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桜と絵本と豆乳と

長月十番勝負その三

2023年09月13日 | 雑記帳
 昨日は久しぶりに地元の高校へ。2年生の「保育」学習の一環で読み聞かせを取り上げるので、毎年のように出向いている。読み聞かせの目的や意義、方法などを少し語り、実演した後に、それぞれの練習につきあって、発表では若干の感想を述べるという流れである。2時間続きの授業で、正味100分間である。


 分担して私は「紙芝居」を受け持った。保育分野なので幼児対象として、いわゆる「参加型」の紙芝居をやってみせる。「おおきく おおきく おおきくなあれ」である。聞いている幼児のつもりになって…とは言うけれど、そこは現役高校生。なかなか口や表情は動かない。しかしこちらのテンションは下げない。




 これは実演する前に説明したことの具現でもあるからだ。つまり「読み聞かせの目的」とは、「子どもと読み手が『絵本』は仲立ちとして、楽しい幸せな時間を過ごす」ことにある。どんなに聞き手が楽しさの表現に不慣れ?であっても、読み手はその状況に同化せずに、柔らかく笑顔を振り向かなくてはいけない。


 個別に語る子、2,3人のグループと様々であり、出来もそれぞれだった。実は講評を語る時、言いながら気づいたことがあった。いかにも幼児の読み聞かせに不向きな選書があったのだかが「選んだのはこの本が気に入ったからだよね」と念を押した。「この本が好き」が読み手としての何よりの条件だということだ。


  明日は続けて3年生の学習に向かう。


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