スプラウト 会計のはなし、日々のはなし

名古屋市千種区の税理士法人スプラウトの税理士/社労士/CFP®が綴る日々の様々なこと。

経営は逆算である

2010-02-26 19:21:58 | Weblog
2月末
忙しいです。
(もちろん確定申告で。)


MGでは
2日間で5期
ゲームをするのですが

4期目が始まる前に
経営計画を立てます。

経営計画を立てる用紙に

「経営は逆算である(一倉定)」

と書いてあります。

MGの経営計画では

 ① 利益を決める
 ② 固定費を決める
 ③ ①+②で粗利が決まる
 ④ 1個あたりの原価や売価を決める
 ⑤ 必要販売数量が決まる
 ⑥ 売上が決まる

というように

経営計画を売上からではなく
利益から決めていきます。

最初にこの考え方に出会ったときは
大変衝撃を受けました。

経営計画でよくあるのは
前期の売上の1割増くらいを
今期の目標にする、といったものですが
これでは計画の立て方に何の根拠もありません。

たとえ目標どおり
売上が1割増になったとしても
利益が出るかどうかわからないからです。

ところで私は
この「一倉定」先生のことを
恥ずかしながらMGをやるまで知りませんでしたが
有名な経営コンサルタントだそうです。

先日アマゾンで
一倉定の経営心得」という本を
購入しました。

会社経営にあたっての
考え方が
見開き右ページに大きい字で簡潔に書いてあり
左ページに解説が書いてあるという形式で
非常に読みやすいのですが

何よりも
どのページを開けても
素晴らしいことが書いてあります。

先ほどの

「事業は逆算である」のほかに

「資金は会社存続という面から見れば損益に優先する」

「わが社の赤字はお客様を忘れたのが原因である」

「「危険がない」と感じた事業こそ、失敗の危険が大きい」

「社長とは、企業の将来に手を打つ人である」

など、とにかくスゴイ本です。


社長の机の上に是非一冊置いておきたいですね。




モノの流れ

2010-02-19 19:19:29 | Weblog
先週の土日の2日間で

名古屋へ
MG開発者である西順一郎先生を
お招きしてのMGジュニアコースを
受けてきました。

8月に三浦海岸で
MGシニアコースを
受けたあと
久しぶりのMGでした。

MGとは
マネジメントゲームのことで

参加者が各自社長になって
ゲームの上で製造業の経営をします。

製造業ですので
1.材料を買って
2.製造して
3.販売します。

以下で簡単に
ゲームの仕組みを説明します。

1.材料の購入について

 材料の市場はいくつかあり
 どこの市場から仕入れるかで
 仕入れ単価が変わります。

 もちろん安いところから
 仕入れた方がいいんですが
 他の方もみんなそうなので
 買いたいときに
 安い材料がないこともあります。

2.製造について

 買ってきた材料は製品にするため
 工場に投入しますが
 会社の設備により
 製造できる個数が変わります。

 最初は小型機械を買うのですが
 それでは一回につき1個しか製造できないので

 製造個数を増やすために
 教育のチップを買ったり
 アタッチメントを買ったりします。

 お金がある場合は
 大型機械を購入すると
 製造個数が4つに増えます。

 とにかく
 たくさん作らないと
 売上は上がりません。

3.販売について

 販売は入札で行います。
 20円から40円までの金額を
 売りたい人が同時に出して
 もっとも安い値段をつけた人が販売できます。

 売るために
 何の戦略もなくどんどん安いプライスにすると
 終わってみると大赤字になったりします。

 研究開発のチップを買うと
 他の人よりも2円安く入札できるので
 これを利用して
 入札に勝ちやすくしたりします。

 あと
 販売できる個数も
 セールスマン一人につき
 2個なので
 たくさん売りたい場合は
 セールスマンの人数を増やしたり
 広告宣伝のチップを買ったりします。

