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深まる秋、ひまわりちゃん命のバトン

10月も中旬に入り、キャンプ場は落ち葉と実りの季節を迎えました。地面に落ちたカエデの葉、どんぐりの実、ハンの実、そして秋の味覚の栗が季節の深まりを静かに告げています。緑の季節から黄、赤、茶色の季節へ、自然の彩りが日を増すごとに移ろう秋。春から同じ部屋でともに過ごしてきたひまわりちゃんたちにも外と同様、秋がやってきました。今回は子ひまわりちゃんたちの最後の成長日記をお伝えしたいと思います。

 

5月から育ててきた4株の子ひまわりちゃん。8月5日、子ひまわりちゃん1号に小さな小さな花が咲いたのを皮切りに2号、3号と順調に花開いたことは前回のブログでお伝えしましたが、最後の1本となっていた4号が8月23日にやっと開花を迎えました。写真の中でいちばん背が高いのが4号ちゃん。花のサイズも今までで一番大きく、「最後にいっぱい楽しんでくださいよー」とでも言わんばかりに大輪の花を咲かせてくれました。

 

9月2日、「これがラストひまわりちゃんになるんだろうな…」と感傷に浸りながら眺めていたところ、目を疑う光景が飛び込んできました。な、な、な、なんと、1つの株に新たなつぼみが何個もついているではありませんかっ! 茎と葉の付け根の間に、丸いつぼみができています。それまで何の疑いもなくひまわりは1株につき1つしか花が咲かないものと思い込んでいたので「突然変異かな???」とびっくりしましたが、調べてみると小さいサイズのひまわりには1株に何個も花をつける種類もあるのだとか。今育てているひまわりちゃんの種類はわかりませんが、まさにそのような種類だったようです。トマトも同じように茎と葉の付け根の間から脇芽が出てきて、これを取り除かないと栄養が分散して実の成長が阻害されるので摘み取ってしまいますが、ひまわりちゃんには実がならないのでこのまま成長させて、楽しく鑑賞してみることにしました。

 

9月6日、天気がいいので外で写真撮影。花の数が増えていますねぇ~。こんな感じで、次から次へと小さなつぼみが花開きます。これから咲くであろう、少しほころび始めたつぼみもあるのが見えますね。

 

こちらは同じく9月6日のそらぷちガーデンの様子。まだまだ残暑は厳しいものの、大きなひまわりちゃんたちは既に花の盛りも過ぎ、こうべを垂れて未来に向け子孫(種)を残す準備に入ったようです。でも、その足元では子ひまわりちゃんたちが遅ればせながら、小さな体で太陽に向かって顔を上げ、かわいい花を目一杯咲かせています。

 

もちろん、こちらの子ひまわりちゃんたちにも複数のつぼみができていて、大きいのが枯れ始めて少し寂しくなってしまったガーデンをもうちょっとの間、鮮やかな黄色で彩ってくれそうです。

 

そして、ほんの少し前までの暑さがまるでうそのように朝晩がすっかりひんやりしてきた9月30日、元気に花を咲かせていた子ひまわりちゃんたちも、葉っぱや花が少しずつ色あせてきました。いよいよ未来に向けての準備を始めたようです。

 

その隣では対照的に、同じくキャンパーが植えてくれたコスモスがピンクや赤、白の花を元気に咲かせ、秋風に吹かれながら見ごろを迎えています。

 

一方、ミーティング室の水耕栽培で育てた子ひまわりちゃんたち。すっかり花は枯れ、葉っぱも黄色くなってしまいましたが、秋のやわらかな優しい日差しの中で、こちらも静かに未来に向けて子孫を残す準備に入ったようです。

 

そして、外では雪虫がちらほらと飛び始めた10月15日。根っこが浸かっている水もほぼ減らなくなり、葉っぱもすっかり枯れてぐったりとしてきたので、今年も最後の総仕上げ、種を収穫することにしました。

 

花びらの内側の黒い部分に種が入っているはずです。早速、種をとりにかかります。と、ここで補足なのですが、種をとってしまってから調べてみたところ、本当は花の部分を切り落として、それを数日間乾燥させてから種をとるというのが正しい方法のようです。あともうひとつ、こちらは驚きの補足です。前段でひまわりには実がならないと書いたのですが、ひとつの花だと思っていた部分がじつは小さな花の集合体で、下の写真の黒いポツポツのひとつひとつが花なんですって! そして、そのひとつひとつに実がなるのですが、それが普段わたしたちが「種」と呼んでいるもので、本物の種はさらにその中、硬い殻の中にあるんだとか。そんなことは今の今まで、まったく知りませんでした。ビックリですねぇ~。

 

最終的に、育てた4つの株に咲いた大小合わせて13輪の花からとれた種(本当は果実ですが…)はこれだけ。未熟なものも多く、熟した種がたった1粒という小さな花もあり、決して「豊作」といえるほどではありませんが、それぞれが精一杯生きて、未来へつなげる命を残してくれました。昨年の親ひまわりちゃんから今年の子ひまわりちゃんへ、そして次の孫ひまわりちゃんへ。執務している部屋の片隅、小さな窓辺で育まれた命のバトンは確実に未来へと受け継がれていきます。水耕栽培は場所を選ばずに、ごく身近にそんな命の営みを感じることができる楽しい取り組みです。そして、取り組む中で必ず新しい発見があります。ぜひ、一度挑戦してみてはいかがでしょうか!?

