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情報シートとしての「目次」比較

2013年12月15日 | 雑記帳
 校内研修で行った模擬授業で「目次」を扱った。
 非連続型テキストの読解をテーマとした研修である。

 実際の内容はさておき、準備のために調べて面白いと感じたことを一つ書きとめておきたい。
 それは、教科書会社による違いである。

 教材として使ったM社(採択されて使用している教科書)と、比較対象としたのはT社である。どちらも4年下巻である。

 目次をプログラム、リストと考えれば、これはT社の方が圧倒的にわかりやすい。
 これが結論である。

 以下に理由を記す。

 (1) 教材名の字ポイントが、M社は3種、T社は2種となっている。

 (2) 教材名の書き出しの位置が、M社はまちまち(上揃えと下揃えが混合している)。T社は、上揃えを基本として、教材規模?によって頭の位置を変えている。

 (3) ページ番号を記す位置が、M社はまちまち、T社は下揃えされている。

 (4) M社は教材文の種類について書かれていない。T社は(物語)(説明文)などと表記されている。

 (5) M社は、作者・著者名がかなり小さいポイントで、添えられている印象。T社は少し小さめながら、ふり仮名もきちんとふられている。

 (6) M社には、番号数字の他に葉っぱマークがあり、また途中にどんぐりを模したマークなどもついている。T社は番号数字のみ。


 と、まあ…。別にT社と関わりが深いわけではないことは一応断っておこう。

 現物を見れば、即感じていただけると思うが、説明でもなんとなく雰囲気は伝わるだろうか。

 もちろん「目次」を素材として見たときの差であり、その「わかりやすさ」だけを教材選定の理由とするわけではない。
 授業する側としては、わかりにくさを問う場合もあるわけで、その意味では統一感に少し欠けて「探す」必要のあるM社の方がいいのかもしれない。

 M社にそこまで編集意図があったとしたら、すごい。

 しかし、ネット検索してもほとんど「目次」を扱った授業は出てこないので、(高校の授業としてわずかに1件あった)、一般的でないことは確かだろう。
 
 小学校の子どもたちに、初めの情報として与えるのであれば、やはりそれは整然とした情報シートを作るべきではないか。
 多くの場合、非連続型テキストが目指しているのは、そうであるはずだから。