スプラウト 会計のはなし、日々のはなし

名古屋市千種区の税理士法人スプラウトの税理士/社労士/CFP®が綴る日々の様々なこと。

魂の中小企業

2009-09-11 18:05:11 | Weblog
米リーマンブラザーズの破綻がきっかけで
100年に1度の不景気といわれています。

リーマンは
複雑な金融商品の仕組みを作り
お金を転がして
巨額の利益を生み出し
トップの年収は何と200億円。

巨額の利益といっても
それはキャッシュの裏づけない
計算上の利益で
キャッシュフローはものすごい赤字。

サブプライムローンが原因で破綻したと
言われていますが
そもそも会社の構造に問題があったわけです。

こんなマネーゲームの先に
人類の幸せはありません。


朝日新聞が出した
魂の中小企業
を読みました。

この本を読んで
日本の中小企業の素晴らしさに
同じ日本人として
誇らしい気持ちになりました。

例えばこんな話(要約してあります。)がのっています。


ある町工場がもらい火で全焼した。

若い2代目社長は
「取引先に迷惑はかけられない」と
すぐに不動産屋に行き代わりの物件を探した。

焼け跡から
商売道具の2000個以上の金型を
運び出し、すすだらけになった金型を
社長と常務が2人で夜な夜な磨いた。

ゼロからの出発にくじけそうになる若い社長を
1人の男が支えた。

社長が5歳年下の常務に
「給料が払えないかもしれない。やめていいぞ。」
というと、
「カネのために働いているんじゃない。社長と仕事がしたいんだ。
 おまえなんかいらない、というつもりで言っているんだったら喜んでやめる。
 でもそうじゃないなら、給料がなくても働く。」

常務のその言葉に、
社長の涙はしばらくとまらなかった。

2人3脚で頑張った結果、工場は見事に苦境から立ち直った。


マネーゲームをしている人たちとは
対極の
地道に頑張っている中小企業の人々が
たくさん紹介されています。

たくさん報酬を得ていなくても
価値のある仕事をしている人はたくさんいます。

そういう人たちにもっと光があたる
社会になるといいなと思います。


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