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「つめ」を考える授業

2011年04月28日 | 教育ノート
 今年度の授業始めは、3年生の国語であった。
 昨年からの引き続きで国語辞典の指導に入る。

 保育園の卒園祝いが国語辞典ということで、揃いの辞典を持っていることが大きな強みで、その中味には少々不満が残るが、二年生の二学期から使っていこうと担任に呼びかけていた。
 去年の折のスナップは学校ブログで
 http://miwasho.blog68.fc2.com/blog-date-20101217.html

 あれから4ヶ月。多少慣れた子もいるだろうが、ずいぶんと個人差がある分野だし、転校生も二人いることを考慮してゆっくりめの導入にしてみた。
活動の主な流れをメモしてみる。

○教師に指定されたページを開く
○「見出し語」について確かめる
○見出し語を教師の後について追い読みする。
○自分でページを開き、見出し語を読んでいく。
○五十音表の「あ  5」の意味についてわかる
○見出し語がどんな順番で載っているか考える


 教科書にもひと通りの方法が載っているが、簡単に理解できるものではないし、やはりいかに辞書に親しませるか、数多く触れさせるかにかかっていると思う。

 さて、教科書を見て、一つ気づいたことがある。
 採用しているM社のものには、国語辞典に関わる用語として「はしら」「つめ」が明示されていた。
 資料としていただいているT社の教科書を調べたら全くない。

 ちなみに三年生が今使っているS社の国語辞典の使い方のところにも載っていなかった。
 図書室にあるO社の小学生用の辞典には「はしら」はあったが、「つめ」はなかった。(その部分は「能率見出し」と名づけていた)

 そもそも「つめ」という言葉がどの程度普及しているのか疑問(自分は使ったことがなかった)であり、「つめ」の意味としてその役割にふさわしい語義も見つけられなかった。
 ネットで少し調べてみても見つけられず、やはり一般化はしていない。
 しかし、まあ一つの名づけとして「つめ」はなかなかの言葉のように思う。あ行からわ行までの分量を、順番にまとまりで示していくという形が「爪」に似てないわけではない。

 さて、肝心の授業はどうだったか…
 ねらいの中心になる活動は最後であるが、前半はテンポよく活発に進んだわりに、後半になってからスムーズに進まなかった。

 「つめ」があまい、ということですか。

 今日はリベンジである。

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