
お客さまに還元できるよう
セミナーに参加してみました。

山元氏の人事評価制度は

「ビジョン実現型」というもので

まず会社としての
「理念やビジョン」があります。

その
「理念・ビジョン」のためには

何を「目標」とすべきかを考え

その「目標」を達成するためには

どういう「戦略(方法・仕組み)」に
するべきかを考え

その「戦略」を実行するためには
誰が何をどういう手順でいつやるのかを
「計画」します。

その「計画」に基づき
実践、実行をするわけですが

その実践・実行を
「評価」し「分析」し「検証」します。

つまり
会社にとって
一番重要な
「理念・ビジョン」から
ぶれない形で
現場の行動への落とし込みをし

その行動が
計画にあっているのかに基づき
人事評価制度を構築し運用
するわけです。

結局
経営理念やビジョンとの
一貫性のない評価制度では

従業員さんが頑張っても
会社の行きたい方向と
違うところに向かってしまう恐れがあり

結果として
会社の業績に
結びつかない可能性が
高くなります。

業績に結び付かないと
財源が乏しいため
評価の結果を
賃金等で従業員さんに
還元することができなくなります。

従業員さんに
いきいきと
仕事をしてもらい
会社の業績を上げるためには

「経営計画」とそれに基づく
「アクションプラン(実行計画)」

そしてそれを現場レベルに
落とし込んだ
「人事評価制度」が鍵を握ります。

ただ
実際に制度を
細かいところまで作りこみ
運用するとなるとなかなか
難しそうですね。



専門家責任

2011-10-20 08:26:35 | Weblog
つい先日
税理士会の研修を受けたばかりですが
立て続けで
今度は社労士会の研修を受けに
名古屋駅の「ウィンクあいち」に行ってきました。

研修ラッシュです。

私はCFP(R)の資格も持っているのですが
2年間に30単位の継続教育が義務付けられていて
単位がとれないと
資格の更新ができないルールになっています。

この継続教育は
税理士会や社労士会主催の研修も
カウントされます。

CFP(R)の資格の更新期限が
近づいている私としては
ここで単位を稼ぐという目的もあります。

モチロン
研修を受けて自己研鑽するのが
本来の目的ですが・・・。

研修は
「労働法トラブル対処法」という
タイトルだったので

てっきり
会社と従業員さんとの間のトラブルに
関する内容だと思っていたのですが

蓋をあけると
「社会保険労務士の専門家責任」
についての講義でした。

講師は弁護士の長谷川龍伸先生。


「専門家とは」から話がはじまり
「専門家責任」
「社労士業務」
「社労士と顧客との関係」
「トラブルの諸類型」
「トラブルの具体例」
という順序で進んで行きました。

弁護士の先生なので
話の組み立てが
非常に論理的で
とてもわかりやすかったです。

税理士にしても
社労士にしても
お客さまとの間で委任契約を
結ぶわけですが

委任契約をしたことにより
お客さまに対し
様々な義務が発生します。

民法644条に
 「受任者は、委任の本旨に従い、
  善良な管理者の注意をもって、
  委任事務を処理する義務を負う」

民法645条に
 「受任者は、委任者の請求があるときは、
  いつでも委任事務の処理の状況を報告し、
  委任が終了した後は、遅滞なく
  その経過及び結果を報告しなければならない」

そして
民法1条2項に
 「権利の行使及び義務の履行は、
  信義に従い誠実に行わなければならない」

と定めがあります。

いずれも
民法に定めがなくても

仕事を受けるうえで
当たり前のことでは
あるのですが

あらためて言われると
背筋が伸びますね。


社労士と顧客との間で
実際にあったトラブルの判例についての
具体的な説明もありました。

このケースは結果として
原告の請求は棄却され
社労士側の法的な責任は問われなかったようですが

顧客には不満が残り
社労士は顧客を失いました。

結論として
トラブルはやはり
未然に防いだ方がいいわけです。

で、トラブルを起こさないためには

1.早くやる
2.よく連絡をとる
3.お金に気をつける

という3つの原則を守ることが
大事である、というのは

頭ではわかっていましたが
研修の中で再確認しました。


基本的なことを
きちんとやる、

これが仕事において
お客様からの信頼を獲得する
一番重要なことですね。

NAGO-1グランプリ

2011-10-16 10:56:00 | Weblog
先週の金曜日から
矢場町のナディアパークの隣にある
矢場公園にて
愛知県産の食材を使った
グルメイベント
NAGO-1(ナゴワン)グランプリ
が開催されています。

名古屋の有名なお店が
たくさん参加していて

私の大好きなB級グルメっぽい
メニューもたくさんあります。

このイベントに
前にスプラウトでも
何回かおじゃました
Tamari Bar」さんが
「奥三河若どりの唐揚げ丼」で
参戦しています。

ということで
土曜日に名駅で仕事のあと
早速食べに行ってきました。

天気はあいにくの雨で
私が行ったのは夕方4時ごろ

の割には
結構賑わっていました。

最初に
チケット売り場で
1000円分の食券と投票券がついた
チケットを1000円で購入します。

私は迷わず
お目当ての
「唐揚げ丼」のブースへ。

唐揚げ丼500円とお茶100円を
購入し

雨に濡れなさそうな
屋根の付いた席を探しました。

「唐揚げ丼」は
ご飯の上に
キャベツの千切り
その上に適度な大きさの唐揚げが6個くらい
タレとマヨネーズがかかっていました。

まず唐揚げから
食べてみると
外側はパリッとしているのに
内側はとてもジューシーで
柔らかく、

そして唐揚げを一口食べた後に
ご飯を食べると
ここにかかっているタレが
何とも絶妙な味付けで

とってもおいしく

あっという間に
食べ終わりました。

これで500円は激安です。

会場には
ステージもあって
そこでバンドの演奏などの
イベントもやっているみたいです。

帰りにチケットについている
投票券で
「唐揚げ丼」を
投票してきました。


NAGO1グランプリの開催は
平日が夕方4時から夜9時まで
土日は午前11時から夜9時まで

10月23日(日)まで開催しています。

とても楽しいお祭りです。

興味のある方は
是非行ってみてください。


時価とは?

