雄大な自然がひろがる北海道・滝川市丸加高原から、難病の子どもの自然体験施設「そらぷちキッズキャンプ」の活動を紹介。
そらぷちブログ
新年のご挨拶
新春のおよろこびを申し上げます。
難病とたたかう子どもを対象とする我々の事業は、これからも感染症対策を徹底した事業運営が不可欠です。それらの制限を様々な工夫で乗り越え、更に外出しづらくなっている子どもや家族のために、役職員一同、これからも精進して参る所存です。今後ともご支援ご協力を賜りますようお願いいたします。
2004年から活動を始めた「そらぷち」の歴史の中で、過去のキャンプに参加経験があり、成人した「元キャンパー」も少しずつ増えてきています。近年は、2005年のキャンプ参加者が臨床心理士の資格を取り、「そらぷち」のキャンプ場職員として奈良から移住して来るという嬉しい出来事がありました。また、インターンやボランティアとして戻ってきてくれる元キャンパーたちもいます。成人した後も様々な苦労がある彼らにとって「そらぷち」が「戻って来ることができる居場所(こころのふるさと)」のようになることができたら嬉しいなと思っています。
最後に、皆様にとって穏やかな一年になることをご祈念申し上げます。
公益財団法人そらぷちキッズキャンプ 役職員一同
大雪と厳寒と青空
キャンプ場では1週間ほど雪が降り続いていて、12月20日には日最深積雪(1日の
積雪深の最大値)が100cmの大台を超えて102cmに達しました。ちなみに、積雪深
は降り積もっている状態の雪の深さのことで、積もった雪は解けたり、重みで沈ん
だりするため、日最深積雪や降雪量(降った量)とは異なります。
これだけ降り続くと、屋外管理チームは連日、除雪に追われる日々。来る日も来る日
も、何度きれいに除雪しても、作業が落ち着く日はいっこうに訪れません。
こんもりと積もった屋根雪からは、雪庇が元気に(?)育ちます…。
付近を通るスタッフや来場者の安全確保のため、雪庇落としも行います。
雪が深いため、森の中には雪上車に乗って向かいます。21日には、屋根が甲羅に
似ていることから「アルマジロ」と呼んでいる東屋の雪下ろしを行いました。
2週間ほど前にきれいに雪を落としたツリーハウスもこのとおり。
年明け早々、雪下ろしが必要になりそうです。
それもそのはず。12月21日の滝川市の日最深積雪が103cm。札幌管区気象台が発表
している北海道内の日最深積雪では、豪雪地で有名な朱鞠内(しゅまりない)、
幌加内(ほろかない)、音威子府(おといねっぷ)に次いで、なんと「4位」に
ランキングされているではありませんか! 2021年12月21日の日最深積雪は39cm
なので、前年に比べて約2.6倍の雪が積もっている状態ということになります。
でも、降り続く雪は、ときに芸術家の一面をのぞかせます。
写真左側の木。左側には雪がついてますが、右側には全くありません。
左側からずっと雪が吹き付けたことで、着雪が成長していったことがわかります。
首の長いキリンやウマのたてがみのようにも見えます。
見晴らしの丘からの眺めです。午後のやわらかな日差しに照らされたキャンプ場が、
雪を抱いた木々の向こうに見えます。
雪模様の1日に、ほんのつかの間の優しい時間が流れます。
写真中央付近の木。私には人のように見えて、今にも動き出しそうに感じちゃう
のですが、あなたにはどう見えますか?
こちらは、雪の塊のかたまり(集団)。なんてね…。
ロボットのようだけど、ロケットのようでもあり、オバケのようでもあり…。
そして、今日(22日)は気持ちのいい快晴の朝。
雪が降らない代わりに、放射冷却現象で気温はマイナス14℃まで急降下。
でも、こんな朝には例外なく最高の景色が広がります。
朝日に照らされた森の美術館の雪のオブジェには足跡が続いています。
ウサギもここに立ち寄って、近くで眺めていたようです。
ほかにも、エゾシカやキタキツネの新しい足跡がたくさんありました。
足跡アート。なんちゃって…。
青い空はやっぱりいい!
