雄大な自然がひろがる北海道・滝川市丸加高原から、難病の子どもの自然体験施設「そらぷちキッズキャンプ」の活動を紹介。
そらぷちブログ
2月キャンプの報告
去る2月10日(金)〜13日(月)、神奈川県在住の1家族(兄弟妹父母・計5名)を招待し、3泊4日のキャンプを開催しました。3年ぶり、待ちに待った冬キャンプの再開です!
1日目。キャンプ場に到着後、食堂ホールでおやつを食べてから、雪遊びのためのスノーウェアを試着します。試着後は我慢できず、ウェルカム雪遊び。サラサラで固まらない雪をじっくり堪能してから、宿泊コテージにようやくチェックイン。
2日目。午前は「冬の森」たんけんへ。薪ストーブであったかくなったツリーハウスを拠点に、森の雪遊び。とにかく、雪山に登って滑るの繰り返し。午後は、大滑り台チューブ滑りや、スノーラフティング。少し冷えてきたので、やりたかったシャボン玉遊び。本当にシャボン玉が凍っていく様子に驚き。
3日目。「冬の森」たんけんは、さらにレベルアップ!すごい崖から滑り降り、そして登り返す。ツリーハウスで休憩し、森の奥地へのたんけんを続けました。お昼休憩のあとは、少し湿った雪原で、思いのまま雪像づくり。楽しくて夜まで一瞬で過ぎてしまいました。
4日目の最終日朝。水につけたタオルをぐるぐると回し、タオルが凍って棒状に爆笑。家族みんなで思い切り遊んだキャンプでした。
キャンプの想い出が、これからの日常生活でのエネルギーになってくれたら嬉しいです。久しぶりの冬キャンプ。そらぷちの冬も、やっぱりキャンプが似合います!
スノーギフト Web交流イベントを実施
1月26~27日の2日間、キャンプ場と全国各地の病院(東京、千葉、栃木、茨城、
神奈川、奈良、大阪)をWeb中継で結ぶ相互交流イベントを実施し、約80人の
子どもたちに冬のキャンプ場の様子をお届けしました。今回参加いただいたのは、
キャンプ場に降ったばかりの雪を冷凍空輸で贈るスノーギフトの応募施設。
ギフトはWeb中継にジャストなタイミングで到着するよう指定し、雪のキャンプ場
の様子を見てもらいながら、手元に届いた雪を実際にさわってそらぷちの冬を体で
感じてもらおうという初の試みです。
雪が届いていますね~ ↓
発泡スチロールの箱から出して、ふわふわの雪の感触を楽しんでいます。
「氷と同じくらい冷たい!」などなど、元気な声が返ってきましたよー。
キャンプ場の様子を伝えてくれたのは、フジテレビアナウンサーの今湊敬樹さん。
フジテレビさんには、そらぷちの設立当初からさまざまな形で支援いただいており、
今回の中継も同社の全面バックアップにより実現しました。
中継の舞台は、ツリーハウスのあるきつつきの森。キャンプ場の現在の気温など
のほか、積もった雪の深さはどれくらいか雪原にジャンプしたり、濡れたタオル
を何回振り回せばカッチカチに凍るのかを実演したりなど、クイズを交えながら、
なかなか味わうことのない冬の北海道を楽しく紹介。
2日目はラッキーなことに、早朝にエゾユキウサギが遊びに来ていたようで、
中継現場には点々と続く足跡がくっきり。足跡の主は誰かを当てるクイズで盛り
上がったほか、ツリーハウスの中を紹介した場面では「行きたいな~」との羨望
の声も聞かれるなど、楽しい時間にみんなワクワク、画面にはたくさんの笑顔が
映し出されていました。
中継終了後には、こんなうれしいお便りも届きました。
「普段は自室から出たがらない子が、病室に戻りたくないと雪遊びを目一杯楽しん
でいたり、足がしびれているのも忘れて遊び続けたり、高校生・大学生のお兄さん
たちもハイクオリティな雪だるまを作っており、みんな非常に楽しい時間を過ごす
ことできたようでした」との感想も寄せられ、直筆のお礼もいただきました。
そして、こんな楽しそうな写真も!
