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新型インフルエンザと危機管理

2009-07-16 20:28:59 | 戯言

子ども達が通う小学校で、先日新型インフルエンザにかかった児童が1名出ました。

6年生の男の子らしいのですが、夏休みを前にその子のクラスは学級閉鎖になっています。

ただ、我が家の子ども達とは学年が違う上、学校内での感染が今のところ確認されていないのでそう心配はしていません。

 

ただ一つ気になったのは、その子の感染原因です。

学校からの説明では、その子は東南アジアのタイに家族で旅行に行き、そこで感染したらしいというのです。

でも、6~7月に海外旅行できるような学校のお休みは無かったはず・・・。

そうなんです。この子の親は学校を休ませて海外旅行に連れて行っているのです。

学校を休ませて海外旅行に連れて行くことなど一昔前まで考えられなかった事ではないでしょうか?少なくともまめ八の小学校時代、周りにはそんな家庭はありませんでした。

熱があるなど余程のことが無い限り、“学校に行きなさい”と言われて来ました。

親には自分の子どもを学校に行かせる義務があるはずです。

また、親がこんな事していたら、旅行のためだったら学校を休んでもいいという間違った認識を子どもに与えてしまうのではないでしょうか?

 

また、もう一つ気になるのは、WHOがバンデミックを宣言し、新型インフルエンザの感染者が激増している中にあって子どもをタイに連れて行ったことです。

この保護者は危機管理能力が欠如、もしくはかなり足りないのではないでしょうか?

今のこの状況下でなぜ海外旅行しなければならないのでしょう?

確かに現時点では感染しても症状はそう重くならないみたいです。この保護者も油断していたのかもしれません。しかし、いつどこで強毒性のウイルスが発生するかも知れないと言われているのに、必然性も無しに子どもを海外に連れて行くなど言語道断だとまめ八は思います。

新型インフルエンザのバンデミックも1~2年もすれば収束するはずです。

この子の保護者は、なぜそれまで旅行を待てなかったのでしょうか?

 

好きで病気になる人は居ません。

万全の対策を講じていたにも拘らず感染してしまった場合もあるでしょう。そういうケースなら仕方の無い事だと思いますし、国、地方公共団体、そして地域ぐるみで感染者とその家族に対して暖かい理解と協力をしていくべきだと思います。また、そのような形で感染してしまった方々には心からお見舞い申し上げます。

 

しかし今回のケースは、この子の保護者にもう少し危機管理能力と常識があれば防ぐことが出来た事態だと思います。

今回、新型インフルエンザが学校内で発生した事によって、先生達や学級閉鎖になったクラスの子ども達、保護者の方々はどれだけ迷惑を蒙ったことでしょうか?

自由をはき違えて、学校を休ませてまで海外旅行に連れて行き、危機管理能力の不足から新型インフルエンザに子どもを感染させてしまったこの保護者の責任は重いと思います。

 

強毒性の新型インフルエンザが現れる可能性は決して低くは無いと言われています。

神経質な位に清潔で無菌の環境を作り上げ、人口過密の中で暮らしている日本に強毒性新型インフルエンザが入ってきたら・・・考えると恐ろしくなります。

だからこそ、一人一人が情報に耳をそばだて、危機意識をもって生活しなければならないのではないでしょうか?

たった一人の不注意のために社会全体が大きな迷惑を蒙る可能性だってあるのです。

 

今回の事態で一番可哀想なのは感染してしまった子どもさんだと思います。

感染した子どもさんには何の責任もありません。

この子供さんの一日も早い回復をお祈り申し上げます。

 


コメント

--------これより以下のコメントは、2013年5月30日以前に-----------
あなたのブログにコメント投稿されたものです。

かなこママ [2009年7月16日 22:18]
こんばんは。
人に寄って価値観て違うので困りますね。重大さが分かってないというか・・・
私の知り合いにも中学2年生の息子が熱があるのに中学3年生の卒業式に出席させていました。数日後に受験を控えている先輩に移してしまったら、凄く迷惑が掛かってしまいますよね。息子さんが出たいと言っても止めるのが親だと思うのですが・・・仲が良いママ友ですが価値観は違うなぁ~と思いました。
にーなな [2009年7月16日 22:48]
こんばんは。
学校を休んでの旅行。。うーん。。私の学校時代にも心当たりはありませんし、親からは体調不良でなければとにかく学校へいけという教育を受けてきました。逆にそれが普通でした。。周囲の友人にもいませんでしたね。。。時代は変わったといいますか、でも、基本的に変わらない(変わってはいけない)ものもあるはずです。
まめ八 [2009年7月17日 6:54]
かなこママさん、始めまして。
コメントを頂きまして有難うございます。

