スプラウト 会計のはなし、日々のはなし

名古屋市千種区の税理士法人スプラウトの税理士/社労士/CFP®が綴る日々の様々なこと。

国家資格取得しました。

2012-06-25 18:55:58 | Weblog
必要があって
「防火管理者」の資格(国家資格です!)
をとらなければならなくなったので
土日の2日間で講習を受けてきました。

朝9時半から午後4時過ぎまで
缶詰めです。

会場は地下鉄伏見駅から
5分くらいの
「伏見ライフプラザ」

6階の防火管理研修センターで受付を済ませた後
講習の会場である5階の大きなホールに行きました。

受講者は全部で300人近くいたと思います。

一日目はずっと座ったまま講習を受けました。

内容としては
過去の災害事例についてや
「防火管理者」を選任しなければ
ならない防火対象物の定義、
防火対象物の点検及び報告制度などについて
説明を受けましたが

なかなかとっつきにくい内容のため
時折睡魔に襲われました。

私の周りを見ると
一生懸命メモをとっている人もいましたが
睡魔に負けてしまった人も結構いました。
(係員の人に起こされていましたが)

という感じで
とにかく一日目は
つらいまま終了しました。

ただ、途中で
「二日目の最後に効果測定(テスト)がある」
というような話を聞いてからは
ちょっと緊張感が出ました。


二日目の午前中は
またホールで講義でしたが

午後からは
6階に上がって

・避難器具の使い方
・消化器や消火栓の使い方
・非常ベルの使い方
・スプリンクラーについて
・非常口について
・応急処置の仕方、AEDの使い方について

など実践的な内容で
こちらは結構面白かったです。

普段何気なく目にしている
消防関係の設備はこういう役目が
あるんだなー、とか
これってそういう意味だったんだー、
ということがわかったりして
大人の社会科見学みたいでした。


例えば

消化器によく
白・黄・青の3つの丸が
書いてあります。

白は「普通火災用」
黄は「油火災用」
青は「電気火災用」
だそうで

3色の丸がついている消化器は
全ての用途に使えるということです。

ただのデザインだと思っていたら
実は意味があったんですね。


最後に効果測定がありました。

講習の内容がきちんと頭に
入っているとは言えなかったのですが

消去法で考えればわかる問題が多くて
私は結果満点でした。(喜)
(ただ何点でも不合格にはならないようですが・・・)


講習を終えてわかったのは

火災自体は偶発的な要素があるので
完全に回避することはできなくても

事前の準備がしっかりしてあれば
被害を最小限に留めることができるということ。

「備えあれば憂いなし」です。



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不定期講座第2弾

2012-06-18 11:53:32 | Weblog
先週の木曜日に
社内の会計チームの方から
依頼があり
第2回の不定期講座を開催しました。

会計事務所の仕事は
実践と知識のバランスが大事です。

普段の仕事は
OJTでとりあえず
できるようになっていきますが

頭の中では
いろいろなことが
うまく整理できていない状態に
なっていきます。

なので
会計チームのリーダーが
皆の話を聞いてテーマを設定し
私に不定期講座の開催の打診があります。

第1回は「法人と個人の違い」という
テーマでしたが

第2回目である今回は
「消費税について」をテーマに
90分ほど話をしました。

以下、講座の内容を簡単に記します。
1.イントロダクション
2.消費税の仕組み
3.計算方法
4.免税について
5.消費税がかかる取引、かからない取引
6.その他応用論点


最初のイントロダクションではこんな話をしました。


  日本では現在5%の税率を10%に上げる方法で連日話し合いがされています。

  消費税率を上げることについてはある程度合意したようですが、
  消費税を上げると所得が低い人の負担が重くなってしまうという逆進性の問題があります。

  この逆進性の問題の解消の仕方として

  (1)複数税率を適用し、生活必需品については低税率にする。

  (2)給付付き税額控除を適用し、低所得者について税額控除又は現金給付を行う。

  という2つの方法が考えられ、現在このどちらにするかが争点になっています。

  (1)の複数税率には、生活必需品かどうかをどこで線引きするのか?
  消費税の申告にあたり現在の帳簿方式では限界があり、インボイス方式をとるべきか?という問題があります。

  (2)の給付付き税額控除は、低所得者をどこで線引きするか?
  所得が正しく把握できるのか?という部分が問題になります。

  最終的にどちらになるにしても、消費税の改正は我々の業務に与えるインパクトは
  大きい。



この講座をした時点ではまだ決まっていませんでしたが
数日後消費税の増税に関する合意がなされ
2014年4月から8%、2015年10月から10%に
上げることが民主党、自民党、公明党の3党内で決まりました。

3党内で決まったということは
事実上法改正がされると考えていいと思います。


10%になると消費者の負担も大きいと思いますが
納税する企業の負担も大きいですね。

今50万円消費税を納税している会社の場合、
10%に増税後は100万円になるということです。

消費税の分はきちんと分けて
資金繰りを考えないといけないですね。

いっそのこと全員
毎月納付にした方がいいのでは、と思ったりもします。



2~6は専門的な話になってしまうので
ここでは省略しますが

私が話をしている合間にも
スタッフの方から積極的に質問が出たり

普段の仕事だとこうで、みたいな感じで
皆で話し合いながら進めていき

誰かが付いていけなくなることもなく
うまく進行できたのではと思います。


最後におまけで世界各国の消費税について話をしました。

日本では5%の消費税を10%に上げるだけで
大騒ぎしていますが

他の国における消費税率は結構高くて

例えば
ヨーロッパ諸国は
アイスランド  25.5%
スウェーデン、ノルウェー、デンマーク  25%
イギリス、イタリア 20%
フランス  19.6%
オランダ、ドイツ  19%
と結構高めの税率になっており

