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観客席で思ったこと ~200文字限定のスポーツコラム~
 



初芝橋本 0-1 名古屋グランパス
ガンバ大阪 1-2 滝川第二
(2006/10/7 国立競技場)

嵐の翌日、快晴の国立競技場で、高円宮杯 第17回全日本ユース(U-18)サッカー選手権大会の準決勝2試合を見た。2試合というよりも、45分ハーフを4つ見たという感じだろうか。もっとも面白かったのは、バスケットボール風に言うと、第2ピリオド(初芝対名古屋の後半)だった。

開始直後に初芝のシュートがクロスバーをたたくなど、第1ピリオド(前半)とはうってかわって、互いに積極的に攻撃をしかけてきた。初芝は両サイドを広く使った攻撃。一方の名古屋の攻めは中央に集中する。そういった展開のせいで、初芝の2人の選手が、その特徴と実力を十分に発揮していた。初芝橋本のボランチ(7番)とセンターバック(4番)の2人である。

ボランチの7番は、最終ラインからのボールを受けると、とてもスムーズにドリブルやパスに移行する。パスを受けるときの体の使い方がうまいのだ。ドリブルのスピードもあり、また長い距離のパスも正確で、初芝のワイドな攻撃の起点となっていた。

長身センターバックの4番は、キャプテンらしい落ち着いたプレーで、中央に集まる名古屋の攻撃を防いでいた。遠目には、ひょろっとして頼りない風だが、1対1でも強いところを見せていた。

この試合、ぼくの隣で観戦していた名古屋の控えの選手たちが、「あの7番が退場してくれねぇかなぁ」「4番がいなけりゃ、もう3点は取れてるのになぁ」などとしゃべっていた。まさに、敵側の素直な気持ちだろう。

途中、初芝のFWが退場。有利となった名古屋が猛攻の末、試合終了間際に決勝点を奪って、決着がついた。初芝が勝ったら、10月9日(月)に埼玉スタジアム2002でおこなわれる決勝戦を見に行こうと思い始めたところだった。

正月の高校サッカー選手権で、再び初芝橋本のサッカーを見れるのを楽しみに待ちたい。

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