スプラウト 会計のはなし、日々のはなし

名古屋市千種区の税理士法人スプラウトの税理士/社労士/CFP®が綴る日々の様々なこと。

固定費は増やした方がよい

2011-04-09 15:02:40 | Weblog
MGをやって
勉強になったことは
たくさんあるのですが

なかでも
経営は固定費(FIXED COST「F」)
をかけなければ
儲からない、ということは
大きな気付きでした。

固定費Fというのは
費用ですから

利益を出すためには
減らした方が・・・

と考えがちですが

MGでいい結果を出す人は
大抵
固定費Fをたくさんかけています。

モチロン
ただやたらめったら
固定費Fをかけているわけではありません。


MGでは
固定費Fを

F1 人件費
F2 経費
F3 金利
F4 戦略費
F5 減価償却費
と5つに分けて考えます。

F4 戦略費とは
具体的には
①研究開発費
②広告宣伝費
③教育研修費
のことを指します。


固定費の中には
できるだけ少ない方がいい
「ただの経費」と

F4戦略費などのように
儲けるためには
どんどん積極的に使った方がいい
ものがあります。


「支出はできるだけきりつめて・・・」
という
家庭の家計簿の感覚と
会社の経営は違うわけで

サラリーマンの家庭の
収入というのは基本的に決まっているので
支出を減らせば減らすほど
余剰金ができるわけですが

会社経営は
固定費をかけることで
(うまくいけば)
かけた固定費以上の
収入を増やすことができ、
その結果チマチマ支出を削るよりも
利益を増やせたりしますし

あと会社経営では
将来の収入が保証されていませんので
目先の利益を出すために
戦略費の支出を減らしてしまうと

今後の会社経営が
どんどんジリ貧になっていきます。


ただ現実の経営の難しい
ところとして

戦略費としてお金をつかっても
きちんとそれなりの効果が
出ないと
それはただの経費になってしまうわけで・・・

研究開発も広告も教育も
これだけのお金を使ったら
これだけの効果があると
計算できるものではないので

いろいろ試す中で
何をするのが
会社にとっての戦略費になるのかを
見つけていくことが大事ですね。


実際の事例として

以前、びわこMGに
参加したときに聞いた話ですが

滋賀ダイハツの
後藤昌幸氏は
兵庫ダイハツ時代に

②広告宣伝費として
・看板1000本(2億円)
・ショールーム設置等(13億円)
・女性営業ウーマンの大量採用
③教育研修費として
・全社員にMGの実施

をすることで
5年間のうちに
販売数量、マーケットシェアをほぼ倍に、
10億円の赤字を5億円の黒字に変えたそうです。

戦略費に大胆にお金を
使うことで
業績を急回復させた成功例です。

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