木の枝に白い華が咲いたような樹氷。
樹氷に覆われた真っ白な木々が広がる光景は、寒~い朝の楽しみのひとつです。
冬は真っ白で静寂のイメージかもしれませんが、実はとっても表情豊か。
また違う冬の表情を、来年も伝えられればと思っています。
そらっぷワッペン続々完成!
facebook、Instagramで11月2日から募集していた「そらっぷワッペン製作ボラン
ティア」。おかげさまで、記事をアップした直後からたくさんの方のお申し込み
をいただき、キャンプ場には完成したそらっぷたちが続々と届いています。
そらぷちキッズキャンプでは「そらぷちの仲間」の「しるし」として、キャンプに
参加した難病とたたかう子どもやご家族に、オリジナルキャラクター「そらっぷ」
の手づくりぬいぐるみやワッペンをプレゼントしています。
ワッペンについては、そらぷちをご支援いただく皆さまにも返礼品としてお渡し
しているほか、キャンプ場内の飾りつけなどにも使っています。
従来、そらぷちでは多くの場面でボランティアの皆さんの支援をいただきながら
事業を行ってきましたが、新型コロナウイルス感染症の流行に伴い、お願いする
ボランティアの活動内容を大きく見直しました。
現在では、ボランティア登録制度を中止し、facebook、Instagram、YouTubeでの
フォロー、いいね、シェアなど、SNSを通じたアクションによりそらぷちの活動を
支えていただくことをメインにお願いしていますが、今回募集させていただいた
そらっぷワッペン製作はそらぷち、ひいては難病の子どもたちと、より直接的な
かかわりの中で、より気軽に応援いただく、新たなボランティアの形として実施
したものです。
「キャンプのお手伝いは北海道まで行けませんが、これならできると思いました。
子どもと一緒に取り組みます!」
「なかなかボランティアもなにをやっていいのかわからない、またほんとにできる
のか? という点もありまして、少しずつなにかをしてみたい、と思い応募させて
いただきました」
「今はキャンプボランティアとして参加することは難しくなってしまいましたが、
夢や仲間や目標をくれた大好きなそらぷちの応援になれることがあればと思い応募
しました。これからもずーっと応援しています♪」
「募金箱を見かけたら募金をしていて、その他にも何かできることがあるかと思っ
ていて、今回募集を見て応募しようと思いました。いつも応援しています」
「楽しく作らせていただきました。子どもたちが笑顔いっぱいになりますように!」
「キャンプに参加された皆様が楽しく過ごせるよう、願いを込めて作らせて
いただきました」
「とても楽しく作れました。できあがるのがもったいなく感じるくらいでした」
参加された皆さんからは、たくさんのありがたい声をいただいています。
手づくりしてくれた皆さんの、あたたかい気持ちがこもったワッペンたち。
きっと手にする人の心をあたためてくれるはず…。
ご協力いただいた皆さん、ありがとうございました!
雪のキャンプ場をおさんぽ
12月に入って本格的に雪が降り始めてからというもの、「雪が降ってるな」と
思っていたら晴れてきたり、「天気がいいな」と思っていたら雪が降ってきたり
と、1日の間でもなかなか天気が安定しない毎日です…。
ただ、8日は午後から青空が顔をのぞかせていたので、真っ白な銀世界が広がる
キャンプ場の中をおさんぽしました!
建物エリアからツリーハウスのある森までは、雪上車で圧雪して道をつけている
のですが、途中、こんなものを見つけましたよー。さて、なんの足跡でしょう?
正解は・・・ エゾユキウサギ。
左右に2個並んでいるのが後足、前後に2個並んでいるのが前足で、写真の下
方向に進んだ跡です。
で、この先がなんとも笑っちゃうんです。
雪上車の通り道で足跡が消えています。周辺の雪面にはこの続きが見当たらない
ので、雪上車が踏んだ跡をウサギちゃんも利用しているようです。
やっぱり野生動物も楽な方を選ぶんですねー(^o^)/
こちらはそらぷちの丘。きれいな線が描かれています。どうやら、キタキツネの足跡
のようですが、広ーい雪原になんとT字路ができています。しかも直角です!
上の写真の右手前の先にはこんな跡が。
雪の下に何か食べ物があって、頭でも突っ込んだのかな!?
左手前は木を避けて森の中へ…。
右奥の先は延々と続いています。
ねぐらに帰ったのかな…。
それともどこかに遊びに行ったのかな…。
草木が茂る夏の間には感じることのできない、森に生きる動物たちの暮らし、
息づかいが真っ白な雪面に刻まれています。
今日は残念ながら姿を見ることはできませんでしたが、残された足跡から動物たち
が雪の上を歩いている姿を想像するのも、この季節ならではの楽しみのひとつです。
帰り道、真っ赤なナナカマドの実と、真っ白な雪がとってもきれいだったので、
ここでもパシャリ。
厳しくも美しい、静けさの中に命を感じる季節の始まりです!