というゲームなのですが
全ては経営者の意思決定次第です。

運の要素もないわけではないですが
基本的には
無駄のない合理的な意思決定が
高業績をもたらします。

MGでは
2日間で5期のゲームを行い

最初300の自己資本を
大きくできた人の勝ちです。

各期ごとに
ゲームのあと決算を組んで
自分でP/LとB/Sを作ります。

で、売上の多い順に席替えをして
一番売上の多いグループから順に
A卓、B卓、C卓・・・となっていきます。

私は今回のMGにあたり
「モノの流れと在庫バランス」
をテーマにしていました。

きっかけは
先日のブログにも書いた
ザ・ゴール」を読んだからです。

TOC理論がしっかりと理解できたわけでは
ないのですが

モノがスムーズに流れることが
業績にいい影響を与える
ということはわかりました。


そしてゲームの結果ですが

5期終わって
自己資本442で
何と最優秀経営者賞をいただきました。

今までこんないい成績を
取ったことがなかったので
正直びっくりです。

ただし
コールミスが2回あったり
決算で個数や現金が合わず
得意なはずの決算に
時間がかかってしまったりと
反省すべきところは沢山あります。

MGをはじめて1年くらい経ちましたが
奥が深いので
もっともっと期数を重ねないといけない

ということで
今週末はワンデイのMGに参加してきます。


FM雑誌とラジカセ

2010-02-12 19:09:33 | Weblog
小学校高学年から
中学にかけて
洋楽にはまりました。

当時は

ビリージョエル
カルチャークラブ
デュランデュラン
ホール&オーツ

などが活躍していました。

でも
子どもなので
レコードは高くて
なかなか買えません。

なので
聞きたい曲は
レンタルレコードでかりるか
エアチェックするかしていました。

ちなみにエアチェックというのは
ラジオ(特にFM)を録音することです。

当時のFMは
AMに比べて音がいいということもあり
音楽を流すのを基本にした
大人の雰囲気の番組が多かったように思います。
(今のFMはしゃべりすぎ。)

曲はあらかじめFM雑誌についている
番組表をチェックしておきます。

私が読んでいたのは
ダイヤモンド社が出していた
「FMステーション」というFM誌です。

「FMステーション」というと
表紙に鈴木英人氏のイラストが使われて
いたことで有名ですが

雑誌の趣旨として
FMをエアチェックした
カセットテープをきれいに飾れるように
オリジナルのカセットレーベルが
付いていたり
記事の写真がカセットと同じサイズに
なっていたりと

読むだけでなく
切り抜いて使うことも考えて作ってありました。

私も当時
暇さえあれば
FM番組表を隅から隅まで見て
気になる曲をエアチェックして

FMステーションのカセットレーベルに
曲名やタイトルを
インスタントレタリングを使って書く

みたいなことをコツコツやっていました。

ちょっと前にアマゾンで
FM雑誌と僕らの80年代
という
FMステーションの元編集長の人が
書いた本と

ラジカセのデザイン」という
70年代から80年代に
様々なメーカーから発売された
ラジカセの写真集を

あわせて買いました。

FM雑誌もラジカセも
ほぼ同じタイミングで活躍していましたが
時代の流れとともに
現在はほぼ消滅してしまったものですが

この2冊の本を読んで
中学生だった80年代に
タイムスリップしました。

「FM雑誌と僕らの80年代」
はFMステーションを作っていた人が
書いているので、当時の裏側がわかって
おもしろかったです。

「ラジカセのデザイン」は
インダストリアルデザインが好きな人には
たまらない本です。

昔のラジカセは
一つのボタンやスイッチに
一つの機能しかなかったので

とんでもなくたくさんのボタンやスイッチ
計器などがついていました。

アイポッドなどは
ボタンやスイッチはほとんどないのに
ものすごく高性能です。

デザインも洗練されています。

でも
合理的であればいいのではないし
洗練されていればいいわけでもないと
個人的には思います。

だから私は
無駄がいっぱいの
ラジカセの方が好きですね。





通信教育

2010-02-05 17:16:33 | Weblog
1月の終わりに
小さいけど
とても重たいダンボール箱が届きました。

中には
「社会保険労務六法」(厚さ12cm)
「社会保険労務ハンドブック」
「社会保険労務手帳」

それと
事務指定講習の通信教育教材一式
が入っていました。

税理士も社労士も
登録するためには
2年間の実務経験が必要で

税理士の場合は
どこかの会計事務所で
2年勤務しなければなりませんが

社労士の場合は

4ヶ月間の通信指導課程と
4日間の面接指導課程を
受けることで
2年間の実務経験に代えることができます。

これを「事務指定講習」といいます。

私も今さら
社労士事務所に転職するわけにもいかないので
「事務指定講習」を受けることにしました。

4ヶ月間の通信課程では
いろいろな事例が与えられて
労働関係や社会保険関係の書類を作ります。

事例は全部で29個ありました。

結構大変そう。

5月31日が最終期限なので
何とか間に合うように頑張りたいですね。

4日間の面接指導は
東京・愛知・大阪・福岡が
受講地になっていて
私はもちろん愛知で受けたかったのですが
日程的に都合が悪い。

愛知の会場は例年
家から歩いて通えるくらいの
場所なのに・・・。

仕方がないので
大阪まで行くことにしました。

8月の面接指導課程が終われば
ようやく
念願の社労士として登録できます。

でも
試験勉強だけで実務はできないので
もっともっと研鑽しなければ。