低めのスイスでも8%です。


アジアでは
中国   17%
インド  12.5%
韓国、インドネシア、タイ、ベトナム 10%
シンガポール 7%
日本、台湾 5%

と日本の税率は諸外国に比べて
ずいぶん低いのがわかります。


ただ、消費税だけを見て
高い低いという話をしても仕方がなくて

法人税、所得税のように所得に対してかける税金や
国民年金、厚生年金、健康保険などの社会保険料など
の負担も併せて考えなければならないと思いますが・・・。


世界的に見てもダントツに高い北欧諸国は
税金が高い分福祉が充実しています。

大事なのは納税者に納得感が
あるかどうかですね。



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出会いから30年

2012-06-11 17:19:22 | Weblog
私は小学校高学年くらいから
音楽にはまりました。

1980年代前半当時
洋楽がブームになっていました。

カルチャークラブ
デュランデュラン
ビリージョエルなど・・・

自由に使えるお金があまりない
小学生にとっては
一枚2500円のLPは高嶺の花だったため

洋楽を聞くのは専ら
お金のかからないラジオでした。

好きな曲については
ラジオをカセットテープに録音して
いつでも聞けるようにしておきました。
(これをエアチェックといいます)

好きな曲をエアチェックするには
どの番組で何時からその曲が
オンエアされるのかを事前に
把握しておく必要があります。

その情報を得るために
利用していたのがFM誌です。

当時何冊か発行されていた中で
私が買っていたのは
「FMステーション」です。

なぜ「FMステーション」だったかというと
他の雑誌に比べて20円くらい安かったことと

表紙のイラストがカッコよかったからです。

その表紙のイラストを描いていたのが
鈴木英人(すずきえいじん)氏です。


先日地下鉄に乗っていたら
車内広告で
鈴木英人展が開催されることを
偶然知り、しかもサイン会も
開かれるということで
見に行ってきました。

会場で購入した作品集に
サインをもらい、
握手もしてもらいました。

英人氏は気さくな感じですが
オーラがあり

私は作品に
出会って30年近く経って
ご本人に会うことができました。


この作品集の中に書いてありましたが
英人氏の作品は

まず写真をたくさんとってきて
その写真をトレースして
その後で色をあてはめるという
方法で作っているようです。

なのでイラストというよりも
リトグラフ(版画の一種)だそうです。

作品集を見ると
時代とともに
作風も少しずつ変化しているのが
わかりますが
英人氏オリジナルな
世界観が感じられる部分は
変わらないですね。

誰もやらないことをする。

やはりこれが大事ですね。



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アウトソーシング

2012-06-04 17:22:17 | Weblog
先日、参加した飲み会で
聞いた話です。


ある会社で
もともと配達業務まで
自社でやっていたのですが

配達担当の方が病気に
なってしまいました。

とりあえず暫くは
社長である自分が配達しても
いいけど

自分も動けないときは
どうするのか?

時間通りに
配達できないと

お客様との信頼関係が崩れ
仕事を失ってしまう・・・。

そこで社長は
自社の抱えていたリスクに
気が付きました。


そのリスクを回避するために
小回りのきく配送業者に
集配してもらうことにしました。

その結果、様々なメリットが発生します。

・配送用の自動車にかかっていたコストを削減
(車両代、ガソリン代、保険料、自動車税ほか)

・配達作業に従事する人の人件費の削減

・担当者が休んだ場合にも代替要員がいるため
 配送がストップしない。

・配送業者も仕事を失いたくないため、自社の従業員よりも
 緊張感を持って仕事をしてもらえる。

・自社は本来のコア業務に専念できる。

と、これは
アウトソーシングがハマった典型的な例です。


この話を聞いて
会計事務所の仕事も同じだなーと思いました。

経理の仕事は
売上を生むことはありません。

そのため
できるだけ
時間もコストも少なく抑えたいのが
正直なところだと思います。

ですが
経理の仕事は
無駄なことをやり始めると
いくらでもやることが出てきます。

そして
前のやり方を踏襲するのが基本なため

間違った無駄の多いやり方で
ルール化されてしまうと

さらに雪だるま式に仕事が増えていきます。

仕事が増えると
経理にかかるコストも増えるわけで・・・。


ドラッカーは著書の中で

「実は、アウトソーシングこそ、
事務処理的、保守管理的、補助的な仕事の
生産性を向上させる唯一の方法である」

と言っています。

逆に言うと
事務処理や保守管理の仕事は
アウトソーシングしないと
生産性が向上しないということです。


結論として
経理の仕事は
アウトソーシングに最適な分野です。

アウトソーシングすることで

・経理にかかるコストの大幅な削減

・プロが処理をすることによる質の向上

が期待できます。

ただあまり安い業者の場合は
「質」の部分で問題が生じる可能性が高いので
おすすめしません。

(これは税務調査や銀行で融資を受ける際にならないと
どういうことかわからないかもしれませんが)

あと
「自分で経理すればコストがかからない」と
社長自身が経理をしている場合もありますが
これが実は一番の無駄です。

なぜなら社長自身の時間当たりのコストが
通常、会社の中で一番高いからです。

ビジネス感覚のある社長は
自分の限られた時間を
一番付加価値が高くなるように
振り分けます。

自分でもできるけど
人にやってもらった方が
コストが安くなる場合は
どんどん外注していくのが正解です。






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