冬到来 もう根雪になりそうです
ここ1週間ほど降り続いた雪で、キャンプ場周辺はすっかり冬の装いとなりました。
12月7日現在、芝生広場の積雪は約50cm。まだまだ今シーズンの降り始めという
のに、除雪機、ホイールローダーがフル稼働です。
芝生広場横の園路も除雪。
寄せて積んだ雪の山はこんもりです。
雪が積もるのはもちろん大変なのですが、今朝キャンプ場に着いてやられちゃった
のが、降り積もったふわふわの雪の下に隠れている氷。
積もった雪が日中にとけて、夜の間に凍ります。
そうすると、こんなふうになっちゃうんです。
拡大すると、こんな感じ。
板氷を地面にきれいに敷き詰めたような「つるっつる」状態です!
その上に一面、きれいな新雪が積もっているので、雪の下にこんなつるつる氷が
隠れているなんてことは、まったくわかりません。
そうして、悲劇が…。
車から降りた瞬間にまず「すってん」、立ち上がって2歩ほど進んだところで
また「すってん」と、立て続けに2度もコケる羽目に…。
今シーズンの「転倒初日」となってしまいました。
屋根にもたくさんの雪が積もり、雪庇もできています。落ちてきた雪の下敷きに
なり、大けがを負ったり、ときには亡くなってしまうということも、毎年起こる
雪国特有の事故のひとつです。
雪は怖いものであると同時に、美しい景色を見せてくれたり、スキーやかまくら
づくりなどの楽しい遊びも提供してくれます。そして、春には豊富な雪解け水が
大地を潤し、豊かな食という恵みをもたらしてくれる、天からの贈りものです。
厳しい季節ではありますが、天からの贈りものを楽しみつつ、キャンプ場スタッフ
はもちろん、来場される方にもケガや事故が無いよう、頭上と足元に十分注意しな
がら、今年の冬も安全第一で施設管理をしていきたいと思っています。
冬の準備 着々と
11月も終盤、北海道ではいつ根雪になってもおかしくない季節となりました。
まだ午後2時だというのに、太陽の位置は低く、空にはひつじ雲。
午後4時には日没を迎え、あたりはあっという間に夜の闇に包まれます。
そんな中、キャンプ場では冬仕様への「衣替え」作業にいそしんでおります。
まずは、雪が降るとあたり一面真っ白になってしまうので、除雪する範囲の目印に、
駐車場や園路には紅白の除雪ポールを設置します。
これがないと、凹凸などの障害物があったり、どこまでが舗装路面なのかなど雪の下
の状況が全くわからず、引っかけて除雪機を壊してしまったり、雪解け後に何かが
壊れているのに気づくという悲しい事態に直面します。
雪国あるあるですね~。
ヒグマの出没に備え、施設をぐるりと取り囲むように設置していた電気柵。
ワイヤーを張ったままにすると、積もった雪の重みで切れてしまうため
すべて撤去です。
入り口ゲート前で、雨の日も風の日も侵入者に目を光らせていた(文字どおり
目が光る!)モンスターウルフは馬房で冬眠に入りました。 Zzz…
半年間、お世話になった芝刈り機も整備のうえ冬眠です。
一方、眠りから目覚め、これから活躍の時を迎えるスノーモービルは、同じく
雪の季節に活躍する雪上車やキャタピラ付き車いすが待つ大東屋(おおあずまや)
へ「人力」移動。
さぁ、あとは雪が降るのを待つばかり!
冬将軍さん、いつでもどうぞ!
とってもきれいで、とっても楽しくて、とっても大変な季節が、また今年も
始まります!
そらぷち農産品ボックス発送完了
天気予報どおりの雪・・・。
今朝のキャンプ場は、今シーズン初めての一面の雪景色となりました。
屋根から落ちた雪もこんもりです。
あいにくの天気となってしまいましたが、
今日はそらぷち農産品ボックスの梱包・発送作業を行いました。
売り上げの一部が、そらぷちに寄付されるチャリティ野菜ボックスです。
地元の江部乙商工会と農家の皆さんのほか、日本郵便の職員の皆さんも午前
9時にはキャンプ場に到着。じゃがいも、玉ねぎ、りんごを袋詰めした後、
お米、長芋、ごぼうを加えて、流れ作業でみんなで箱詰めをしました。
さてさて、募集時にはナイショのお楽しみ品。
今年は、江部乙にあるパンと焼き菓子のお店「Slow bakery まめの樹」さんが
そらぷちボックスのために考案、特別に焼き上げた「えべおつRINGOケーキ」。
滝川産のりんごをふんだんに使って焼き上げたというだけあって、見るからに
とーってもおいしそうです!
