スプラウト 会計のはなし、日々のはなし

名古屋市千種区の税理士法人スプラウトの税理士/社労士/CFP®が綴る日々の様々なこと。

最後まで頑張れ

2009-07-31 18:00:21 | Weblog
8月4日~6日に
今年の税理士試験が行われます。

私は受験予備校で
税理士試験の講師の仕事も
していますが

私が受験していた頃に比べると
あきらかに難易度が上がっています。

税理士の資格を得るには
会計科目2科目
税法科目3科目の
合計5科目に合格する必要があります。

そしてこの5科目は
「科目別合格制度」というシステムを
とっているため

1科目ずつでも受験でき
一度合格した科目は一生有効となります。

この「科目別合格制度」により
仕事をしながらでも
受験することが可能になっています。

でも反面
「科目別合格制度」であるために
各科目のレベルが非常に高くなり

1科目でも相当勉強しないと
合格できない難易度になってしまいました。

税理士試験は
3~5年で受かると早い方で
長い人は10年20年かかっています。

世の中の税理士がみんな
この過酷な試験をくぐり抜けてきたのかというと
実はそうではありません。

税理士試験には抜け道が多く
税務署に23年間勤めると無試験で税理士資格が得られたり
2つ大学院にいくと、5科目のうち3科目免除になったり
いろいろあります。

まあ制度として認められているから
仕方ないのかもしれませんが

平成21年3月末現在の
登録している税理士の内訳を見ると
試験合格者は全体の45%しかいません。

平成20年度の新規登録者の内訳では
試験合格者は36%、試験免除者は52%となっています。

かなり歪んでいます。

税理士は責任の重い仕事をしていますので
顧客に迷惑をかけないように
たくさん勉強する必要があります。

たくさん勉強をして、たくさん経験をつんで得た
「生きた知識」を社会に還元し
それを評価してもらう仕事です。

勉強はキツイですが
頑張った分、自分の血となり肉となります。

税理士受験生の方
あと、残りの数日間
後悔のないよう精一杯努力してください。





ネットブック

2009-07-24 17:07:02 | Weblog
私が最初にパソコンを買ったのは
もう12~13年前

富士通のBIBLOというノートパソコンでした。

名古屋は大須で買うと安いので
大須のとある電気屋に行って
確か35万円くらいで購入しました。

CPUはMMXPentium
メモリは32MB
ハードディスクの容量は1.6GBくらいだったと思います。

その頃はフロッピーディスクが主流でしたので
フロッピードライブ内蔵ですが

USBなんかはまだなかったので
USBの差込口はありません。

ノートですがとても重たいので
持ち歩くのは大変です。

今出ているパソコンに比べると
とても貧弱なスペックですが
その割りにべらぼうに高い。

でも私はこのノートパソコンで
ワードやエクセルなどを覚えたので
とても愛着があり、まだ捨てずにとってあります。

その当時に比べると
今はとても安くなりましたね。

ネットブックという小さめのパソコンは
3万円くらいで買えたりします。

ネットブックは
あまり高性能ではないですが

それでも
メモリが1GB
ハードディスクが160GBくらいありますので

以前に比べて技術の進歩をものすごく感じます。。


こういうものは
規模の経済性が働くのか
売れれば売れるほど
時間が経てば経つほど
性能はよくなり、値段は安くなりますね。

私もちょうど持ち歩きできるパソコンが
欲しいと思っていたので
「ネットブック」を購入しました。

価格COMで調べたり、知り合いからリサーチした結果
7月に新しく出たばかりの
レノボ(元IBM)のイデアパッドにしました。

値段は35000円くらい。
画面は10インチ、重さは1.2キロ
バッテリーは6時間くらい持つようです。
USBの差込口は3つあります。

ここにマイクロソフトのオフィスを入れたいのですが
オフィスは相変わらず高い・・・。

多分このネットブック本体よりも高い・・・。

競合がいないとなかなか値段は下がりませんね。


東京MG

2009-07-17 18:34:30 | Weblog
7月も東京でMG研修に
出席しました。

4月からは毎月MG研修に参加しています。

戦略会計が少しずつ体に染みこんできているような
気がしますが、他の経験豊富な方に比べるとまだまだですね。

MGはゲームをやった後で自分で決算を組んで
貸借対照表や損益計算書、キャッシュフロー計算書
を作成します。

職業柄、この決算に関してはあまり困ったことは
ないんですが

ゲームはなかなかいい成績が残せません。

今回の東京MGは
参加者も多く、全部で7卓で行われました。

人数が多い分前回よりも強い人が多く
なかなか上の方の卓には上がれませんでした。

結果は5期終わって自己資本が287と
当初の300を少し割ってしまいました。

ただ、最初の2期の大幅な赤字をなんとか