2011-10-11 17:35:58 | Weblog
先日
私が所属する
名古屋税理士会千種支部の
研修に行ってきました。

テーマは
「非公開株式の「譲渡」の時価の謎?」

講師は税理士の牧口晴一先生。

テーマがよかったのと
出席すると
牧口先生の著書である
非公開株式譲渡の法務・税務」4830円
をテキストで使うため無料配布します、
とあったため出席しました。

税務上
「時価」を使うところはたくさんありますが

まず第一に「譲渡」するとき。

税法上、資産を
「時価」よりも低い金額で譲渡したり
「時価」よりも高い金額で購入したりすると
課税上の問題が発生します。

さらに
個人間で売買したのか
個人と法人で売買したのか
法人間で売買したのかによって
課税関係は変わってきます。



第二に
「評価」

法人税では
期末に時価評価しなければ
ならないものとして

例えば
売買目的有価証券の時価法
資産の評価損益
などがあります。

あと相続税では
課税にあたり
相続財産を時価で評価します。

このように
様々な場所で出てくる「時価」ですが

所得税と法人税と相続税では
実はその「時価」の考え方が異なります。

このうち
相続税における時価は
きちんと細かい定めがあるのですが

所得税や法人税で使う時価については
相続税のような細かい定めがありません。


税理士試験の受験勉強では
「時価」は
そもそも数字として与えられるので

「時価」とは何か?ということは
全く論点にならないのですが

実務では
この「時価」を決めることが
一番重要であり、
かつ、難しいところです。

今回の研修は
「非上場会社の株式の時価」が
テーマだったのですが

「時価」の中でも
「非上場株式」の時価が
一番やっかいなところです。

「上場株式」の時価は
株式市場があるため
簡単なんですが

「非上場株式」というのは
広く売買取引がされているわけでは
ありません。

時価というのは
売買取引するときに
いくらで売買するのか?という
金額ですので

そもそもあまり
取引がされないようなものは
「時価」といわれても
困ってしまうわけです。

したがって
相続税で定める方法で
評価することになります。

この相続税で定める方法で
時価を算定すると
「実際そんな金額で買う人は誰もいないよ」
という数字が算出されることがあるので
困ってしまうのですが・・・。

ちなみに
相続税で定める方法で算出する時価は
小規模の会社の場合
「純資産価額方式」か「配当還元方式」
の2つがあり

これは誰と誰が売買するかにより
どちらを使うのかが変わります。

ちなみに
「純資産価額方式」で出した時価と
「配当還元方式」で出した時価には
結構差があったりしますので

売買する前に当事者の関係などを
踏まえたうえで
取引する際の「時価」を決めないと

あとでとんでもないことになります。


テキストに使った本は
事務所に帰ってから読みましたが

専門書としては
珍しく読ませようという気が
あるというか

図解も多く
非常にやわらかい書き方が
されているので
内容はとても濃いのですが
わかりやすかったです。

特に
「一応の結論」として
載せてある
時価マトリックスは素晴らしいものでした。

「時価」という
全国の税理士を悩ませる
グレーゾーンに切り込んで
きれいにまとめた著者の努力には
頭が下がります。

ただ「これが唯一絶対の答えではない」
わけで、なかなか難しいですね。








やってはいけないこと

2011-10-04 17:54:04 | Weblog
経営の成功事例には
様々なパターンがあり

どれも参考になるものですが

ただ
その成功事例を
真似したからと言って
同じように成功するわけではありません。

そのタイミング
その場所
そして運

こういうことも
一致しないと同じ条件には
ならないので

事実上真似するのは不可能だったりします。

それでも
成功事例と言うのは
部分的に非常に参考にはなりますので
学んで損はないと思います。

逆に
失敗するパターンはどうかというと

こちらは
ある程度
決まっていたりします。

これをやるとまずい、とか
こういう考え方だと失敗する、とか・・・


このやってはいけないことが
95項目書いてある
経営のやってはいけない
を読みました。

著者は私と同じ税理士です。

このやってはいけないことの中には
今まで世間で言われていた常識とは
違うことも書いてありますが、

「常識」の中には
長い間時間をかけて固められた
本当の意味での真理と

本当にそうなのかな、と
疑った方がよいものがあります。

常識って
時代によっても変わりますし

会社の規模や置かれた状況に
よっても変わります。

この本に書いてあることは
教科書通りのことではなく
この著者の実体験に基づくことなので

中小企業にとっては
役に立つ話が多いと思います。


少しだけタイトルを紹介すると

「社長は管理業務をするな」

「起業・新規事業はお客を作ってから」

「休みたかったら社長になるな」

「社長の気持ちは従業員には理解できない」

「おしゃれなオフィスはムダ」

「管理部門に「カネ」と「時間」をかけるな」

「借金は未来の利益の取崩し」


これらの
やってはいけないことを
一つ一つつぶしていくことで

少なくとも
失敗する可能性は
かなり減らせるのではないかと思います。

ただ
経営者として大事なのは
本に書いてあることを
鵜呑みにせず

それを参考にして
自分の頭で考えること。

で、いいと思ったことは
すぐに実行しましょう。

ビジネスにおいてはスピードが大事です。