まめの樹さん、ありがとうございます。
毎年恒例のイベントではありますが、今年もたくさんの方々のあたたかいこころ
にふれることができました。
ボックスを購入いただいた皆さん、そして江部乙商工会、地元農家の皆さん、
今年もありがとうございました!
そらぷち支援の輪が広がっています
今回は、皆さんに商品を購入いただくことが、そらぷちキッズキャンプへの支援に
つながる、2つの企業が実施中の「応援チャリティキャンペーン」の取り組みに
ついてお伝えさせていただきます!
オムロン ヘルスケア株式会社様では、体温計発売50周年を記念して、体温計の
売り上げの一部を、そらぷちに寄付する取り組みを実施いただいています。
同社では、1972年12月に医療機関向けの電子体温計を発売。1980年には家庭向け
も販売を開始し、以来「けんおんくん」の愛称で多くの方に親しまれてきました。
今回の取り組みは、電子体温計発売から50周年を迎えた記念と、愛用いただいて
いる皆さまへの感謝の気持ちを込めて実施されるもので、2022年11月1日~12月
28日の間に販売した体温計が対象となります。店頭への募金箱の設置などで日ごろ
からそらぷちを応援いただいている、一般社団法人日本チェーンドラッグストア
協会様を通じたご縁から実現に至りました。
ぎょうざとカレーの店「みよしの」を展開する株式会社テンフードサービス様では、
昨年惜しまれつつ閉店した北海道滝川市の老舗「花尻肉店」の味を受け継いだ、
味付けジンギスカンを復活。札幌市にその味を楽しめる飲食店を開いたほか、
一般家庭向けの冷凍商品「元祖滝川 花尻のジンギスカン」「元祖滝川 花尻の
ステーキジンギスカン」(いずれも400g)も製造・販売しており、その売上の
一部がそらぷちに寄付されることとなっています。
「みよしの」さんのぎょうざとカレーといえば、北海道民にとっては言わずもがな
のソウルフード! そして今回は、羊肉をリンゴや玉ねぎ、しょうが、醤油などの
タレに漬け込んだ味付けジンギスカン発祥の地、滝川市のソウルフードを全国の
皆さんにお届けです!
これらの商品は、同社のホームページから購入できます。また、「元祖滝川 花尻の
ジンギスカン」については、サツドラ滝川西店(滝川市)で販売しているほか、
滝川市のふるさと納税の返礼品にも登録されています。
この機会に、伝統の味をぜひ一度ご賞味ください。
深まりゆく秋と冬の息づかい
氷点下まで冷え込んだ10月25日朝。
キャンプ場の見晴らしの丘は一面、白く薄化粧。
霜が降りて、植物たちには白い華が咲いていました。
ここ数日間で、キャンプ場内の木々の色づきも濃さを増していて、
黄や赤が、秋のやわらかな日差しに映えています。
森の中では、風に落ち葉が舞い、地面には枯れ葉のじゅうたん。
置かれたベンチにも、
ツリーハウスに続く木道にも、落ち葉が降り積もっています。
黄に色づいた葉、
木々の合い間から差し込む朝日、
そして青空が描き出すコントラストがなんともきれいです。
すっかり葉を落としてしまった一本の桜の木(写真手前)。
「春にはきれいな花を咲かせていたな・・・」
そんなことを考えながら、
深まりゆく秋と、ほどなくやってくる冬の息づかいを感じている
今日この頃なのでした。
そらぷち農産品ボックス2022 受付開始
毎年、ご好評いただいている「そらぷち農産品ボックス」チャリティ販売の
受け付けを10月17日(月)から開始します。
そらぷちを長年ご支援いただいている地元の「江部乙商工会」と
農家の有志「そらぷちファーマーズ」のご協力により実施するもので、
売り上げの一部がそらぷちへ寄付されるチャリティイベントです。
内容は
お米(ななつぼし) 3kg
じゃがいも 4~5個
たまねぎ 3~4個
ごぼう 2本
長いも 1本
りんご 3個
のほか、何が入っているかはナイショの「おたのしみ品」も!!!
※ 写真はイメージです
1箱3,500円(送料別)で150箱の限定販売。
江部乙商工会へメールかファクスでお申し込みください。
代金の支払いは、事前の振り込みか受取時の代引きをお選びいただけます。
申込締切は11月8日(火)、発送は11月17日(木)。
11月19日(土)・20日(日)のいずれかを配達日指定いただけます。
北海道滝川市江部乙から、
北の大地の恵み、
そして、そらぷちを支えてくれる地元の方々のこころのあたたかさを、
全国の皆さんにおすそ分け・・・。
これを食べて、あったか~い気持ちになってください。
詳細はこちらをご覧ください。
https://www.solaputi.jp/news/s_box/index.html
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