雪だるまをつくったり、雪に足をつけてみたり。
みんな思い思いに北海道の雪を楽しんでくれたようです。
たくさんのお力添えにより、子どもたちに元気と笑顔を届けることができました。
中継に協力いただいたフジテレビの皆さん、宅配便の営業所から病院に雪を運んで
いただいた小野薬品工業株式会社の皆さん、そして参加いただいた病院の皆さん、
ご協力ありがとうございました。
ウィンターキャンプに向け、かまくら完成
屋外管理チームが厳寒の中、2月のウィンターキャンプに向けて、機械と自らの
肉体を駆使して製作を続けてきた巨大かまくらがようやく完成しました。
サイズは以下のとおり。
外寸:直径約6.0m、高さ約3.5m
内寸:直径約4.5m、高さ約2.5m
なかなかの大きさですね!
製作の経過はこんな感じになっております。
1月16日 1段目製作中
コンパネで囲んだ型枠に、投雪機で雪を飛ばします。
ほぼ満杯になったら、ママさんダンプで平らにならした後、ホースで水をかけて
雪を締め(固め)ます。
1月18日 2段目製作開始
コンパネを1段上げて、2段目の製作に取り掛かります。
1段目の高さは1.5mほど。なかなかの高さです。
その上に、さらに雪を積みます。
1月19日 2段目製作中
この日も投雪機でどんどん雪を飛ばします。
雪積み作業もいよいよ佳境。かなりの高さになりましたよー。
この後もホースで水をかけて、雪を締め(固め)ます。
2月1日 成形開始
雪をかけて大きくなった状態から、今度はペイントスプレーでアウトラインを決め、
外側を削って形を整えます。今回めざす最終形は、縦長で背が高く、てっぺん部分
がやや平ら、つりがねのような形が特徴的な秋田県の横手のかまくら。
どこまで美しいフォルムを生み出せるか、屋外管理チームの腕の見せどころです。
「そこはもうちょっと落として」
「なかなかいい感じ。秋田っぽい」
現場監督の指示に従い、スコップ1本で削っていきます。
う~ん、これぞ、かまくら職人!
2月2日 成形作業継続中
きれいな円柱形をめざして、本日もひたすら削ります。
太っちょの下の部分は電動チェーンソーで碁盤目状に切れ目を入れてから、
スコップでブロック状の雪を落とします。
2月3日 掘削作業開始
外見がいい感じになったので、入り口の位置とサイズを決めていよいよ掘削作業
開始。本日も電動チェーンソーとスコップを手にガンガンいっちゃいます。
といいたいところですが、なにせ雪が硬いので、スコップ担当の時には肩を
いたわりつつ、交替しながら中に向かって掘り進みます。
2月6日 掘削作業開始
ずんずんと掘り進め、奥行きは3mを超え、天井も2mほどの高さになりました。
腕と肩に結構きてますが、もうひとがんばり。削っては雪を外に出す、削っては
雪を外に出すをひたすら繰り返します
2月7日 いよいよ完成!
作業も最終段階に入り、この日は床(地面?)の整地作業。なるべく水平に
していきます。作業で踏み固められたせいもあってかなり硬いので、ここも
電動チェーンソーで切れ目を入れてからスコップで削る作戦です。
そして、いよいよ完成! 背の低いイスとテーブルを並べてみました。
なかなかいい感じ、雰囲気出てます。
ふと見ると、屋外管理チームのスタッフの目にはきらりと光るものが…
なーんてことはぜんぜんありませんでしたが、出来映えにみんな満足げです。
今週末のキャンプでは、どんな楽しいことが待っているのかな?