 

「真剣に楽しむ『シリアスファン』プロジェクト 植物を育てる編」第3弾、ひまわりの水耕栽培への参加を受け付けています。入院中、通院中、在宅闘病中の子どもとそのきょうだいが対象で、参加いただいた方にはコールマンさん提供のキャンプ用品のプレゼントも用意しています。

プロジェクト詳細はこちらのリンクから。
https://www.solaputi.jp/news/pdf/sola20230522.pdf

 

 

 

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そらぷちフェスティバル2024開催

10月5日(土)・6日(日)の2日間、そらぷちフェスティバル2024を開催しました。キャンプ場には普段、一般の方の入場はご遠慮いただいているので、一般に公開されるのは1年間でこの2日間のみとなります。日ごろのご支援・ご協力への感謝と活動状況の報告をはじめ、そらぷちキッズキャンプについてもっと広く知ってもらおうと毎年この時期に開催しています。

 

今年もキッチンカーをはじめ、支援企業や団体などからたくさんのボランティアの皆さんが駆けつけ、飲食ブースやさまざまな体験コーナーを盛り上げてくれました。飲食ブースでは、滝川市役所の有志団体「TASC」の皆さんがポップコーンと甘くてあったか~いおしるこを提供。飲み物は北海道コカ・コーラボトリング(滝川営業所)さんが協賛くださり、飲食用テーブルとイスも設置してくれました。

 

CBC株式会社の皆さんは、アツアツの海鮮塩焼きそばとカレーライスに腕を振るってくれたほか、ガチャガチャコーナーでは楽しいプレゼントとおいしいプレゼントをご用意いただきました。

 

馬場では北翔大学の学生さんたちが、さまざまな遊びや体験をサポート。こちらは雪の上でも走行可能、車いすユーザーの心強い味方、キャタピラ車いすの体験。

 

上手な運転に思わず拍手、セグウェイ体験。

 

ひもでつながった2個のボールを、はしごに向かって投げて引っ掛けるゲーム「ラダーゲッター」。なかなかの難易度です…。

 

こちらは、スウェーデン生まれの「クッブ」。クッブとは薪のことで、薪を使って遊んでいたのが起源といわれています。丸い棒を投げて、四角い棒を倒していきます。いちばん大きなキングを倒したぞー!

 

そのほかのお楽しみ企画として午前と午後に1回ずつ、3頭のティラノサウルスが虫取り網を片手にカプセル拾い競争に登場。いちばん多く拾うのは誰なのかを予想すると、その順位に応じてさまざまな景品と交換できる「そらっぷコイン」がもらえます。ティラノの何ともいえないユーモラスな動きに、ギャラリーからは声援と笑いが起こっていました。

 

屋内では氷上のスポーツ、カーリングにヒントを得て考案された「カローリング」の体験コーナーも。こちらは、女子カーリング部がある北海道銀行(滝川支店)のボランティアさんが厳しく(?)ジャッジです。

 

あおぞら体育館では、滝川ロータリークラブさんのそらぷち支援事業として、新十津川町の「五十嵐威暢美術館 かぜのび」の皆さんによる「こもれびのカケラ ワークショップ」が開かれ、思い思いのデザインのペンダント・キーホルダーづくりを楽しんでもらいました。

 

こちらは今年初お目見え、ほたるの森に設けられた「森カフェ」。秋の優しい木漏れ日の中で飲むコーヒーやジュースはまた格別です。

 

森カフェではマツキヨココカラ&カンパニーの皆さんや、お仲間の労働組合の皆さんが飲み物の提供のほか、ブランコ・ハンモック遊びのお手伝いをしてくれました。

 

コールマンさんから提供いただいたキャンプグッズなどをプレゼントするチャリティショップも大盛況。多くの方に足を止めていただき、たくさんのご寄付をいただきました。

 

ツリーハウスがある、きつつきの森は初秋の装い。ゆったりとした静かな時間が流れます。

 

場内ではあちらこちらで、ボランティアの皆さんが作ってくれた個性豊かな木の手づくり動物たちが「こんにちはー。楽しんでいってねー」と歓迎のごあいさつ。「こんにちは。ありがとう」。そんなお話をしているかのようなシーンに思わずパチリ。なんだかほっこりした気持ちになりました。

 

そらぷちを応援いただいている企業・団体の皆さん、ボランティアの皆さんをはじめ、当日来ていただいた皆さん、本当にありがとうございました。この場を借りまして感謝申し上げます。来年も同時期での開催を予定しています。丸加高原の青い空と緑の丘、気持ちのいい秋の空気、そしてそらぷちを支援いただいている方々のあたたかい心が皆さんをお迎えします。

