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大雪と厳寒と青空

キャンプ場では1週間ほど雪が降り続いていて、12月20日には日最深積雪(1日の

積雪深の最大値)が100cmの大台を超えて102cmに達しました。ちなみに、積雪深

は降り積もっている状態の雪の深さのことで、積もった雪は解けたり、重みで沈ん

だりするため、日最深積雪や降雪量(降った量)とは異なります。

 

これだけ降り続くと、屋外管理チームは連日、除雪に追われる日々。来る日も来る日

も、何度きれいに除雪しても、作業が落ち着く日はいっこうに訪れません。

 

こんもりと積もった屋根雪からは、雪庇が元気に(?)育ちます…。

付近を通るスタッフや来場者の安全確保のため、雪庇落としも行います。

 

雪が深いため、森の中には雪上車に乗って向かいます。21日には、屋根が甲羅に

似ていることから「アルマジロ」と呼んでいる東屋の雪下ろしを行いました。

 

2週間ほど前にきれいに雪を落としたツリーハウスもこのとおり。

年明け早々、雪下ろしが必要になりそうです。

 

それもそのはず。12月21日の滝川市の日最深積雪が103cm。札幌管区気象台が発表

している北海道内の日最深積雪では、豪雪地で有名な朱鞠内(しゅまりない)、

幌加内(ほろかない)、音威子府(おといねっぷ)に次いで、なんと「4位」に

ランキングされているではありませんか! 2021年12月21日の日最深積雪は39cm

なので、前年に比べて約2.6倍の雪が積もっている状態ということになります。

 

でも、降り続く雪は、ときに芸術家の一面をのぞかせます。

写真左側の木。左側には雪がついてますが、右側には全くありません。

左側からずっと雪が吹き付けたことで、着雪が成長していったことがわかります。

首の長いキリンやウマのたてがみのようにも見えます。

 

見晴らしの丘からの眺めです。午後のやわらかな日差しに照らされたキャンプ場が、

雪を抱いた木々の向こうに見えます。

雪模様の1日に、ほんのつかの間の優しい時間が流れます。

 

写真中央付近の木。私には人のように見えて、今にも動き出しそうに感じちゃう

のですが、あなたにはどう見えますか?

 

こちらは、雪の塊のかたまり(集団)。なんてね…。

 

ロボットのようだけど、ロケットのようでもあり、オバケのようでもあり…。

 

そして、今日(22日)は気持ちのいい快晴の朝。

雪が降らない代わりに、放射冷却現象で気温はマイナス14℃まで急降下。

でも、こんな朝には例外なく最高の景色が広がります。

朝日に照らされた森の美術館の雪のオブジェには足跡が続いています。

ウサギもここに立ち寄って、近くで眺めていたようです。

 

ほかにも、エゾシカやキタキツネの新しい足跡がたくさんありました。

足跡アート。なんちゃって…。

 

青い空はやっぱりいい!

 

木の枝に白い華が咲いたような樹氷。

樹氷に覆われた真っ白な木々が広がる光景は、寒~い朝の楽しみのひとつです。

 

冬は真っ白で静寂のイメージかもしれませんが、実はとっても表情豊か。

また違う冬の表情を、来年も伝えられればと思っています。

 

 

 

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そらっぷワッペン続々完成!

facebook、Instagramで11月2日から募集していた「そらっぷワッペン製作ボラン

ティア」。おかげさまで、記事をアップした直後からたくさんの方のお申し込み

をいただき、キャンプ場には完成したそらっぷたちが続々と届いています。

 

そらぷちキッズキャンプでは「そらぷちの仲間」の「しるし」として、キャンプに

参加した難病とたたかう子どもやご家族に、オリジナルキャラクター「そらっぷ」

の手づくりぬいぐるみやワッペンをプレゼントしています。

ワッペンについては、そらぷちをご支援いただく皆さまにも返礼品としてお渡し

しているほか、キャンプ場内の飾りつけなどにも使っています。

 

従来、そらぷちでは多くの場面でボランティアの皆さんの支援をいただきながら

事業を行ってきましたが、新型コロナウイルス感染症の流行に伴い、お願いする

ボランティアの活動内容を大きく見直しました。

 

現在では、ボランティア登録制度を中止し、facebook、Instagram、YouTubeでの

フォロー、いいね、シェアなど、SNSを通じたアクションによりそらぷちの活動を

支えていただくことをメインにお願いしていますが、今回募集させていただいた

そらっぷワッペン製作はそらぷち、ひいては難病の子どもたちと、より直接的な

かかわりの中で、より気軽に応援いただく、新たなボランティアの形として実施

したものです。

 

