最近、改正されたものをいくつかピックアップしてみます。
1と2は税制改正、3は会社法の改正です。
1.交際費について
従来資本金1億円以下の中小法人については
・年400万円まで → 10%は経費として認めない
・年400万円を超える部分 → 全額経費として認めない
という取扱いだったのですが
この「400万円」を
「600万円」まで引き上げるという改正が行われました。
交際費が年間400万円以上あるような会社には有利な改正ですが、
会社経営のことを考えると
交際費が必要以上に多くなるのはいいことではありません。
交際費の課税を緩くすることで、
景気を上向かせるという意図が感じられます。
この改正は21年4月1日以後終了事業年度から適用ですので、
今月末に申告期限を迎える会社から早速適用されます。
2.贈与税について
贈与税とは
個人が年間110万円を超える贈与を受けるとかかってくる税金です。
110万円というのは非課税の枠なんですが、
今回の改正で、
「20歳以上の者が
父母、祖父母から住宅を取得するために金銭の贈与を受けた場合」
はこの非課税の枠が610万円になります。
この改正は21年1月1日以降の贈与について適用されます。
これも住宅の取得を促進して景気を上向かせる狙いですね。
3.利益の資本組入れ
平成18年に会社法が施行されてからは、
旧商法の時代には認められていた「利益の資本組入れ」
が認められなくなりましたが
これが平成21年4月1日からまた認められるようになったようです。
ちなみに利益の資本組入れとは
「会社の資本金を増やしたいが手元にお金がない」という場合に
これまでの繰越利益を資本金に振替えることで資本金を増やすことをいいます。
会社法では利益の資本組入れが解禁になりましたが、
税務上は利益の資本組入れは認められませんので、
別表五で取消しの処理をする必要があります。
資本金を増やす方法は、
ほかにDES(デットエクイティスワップ)という
役員借入金(デット)を現物出資して、
資本金(エクイティ)と交換(スワップ)するやり方もあります。
これも手元に資金がなくても
増資できるため検討してもいいかもしれません。
ところでなぜ資本金を増やすのか?
理由として多いのは
①資本金の多い会社のほうが経営が安定しているように感じる。
→ 人を採用する場合や
取引先に対する信用のため資本金が多い方が印象がいい。
②資本金が多いと債務超過になりにくくなる。
→ 銀行から融資を受ける際に、
純資産の部がマイナス(これを債務超過といいます。)
だと融資が通りにくいため、
資本金を増やして純資産がマイナスにならないようにする。
といったところです。
ただ資本金は1千万円を超えると、住民税の均等割額が
7万円から18万円に増えますので注意しましょう。
1と2は税制改正、3は会社法の改正です。
1.交際費について
従来資本金1億円以下の中小法人については
・年400万円まで → 10%は経費として認めない
・年400万円を超える部分 → 全額経費として認めない
という取扱いだったのですが
この「400万円」を
「600万円」まで引き上げるという改正が行われました。
交際費が年間400万円以上あるような会社には有利な改正ですが、
会社経営のことを考えると
交際費が必要以上に多くなるのはいいことではありません。
交際費の課税を緩くすることで、
景気を上向かせるという意図が感じられます。
この改正は21年4月1日以後終了事業年度から適用ですので、
今月末に申告期限を迎える会社から早速適用されます。
2.贈与税について
贈与税とは
個人が年間110万円を超える贈与を受けるとかかってくる税金です。
110万円というのは非課税の枠なんですが、
今回の改正で、
「20歳以上の者が
父母、祖父母から住宅を取得するために金銭の贈与を受けた場合」
はこの非課税の枠が610万円になります。
この改正は21年1月1日以降の贈与について適用されます。
これも住宅の取得を促進して景気を上向かせる狙いですね。
3.利益の資本組入れ
平成18年に会社法が施行されてからは、
旧商法の時代には認められていた「利益の資本組入れ」
が認められなくなりましたが
これが平成21年4月1日からまた認められるようになったようです。
ちなみに利益の資本組入れとは
「会社の資本金を増やしたいが手元にお金がない」という場合に
これまでの繰越利益を資本金に振替えることで資本金を増やすことをいいます。
会社法では利益の資本組入れが解禁になりましたが、
税務上は利益の資本組入れは認められませんので、
別表五で取消しの処理をする必要があります。
資本金を増やす方法は、
ほかにDES(デットエクイティスワップ)という
役員借入金(デット)を現物出資して、
資本金(エクイティ)と交換(スワップ)するやり方もあります。
これも手元に資金がなくても
増資できるため検討してもいいかもしれません。
ところでなぜ資本金を増やすのか?
理由として多いのは
①資本金の多い会社のほうが経営が安定しているように感じる。
→ 人を採用する場合や
取引先に対する信用のため資本金が多い方が印象がいい。
②資本金が多いと債務超過になりにくくなる。
→ 銀行から融資を受ける際に、
純資産の部がマイナス(これを債務超過といいます。)
だと融資が通りにくいため、
資本金を増やして純資産がマイナスにならないようにする。
といったところです。
ただ資本金は1千万円を超えると、住民税の均等割額が
7万円から18万円に増えますので注意しましょう。