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観客席で思ったこと ~200文字限定のスポーツコラム~
 



日本シリーズ第2戦
北海道日本ハムファイターズ 5対2 中日ドラゴンズ
(2006/10/22 フジTV)

午後6時過ぎから4時間を越える熱戦。終盤7回表に、北海道日本ハムファイターズが逆転、さらに8回表にも追加点を奪って、5対2で勝った。これで、対戦成績は1勝1敗の五分となった。

41歳のドラゴンズ・山本と22歳のファイターズ・八木の息詰まる投手戦となった。日本シリーズで、これまで勝ち星のない山本が、今日こそは初勝利をあげるかと思ったが、稲葉、新庄を塁上において、金子に逆転打を許してしまった。つくづく日本シリーズでの勝利に縁がない。8回にセギノールに2ランホームランを打たれた岡本にしても2年前の西武戦がよみがえったはずだ。山本は最終戦までもつれれば、もう一度登板の機会はあるかもしれない。岡本も中継ぎとして再び登場するだろう。そのとき、最悪のジンクスを吹き飛ばすことができるのだろうか。

ドラゴンズの悪い予感とは対照的なのが、ファイターズ新庄の笑顔だ。昨日のTBSに続いて、今晩のフジTVでも、今季で引退する新庄を追いかける「新庄カメラ」を用意していた。ドラゴンズ、ファイターズ、両チームの選手たちが、緊張の面持ちでプレーしているなか、新庄の笑顔がとても印象的である。そして、その新庄は、昨日、今日と会心のあたりこそないものの、しぶとく出塁し、今日は決勝点のホームを踏むなど、勝利に大きく貢献している。楽しんで、勝つ。日本シリーズが新庄のペースになってきたのではないか。

明日は移動日で、明後日から札幌ドームでシリーズが再開する。43000人の満員の観客の大声援に、新庄がどうこたえてくれるのか。熱狂的な応援をバックにして、新庄にリードされたファイターズが躍動するのか。

新庄引退へのカウントダウンは、ファイターズ日本一へのカウントダウンとなるような気がしてならない。

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浦和レッズ 2対2 川崎フロンターレ
(2006/10/21 埼玉スタジアム2002)

J1リーグ1位の浦和と3位川崎の大一番。浦和の選手層の厚さと川崎の組織力がぶつかりあった、見ごたえある試合だった。

後半の立ち上がり、中村憲のヘディングシュートで逆転された浦和は、森をもてあましているアレックスを相馬に交代。また、前線で浮いていた田中達の代わりに小野を投入し、ワシントンのワントップに。最後は、平川に代えて永井を入れ、総攻撃態勢をとった。決勝点を奪うことはできなかったが、交代によって、チームは立ち直り、勝利寸前までいったのは、選手層の厚さによるものだった。

川崎は、前半、ワシントンの巧妙なシュートで先制されたものの、その後は、しっかりとワシントンを抑え、浦和の攻撃のポイントを消し去った。攻撃面では、後半、浦和の圧力が弱くなったことで、中村憲がボールを保持できるようになり、川崎の攻撃が生き生きとしだした。中村憲がボール持ったときの、川崎のフィールドプレーヤーの動き出しが早くなり、中村憲から的確なパスが供給されるようになったからだ。チーム(組織)としての「約束事」がきちんと消化されていた。

結局、2対2の引き分けに終わった。内容的には、川崎が優勢といえる試合だった。川崎にとって、首位を行く浦和に対して互角以上の試合ができたことには満足かもしれないが、勝ち点7差を縮めることができなかったという点では、おおいに悔やまれる結果となった。

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