=====エンターテインメントって #1=====
音楽の世界に限らずプロである限り、芸能、スポーツなどの世界でもエンターテインメント性というのが重要になる。最近プロレスで試合終了後のマイクアピールというのが当たり前になっているが、昭和時代の馬場、猪木時代には考えられなかったことだ。猪木は引退後はずいぶん語るようになったが、全盛期はここぞという所でマイクアピールをしていた。しかし今のプロレス程ではないし、『ダア~!』をやるだけで会場は究極に盛り上がった。カリスマ性が高かったので言葉は必要なかった。馬場さんは無口であった、そのかわりリングに上がるだけで『おおっ!』という程でかかったのでやはり言葉は要らなかった。
元々格闘技系を中心としたアスリートからプロレスに転向してくるわけだから口下手な人が多い。しかし本場USAではかなり昔からTV(ケーブルを含む)放送でのマイクアピールは欠かせないものであった。WWEではストーリー性を重視(台本があるらしい)するためしゃべりがダメだったり演技が出来ないと生き残って行けないのだ。190cm、120kg級のムキムキな体格プラス演技力を求められる、そりゃあホントに大変なことだ。
日本ではプロレスのマイクアピールは女子プロレスで早い時期に定着していた。そりゃ体育会系の男子よりは女子のほうが口達者なのは当然である。昨年プロレス大賞を受賞した佐々木健介の嫁、北斗晶(最近バラエティー番組でも有名な鬼嫁)の現役時代は凄かった!当時無敵のあのブル中野に噛みついて、肝心の試合では勝てないのだが毎回マイクアピールで圧倒していた。
男子だと昨年ノアで引退した全日時代のラッシャー木村を忘れてはいけない。木村のつたないトークが当時の全日にとっての唯一のエンターテイメントな瞬間であった。国際プロレスの最後のエースであったラッシャー木村が国プロを離脱してターゲットにしたのは、アントニオ猪木率いる新日本プロレスである。アニマル浜口(アマレスの浜口京子のパパで、気合いだ~!で有名)と寺西勇を従え、新日のリング上に登場。会場内も緊張感たっぷりの中、木村がマイクを持つ。そして開口一番『新日本プロレスファンの皆様こんばんは!』である。正直「ぶっ殺してやる!」ぐらいの啖呵はあってもいいだろう。なにしろ国際の最後のエースであり、金網の鬼と呼ばれ、デスマッチをやらせたら一番強いと呼ばれていた木村である。ラッシャー木村の人の良さがこの瞬間人生を変える程裏目に出た。
当然のごとく新日マットで成功するはずもなく、猪木の当て馬扱いを受けたのちに馬場さんの全日本プロレスに殴り込みをかける。この頃馬場さんはすでに全盛期を過ぎてジャンボ鶴田にエースを明け渡していた。一騎打ちは実現したが、全盛期を過ぎた二人に期待できるわけもなかった。しかし木村は死んでいなかった。自分を地獄の底に陥れた、死ぬほど苦手なマイクを握ったのだ。当時のプロレスファンはあの事件を忘れてはいない、木村は開き直ったのか地でしゃべった。会場は爆笑の渦である。この瞬間ラッシャー木村は蘇った!その後馬場さんとファミリー軍団を結成、新しい全日のスターとなった。人生ホントに分からないものである。
最近ではハッスルやインディー団体でもエンターテイメント路線が流行している。さらに総合格闘技のリングでもマイクによるアピールは不可欠になって来ている。実はこれはPrideやK-1のリングでも同様、真剣勝負の直後気の利いたマイクアピールが出来なければ一流にはなれない。何しろトレーニングの鬼でなければあんな何でもありの怖いリングには上がれない。そしてついこの間までアマチュアであった人達が多いのだ。その彼らにマイクを持たせて気の利いた事を言えと言うのは酷な話。しかし今時はただ強いだけでは客を呼べない。PrideやK-1などのメジャーどころではめちゃくちゃ強い+キャラクターが求められる。さらに負けが込んだりしょっぱい試合をすると出して貰えなくなる。なんと過酷な世界であろうか?