日本は民主主義ですから価値観の相違はあってしかるべきものだと思います。
ただ、この保護者にしても、かなこママさんのお知り合いの方ももう少し周囲の方への配慮、そして危機意識があってもいいのじゃないかって思います。
深く物事を考えもせずに、結果として人に迷惑をかけて気が付かない人が増えてきているように思いますね。
まめ八 [2009年7月17日 7:04]
にーななさん、おはようございます。
いつもコメントを頂き、有難うございます。

>基本的に変わらない(変わってはいけない)ものもあるはずです。


はい、私も全く同意見です。
この保護者も、様々な理由があって今回の海外旅行になったのかもしれません。けれども、親として第一義的に考えるべきは、子どもの学校の事だと私は思うのです。せめて夏休みに入ってから出発する事が出来なかったのか?そうすれば、周囲の子供達への感染や学級閉鎖は避けられたと思います。
価値観の多様化という言葉が闊歩し、常識を外れた行動を指摘されても“個人の自由”を楯に平気で周囲の人に迷惑をかけている人を良く見かけますが、悲しい事だと思います。
yut666 [2009年7月17日 21:42]
こんばんわ。

最近は給食費払わないとか、困った親が増えてるようで困ったものですね。

どんなに格安なツアーがあったとしても、学校休ませて海外旅行とは、昔では考えられませんし、大人(親)としての常識を疑いますね。
まめ八 [2009年7月18日 13:30]
yut666さん、こんにちわ。

モンスター・ペアレンツという言葉がありますが、殆どの保護者は常識と愛情ある人たちだと思うのです。けれどもこうしたモンスター・ペアレンツが増えているのも確かな事だと思います。
常識の無い愛情と自由を勘違いしている親に育てられた子供達が可哀想だと思いますよ。
EP82-SW20 [2009年7月26日 0:35]
こんばんは。
まめ八さんとはかなり価値観が近いような気がしているEP82-SW20ですw

G.W前でしたかね、このインフルエンザの話が出てきたのは。
まだメキシコだけ感染者が出ていた時期で「弱毒性」と分からない段階で、メキシコに行く人はさすがにいなかったものの、アメリカとかカナダとかに出かける人達がインタビュー受けていましたよ。
結果的に「季節性インフルエンザ」と大差無い病気でしたけど、仮にこのインフルエンザが強毒性で、「それでも海外に行く」と出かけて持ち込んできた人がいたとすると、この人は確実に「犯罪者」となる人だと思います。
というか、国が「そのくらい罪深い行為に値します」と全国民に周知徹底しないと、「鳥インフルエンザが流行っている国に観光で出かける。」というような無責任な人間が、今の日本には大勢いる気がします。
一例を挙げれば、イラクに行って人質になった3人が良い例でしょう。
「危険だから行くな」と言われているのに自分の思想を優先して、結局多大な迷惑を国に掛けたわけですから。
まめ八 [2009年7月26日 22:00]
EP82-SW20さん、こんばんわ。
いつもコメントを頂き、有難うございます。

お仕事、お忙しいようですね。!(^O^)
暑い盛りなので、お体には十分注意されて下さい。
ところで、私もこれまでのやり取りの中でEP82-SW20さんと同じような感じを受けていましたよ。!(^O^)これからも同か宜しくお願い致します。

さて、最近の日本人の中には、自由を考え違いしている人が多すぎますよね。
欧米等の大陸諸国の人たちは自己主張が強いので、誰かが勝手な行動を取ると必ず文句を言う奴が出てきて議論や衝突が発生し、身勝手な行動が取りにくい環境にあるようです。
しかし、自己主張しないことがある種の美徳になっている村社会の日本人は、勝手な行動を取る人を止めることが中々難しいみたいですね。それでも地域のコミュニティーがあった時代には“村八分”というものがあった訳ですが、今はそれも無くなって周囲の事を考えられない非常識な人間が大手を振って歩ける世の中になってしまったと思います。

まめ八 [2009年7月26日 22:01]
EP82-SW20さん、リコメが長くなってすみません。

続きです。

こうしたKYな連中には何らかの社会的制裁がどうしても必要だと思うのですが・・・。

しかし、今の日本では“人権”という魔法の言葉によって、常識や社会規範、そして人間の美徳までもが失われていっているような気がします。
“人権”という言葉を自分勝手に解釈し悪用する輩が多すぎるのです。
“個人の自由”を標榜する自己中心的な連中が身勝手で非常識な行動を取った結果、常識ある正直者が泣いている現実をTVの評論家や弁護士達はどう考えているのか?
最近の犯罪、モンスターペアレンツ、企業やや公務員の不祥事・・・そして国会を見ていると、正直者が馬鹿を見る世の中になってしまっているんだな、と感じさせられます。

そろそろ、人権という絵空事を唱える事は止めにして、馬鹿にはそれなりの制裁を考えていかないと日本は本当に駄目になってしまうような気がします。
真面目に正直に頑張る人たちの権利を守っていくことが真の人権であるはずです。


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