「キャンプのお手伝いは北海道まで行けませんが、これならできると思いました。

子どもと一緒に取り組みます!」

「なかなかボランティアもなにをやっていいのかわからない、またほんとにできる

のか? という点もありまして、少しずつなにかをしてみたい、と思い応募させて

いただきました」

「今はキャンプボランティアとして参加することは難しくなってしまいましたが、

夢や仲間や目標をくれた大好きなそらぷちの応援になれることがあればと思い応募

しました。これからもずーっと応援しています♪」

「募金箱を見かけたら募金をしていて、その他にも何かできることがあるかと思っ

ていて、今回募集を見て応募しようと思いました。いつも応援しています」

「楽しく作らせていただきました。子どもたちが笑顔いっぱいになりますように!」

「キャンプに参加された皆様が楽しく過ごせるよう、願いを込めて作らせて

いただきました」

「とても楽しく作れました。できあがるのがもったいなく感じるくらいでした」

参加された皆さんからは、たくさんのありがたい声をいただいています。

 

手づくりしてくれた皆さんの、あたたかい気持ちがこもったワッペンたち。

きっと手にする人の心をあたためてくれるはず…。

ご協力いただいた皆さん、ありがとうございました!

 

 

 

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雪のキャンプ場をおさんぽ

12月に入って本格的に雪が降り始めてからというもの、「雪が降ってるな」と

思っていたら晴れてきたり、「天気がいいな」と思っていたら雪が降ってきたり

と、1日の間でもなかなか天気が安定しない毎日です…。

ただ、8日は午後から青空が顔をのぞかせていたので、真っ白な銀世界が広がる

キャンプ場の中をおさんぽしました!

 

建物エリアからツリーハウスのある森までは、雪上車で圧雪して道をつけている

のですが、途中、こんなものを見つけましたよー。さて、なんの足跡でしょう?

正解は・・・ エゾユキウサギ。

左右に2個並んでいるのが後足、前後に2個並んでいるのが前足で、写真の下

方向に進んだ跡です。

で、この先がなんとも笑っちゃうんです。

 

雪上車の通り道で足跡が消えています。周辺の雪面にはこの続きが見当たらない

ので、雪上車が踏んだ跡をウサギちゃんも利用しているようです。

やっぱり野生動物も楽な方を選ぶんですねー(^o^)/

 

こちらはそらぷちの丘。きれいな線が描かれています。どうやら、キタキツネの足跡

のようですが、広ーい雪原になんとT字路ができています。しかも直角です!

 

上の写真の右手前の先にはこんな跡が。

雪の下に何か食べ物があって、頭でも突っ込んだのかな!?

 

左手前は木を避けて森の中へ…。

 

右奥の先は延々と続いています。

ねぐらに帰ったのかな…。

それともどこかに遊びに行ったのかな…。

 

草木が茂る夏の間には感じることのできない、森に生きる動物たちの暮らし、

息づかいが真っ白な雪面に刻まれています。

今日は残念ながら姿を見ることはできませんでしたが、残された足跡から動物たち

が雪の上を歩いている姿を想像するのも、この季節ならではの楽しみのひとつです。

 

帰り道、真っ赤なナナカマドの実と、真っ白な雪がとってもきれいだったので、

ここでもパシャリ。

厳しくも美しい、静けさの中に命を感じる季節の始まりです!

 

 

 

 

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冬到来 もう根雪になりそうです

ここ1週間ほど降り続いた雪で、キャンプ場周辺はすっかり冬の装いとなりました。

12月7日現在、芝生広場の積雪は約50cm。まだまだ今シーズンの降り始めという

のに、除雪機、ホイールローダーがフル稼働です。

 

芝生広場横の園路も除雪。

 

寄せて積んだ雪の山はこんもりです。

 

雪が積もるのはもちろん大変なのですが、今朝キャンプ場に着いてやられちゃった

のが、降り積もったふわふわの雪の下に隠れている氷。

積もった雪が日中にとけて、夜の間に凍ります。

そうすると、こんなふうになっちゃうんです。

 

拡大すると、こんな感じ。

 

板氷を地面にきれいに敷き詰めたような「つるっつる」状態です!

その上に一面、きれいな新雪が積もっているので、雪の下にこんなつるつる氷が

隠れているなんてことは、まったくわかりません。

そうして、悲劇が…。

車から降りた瞬間にまず「すってん」、立ち上がって2歩ほど進んだところで

また「すってん」と、立て続けに2度もコケる羽目に…。

今シーズンの「転倒初日」となってしまいました。

 

屋根にもたくさんの雪が積もり、雪庇もできています。落ちてきた雪の下敷きに

なり、大けがを負ったり、ときには亡くなってしまうということも、毎年起こる

雪国特有の事故のひとつです。

 

雪は怖いものであると同時に、美しい景色を見せてくれたり、スキーやかまくら

づくりなどの楽しい遊びも提供してくれます。そして、春には豊富な雪解け水が

大地を潤し、豊かな食という恵みをもたらしてくれる、天からの贈りものです。

 

厳しい季節ではありますが、天からの贈りものを楽しみつつ、キャンプ場スタッフ

はもちろん、来場される方にもケガや事故が無いよう、頭上と足元に十分注意しな

がら、今年の冬も安全第一で施設管理をしていきたいと思っています。

 

 

 

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