300近くまで戻せたので粘り強い
戦いができたとは思います。

4月から4回やって
自己資本300を超えたのが2回
自己資本300を割ったのが2回

ゲームが強くなるのが目的では
ないですが、
やるからには結果も出したい。

同じ条件で戦っているのに
結果が違ってくるのは
一つ一つの経営者としての判断に
合理性がないからだと思うので

もっと考えて無駄のない経営ができるように
したいですね。

MGは
今、会社の経営をしている人はモチロン
これから起業しようと思っている人や
会社で働く従業員さんなど
すべての人にとって役立つ研修ツールですので

将来的には
うちのお客様にも
是非やっていただければと思っています。




チップを買う。

2009-07-10 17:17:52 | Weblog
世界同時不況なので
赤字の会社も多いと思いますが

不況もあまり関係なく
利益がたくさん出ている会社もあるわけです。

利益がたくさん出たまま
何もしないと
税金をたくさん支払う必要がありますが

たくさん税金を支払っても
それはただの支出であり
会社の将来に向けて貢献もしません。

そのため
ある程度、節税を考えていかないといけないのですが
節税は結果であって、目的ではありません。

(節税例1)
 税金が出そうだから
 社長の車を高い車に買い換える。

 → これは節税にはなっても
   将来の会社の売上には貢献しません。

(節税例2)
 税金が出そうだから
 節税のための生命保険に加入する。

 → これは将来的にお金がある程度戻ってくるので
   (節税例1)よりはましですが
   生命保険ばっかり加入してもしょうがありません。


会社にとって
一番大事なことは
売上を得て
キャッシュを増やしていくことです。

さらに
獲得したキャッシュを
どのようにつかっていくのかも
ものすごく大事なことで
これが結局将来の売上を左右します。

税金を少しでも減らすために
無駄遣いしても
会社の未来はありません。

ではどういうことにお金をつかえばよいのか?

私が最近勉強している
MG(マネジメントゲーム)では

戦略費として
・赤チップ(広告宣伝費)
・青チップ(研究開発費)
・黄チップ(教育研修費)
というのがあり

MGが強い人は
この戦略費にたくさんお金をかけます。

このチップ類も
ただたくさん買えばいいわけではなく

自分の戦略を考え
周囲の状況を見て

効果的にお金をかけないと
ただの支出で終わってしまいます。

きちんと
考えた上で効果的にチップを買うと
見事に売上アップ、粗利アップにつながっていきます。

MGはゲームなので
実際のビジネスよりも
単純化されていますが

単純化されているからこそ
大事なことがはっきりと見えてきます。

話がMGの方に流れてしまいましたが

要するに
今ある余剰のキャッシュは
将来に向けて手を打つために
つかっていかないと
将来の売上の拡大、利益の拡大は見込めません。

御社にとっては
赤チップ(広告宣伝)、青チップ(研究開発)、黄チップ(教育研修)
のどれにいくらかけるべきでしょうか?

買うチップが決まったら
それは具体的にどういうことをすれば効果的なのかを
考えましょう。(MGと違うのはココ)




ダイレクト納付

2009-07-03 17:46:44 | Weblog
税金の納付は

従来は
窓口が開いている時間に銀行に行って
納付書で支払をする方法しかありませんでした。

ここ数年で
電子納税という制度ができましたが

電子納税は
ネット口座をもっている必要があるため
会計事務所としては
限られたお客様にしかオススメできません。


平成21年9月から
新しい税金の納付方法として
ダイレクト納付」という制度がスタートします。

これは
予め利用金融機関の口座等を税務署に届出しておくと

電子申告をした後に
ワンクリックすると
自動で税金の引き落としがされるというものです。

引き落とし日は
即時と期日指定と選べるようです。

この「ダイレクト納付」は

 ・ネット口座をもっていなくても利用できる。
 ・利用者識別番号や納税確認番号などの入力が不要。
 ・税理士が代理するので納税者は何もしなくてもいい。
 ・国税であればなんでも対象。

と非常に使い勝手のいい制度になっています。

個人の申告所得税については
もともと振替納税という
税金が口座振替される制度がありますので
「ダイレクト納付」が使われる機会は少ないと思いますが

法人税や源泉所得税の納付については
この「ダイレクト納付」が活躍することになると思います。

ただし、
今のところは
まだすべての金融機関が対応しているわけではない
ので注意してください。(詳しくはここを参照ください。)

国税はこのようにどんどん便利になっていきますが
地方税は電子納税にもほとんど対応していませんし
もちろんダイレクト納付なんかできません。

国税だけダイレクト納付できても
地方税の納付のために
銀行に行かないといけないんだったら意味がないので
地方税の方も早くなんとかしてほしいですね。