基本として アプローチの弾道のメカニズム、
ヘッドスピードによる積算・加算を除外して考え
単純にして ピッチングウエッヂ 45度を例にすると
このような形になります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/87/85f905843811d667d91626bdcf0c2324.jpg)
例…ですが、入射角度が10度 とすると
ボールの打ち出し角度は 45-10=35度です。
ボールにかかるスピン量は 45度ロフト相当
ボールの初速は速めです。
これが逆に しゃくり打ち・煽り打ち、ヘッドの上昇過程でのインパクト
になると
例…ですが 煽り(上昇)角度を10度とすると
ボールの打ち出し角度は 45度+10度=55度
ボールにかかるスピン量は 45度相当よりもやや少なめ、
ボールの初速は遅めです。
ですので 45度はピッチングウエッヂ相当のものですが
サンドウエッヂの弾道で飛び出て
ピッチングウエッヂのスピン量・・・ということになります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/45/fd69d83fbaee6345f0392d331315963e.jpg)
打ち出しが35度と55度では
ボールの道のりはかなり違います。
55度の方が長い道のりを辿ることになり、
ボールの初速も遅めですから
当然、ボールが着地・着弾する頃には
スピンは解け、惰性で飛んでいる状態になり易いでしょう。
これが アマチュアのアプローチにスピンがかからない仕組みです。
そして 当然、この写真を見ていただくとわかりますが、
煽り打ちの方は 一体全体 地面にあるボールをどうやって打つんだろう。。。
ということになりますよね。
まあ イメージとすると ボールを最下点で拾おう
と思っているのでしょうが、そのイメージはほぼ100%煽り打ちになります。
また ボールの手前の状況を見ると
下降過程でボールを打とうとしているときは
フェースがボールを見ており、リーディングエッジも後ろに下がった状態です。
一方、煽り打ち、もしくは最下点でボールを捕えようとする場合、
時が進み、インパクトに近づくほど リーディングエッジが出てきます。
下降過程であれば ヘッドとボールの関係が
1センチ程度 高めであっても、低めであっても
ボールはまずフェースとぶつかりますが、
煽り打ち、もしくは最下点でボールを捕えようとしている場合、
タイミングやほんのちょっとした狂いで 1センチもずれれば トップになります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/10/9c0492b789272063a8832e7c0ecb25f0.jpg)
正しい下降過程 というのは
その下降角度・入射角度分だけ ロフトが立つ形になりますが、
煽り打ち、もしくは最下点でボールを捕えようとしている場合、
どんどんロフトは上を向いていきますから
その分 バンスも張っていく、増えていく形になります。
ちょっとしたズレで ボールを打つ前に バンスが尻もち、
地面と接触する可能性も非常に高いでしょうね。
ヘッドが前(飛球線方向)に出る、ということは
グリップが後ろに下がる とほぼ近似値ですから
想定の、願望としている最下点は
ボールの手前になり易いんじゃありませんか?
トップとダフリのミスの可能性が非常に高く、
うまく打ててもスピンも効かず、ただホワンと高い球になる
好き好んで このアプローチを選ぶ理由は多くないと思いますけれど…ね。
そういう意味でも 許されるのならば
アプローチの番手選択は ロフトの立った、
ウエッヂ W ではなく 8番とか、9番を使った方が
スイングもゆっくり、小さくできますから
安全なんじゃないでしょうか