しかしどんな世界でも金を取って見せると言うことは過酷なことである。今の世の中、エンターテイメントと言っても同業以外にもたくさんのライバルがいる。お笑い、音楽、格闘技、すでにそれを仕切るラインなどぶち壊されているのであろう。時代を読んで努力する、そんな人間や団体、プロレスで言えばノアのような団体が生き残っていくわけだ。
Hidekichiももっと時代を把握しなきゃいかんな、反省…
音楽の世界に限らずプロである限り、芸能、スポーツなどの世界でもエンターテインメント性というのが重要になる。最近プロレスで試合終了後のマイクアピールというのが当たり前になっているが、昭和時代の馬場、猪木時代には考えられなかったことだ。猪木は引退後はずいぶん語るようになったが、全盛期はここぞという所でマイクアピールをしていた。しかし今のプロレス程ではないし、『ダア~!』をやるだけで会場は究極に盛り上がった。カリスマ性が高かったので言葉は必要なかった。馬場さんは無口であった、そのかわりリングに上がるだけで『おおっ!』という程でかかったのでやはり言葉は要らなかった。
元々格闘技系を中心としたアスリートからプロレスに転向してくるわけだから口下手な人が多い。しかし本場USAではかなり昔からTV(ケーブルを含む)放送でのマイクアピールは欠かせないものであった。WWEではストーリー性を重視(台本があるらしい)するためしゃべりがダメだったり演技が出来ないと生き残って行けないのだ。190cm、120kg級のムキムキな体格プラス演技力を求められる、そりゃあホントに大変なことだ。
日本ではプロレスのマイクアピールは女子プロレスで早い時期に定着していた。そりゃ体育会系の男子よりは女子のほうが口達者なのは当然である。昨年プロレス大賞を受賞した佐々木健介の嫁、北斗晶(最近バラエティー番組でも有名な鬼嫁)の現役時代は凄かった!当時無敵のあのブル中野に噛みついて、肝心の試合では勝てないのだが毎回マイクアピールで圧倒していた。
男子だと昨年ノアで引退した全日時代のラッシャー木村を忘れてはいけない。木村のつたないトークが当時の全日にとっての唯一のエンターテイメントな瞬間であった。国際プロレスの最後のエースであったラッシャー木村が国プロを離脱してターゲットにしたのは、アントニオ猪木率いる新日本プロレスである。アニマル浜口(アマレスの浜口京子のパパで、気合いだ~!で有名)と寺西勇を従え、新日のリング上に登場。会場内も緊張感たっぷりの中、木村がマイクを持つ。そして開口一番『新日本プロレスファンの皆様こんばんは!』である。正直「ぶっ殺してやる!」ぐらいの啖呵はあってもいいだろう。なにしろ国際の最後のエースであり、金網の鬼と呼ばれ、デスマッチをやらせたら一番強いと呼ばれていた木村である。ラッシャー木村の人の良さがこの瞬間人生を変える程裏目に出た。
当然のごとく新日マットで成功するはずもなく、猪木の当て馬扱いを受けたのちに馬場さんの全日本プロレスに殴り込みをかける。この頃馬場さんはすでに全盛期を過ぎてジャンボ鶴田にエースを明け渡していた。一騎打ちは実現したが、全盛期を過ぎた二人に期待できるわけもなかった。しかし木村は死んでいなかった。自分を地獄の底に陥れた、死ぬほど苦手なマイクを握ったのだ。当時のプロレスファンはあの事件を忘れてはいない、木村は開き直ったのか地でしゃべった。会場は爆笑の渦である。この瞬間ラッシャー木村は蘇った!その後馬場さんとファミリー軍団を結成、新しい全日のスターとなった。人生ホントに分からないものである。
最近ではハッスルやインディー団体でもエンターテイメント路線が流行している。さらに総合格闘技のリングでもマイクによるアピールは不可欠になって来ている。実はこれはPrideやK-1のリングでも同様、真剣勝負の直後気の利いたマイクアピールが出来なければ一流にはなれない。何しろトレーニングの鬼でなければあんな何でもありの怖いリングには上がれない。そしてついこの間までアマチュアであった人達が多いのだ。その彼らにマイクを持たせて気の利いた事を言えと言うのは酷な話。しかし今時はただ強いだけでは客を呼べない。PrideやK-1などのメジャーどころではめちゃくちゃ強い+キャラクターが求められる。さらに負けが込んだりしょっぱい試合をすると出して貰えなくなる。なんと過酷な世界であろうか?
しかしどんな世界でも金を取って見せると言うことは過酷なことである。今の世の中、エンターテイメントと言っても同業以外にもたくさんのライバルがいる。お笑い、音楽、格闘技、すでにそれを仕切るラインなどぶち壊されているのであろう。時代を読んで努力する、そんな人間や団体、プロレスで言えばノアのような団体が生き残っていくわけだ。
Hidekichiももっと時代を把握しなきゃいかんな、反省…