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観客席で思ったこと ~200文字限定のスポーツコラム~
 



WJBLプレーオフ・第4戦
富士通 65対68 JOMO
(2007/3/13 NHK BS1)

JOMOが接戦を制して、優勝の行方はプレーオフの第5戦に持ち越された。

第1クォーターは25対10でJOMOが大きくリード。第2クォーターは、一転して20対8と富士通が爆発してJOMOに追いすがる。10分4クォーター制の面白さであり、難しさが表れた前半だった。後半は一進一退。第3クォーターに富士通が逆転したが、第4クォーター、JOMOのキャプテン大神が9得点をあげて、勝利を手繰り寄せた。

第3戦では、センター山田が得点を重ねることで勝利したJOMOだった。しかし、この第4戦は、山田をパスの起点にし、またおとりにして、立川や川畑が得点をかせいでいった。試合後のインタビューを聞くと、山田がいかに冷静にプレーしているかがわかる。2連勝したことで、自信もついてきたようだ。山田が192cmという高さを武器に、冷静にプレーをしているうちは、JOMOは大崩れしないだろう。富士通にとっては、ますますやっかいな存在になってきた。

富士通は、エースの矢野良子が沈黙してしまった。序盤の苦しい場面で、得意のフェードアウェーで、チームを救う場面もあったが、肝心の3ポイントが不発に終わった。2本放っただけで、成功は0。第3戦から気にしている、左薬指のアクシデントの影響があるのだろうか。

チームとしても、3ポイントの成功率が23%では、富士通に勝ち目はない。JOMOのディフェンスに押されて、外へ外へと広がってしまう傾向は、第3戦のままだった。外からのシュートの確率を上げるためには、チーム全員が、もっとインサイドで激しく動き、JOMOのディフェンスを縮める努力をしなければならない。

いよいよ女王が決まる第5戦。最終戦までもつれたプレーオフだが、さいごは意外と大差がつくような気がしてならない。カギを握るのは、両チームのエースである富士通・矢野良子とJOMO・山田。きわめて単純な予想ではあるが、エースが多く得点をあげた方のチームが優勝することだろう。

ぼくとしては、富士通のキャプテン、クールビューティ・三谷藍の優勝インタビューを聞けることを期待している。

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