 

 

 

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ひまわりの季節がやって来た

お盆が明けた8月19日のそらぷちガーデン。キャンプ場にいよいよ「ひまわりの季節」が到来です。今年の6月中旬にやって来たキャンパーのみんなが、その後に来るキャンパーのことを想いながらまいてくれた種が大きく育って、こーんなに立派な花を咲かせてくれました。黄色いひまわりと青い空、白い雲は何といっても相性バツグン、まさに夏の最強トリオといったところですねー。

 

ガーデンにはこんなひまわりちゃんもいます。黄色いひまわりちゃんが顔にペイントしたような、絵画チックでワイルドな感じですねぇ。

 

こちらは深い赤色をしたひまわりちゃん。キリギリスもお気に入りのようです。次のキャンプはもう少し先。ガーデンのひまわりちゃんはまだ全部が咲き切ったわけではないので、そのころまで花が途切れずに咲き続けてくれればと願うばかりです。

 

その隣でも、キャンパーが植えてくれたコスモスが次々と咲き始めました。ラベンダーや芝桜、ルピナス、ギガンジュームが終わった後でも、ガーデンをにぎやかに演出してくれています。

 

一方、こちらは室内の子ひまわりちゃんたち。前回のブログで「4輪すべての満開そろい踏みも、もう時間の問題といった感じ」なんて書いちゃったのですが、開花第1号でミニの中でもさらにミニなひまわりちゃんがな、な、なんということでしょう…。3輪目が咲いて、あともう1輪というところで枯れ始めてしまいました。2番目に咲いたひまわりちゃんも、花びらが外側から枯れてきています。むむむ…といった感じですが、平均的な開花期間とされる2週間ほどは元気に咲いていてくれていたので、じゅうぶん頑張ってくれたということになります。ありがとう、子ひまわりちゃん1号&2号。あとは残りの2輪の活躍に期待です!

 

そして現在、そらぷちキッズキャンプでは極秘に新たな水耕栽培プロジェクトに向けて準備を進めています。ルッコラ、ミニトマト、ミニひまわりに続く第4弾はいったい何なのか? 差し当たっての候補として、ペットボトルを使って2つの植物の水耕栽培を試行していますが、何を育てているのかはまだ ナ・イ・ショ… 。うまく育ってくれれば第4弾として皆さんにも挑戦していただけるようになりますので、その日まで楽しみに待っていてくださいねー。

 

「真剣に楽しむ『シリアスファン』プロジェクト 植物を育てる編」第3弾、ひまわりの水耕栽培への参加を受け付けています。入院中、通院中、在宅闘病中の子どもとそのきょうだいが対象で、参加いただいた方にはコールマンさん提供のキャンプ用品のプレゼントも用意しています。

プロジェクト詳細はこちらのリンクから。
https://www.solaputi.jp/news/pdf/sola20230522.pdf

 

 

 

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子ひまわりちゃん成長日記 その2

「真剣に楽しむ『シリアス ファン』プロジェクト 植物を育てる編」第3弾ひまわりの水耕栽培も8月に入り、5月8日の種まきから早くも3か月が経過しました。マグカップ、ペットボトルを切ったもの、それぞれに2株ずつ育ててきまして、通常であればある程度育った段階で1株を間引いて、残ったもう一方を1本立ちさせたほうが大きく育つところですが、紆余曲折を経て育ってくれた今回の4株は何だか間引く気にはなれず、思い切ってすべて育ててみることにしました。

 

上の写真は7月26日の子ひまわりちゃんたちです。どうです? 葉っぱがふさふさとして、なかなか力強く育っているように見えませんか? 育ち盛りだけあって、水も数日ですぐになくなってしまいます。でも、それぞれ大きい株と小さい株がセットになっているのが不思議です。日の当たり具合などが影響しているのかもしれませんが、マグカップで育つ小さいほうは、小さいなりに可愛いつぼみが開いて「花が咲くのももう時間の問題ですよー」といった感じになっています。ペットボトルの大きなほうの株はつぼみも大きくなりそうですが、小さいほうにはほんとに小さく、つつましやかなつぼみができています。大きさは違えどもそれぞれが精一杯頑張っているようで、なんともいとおしい気持ちになってきます。

 

一方、こちらは7月31日のそらぷちガーデンのひまわりちゃんたち。種をまいた6月中旬のキャンプから1か月半ほどが経ち、成長度合いの違いはあれど、みんなそれぞれ自分のペースですくすくと育っています。そして、子ひまわりちゃんたちはというと…

 

育ってますねぇ~。上の写真の真ん中あたりとその奥に写っている、背の低いのが子ひまわりちゃんたちです。その周りにある、わたしたちが普段目にするひまわりとは大きさが全然違います。でも、ガーデンではすべて同じ日に種をまいたので、言ってみればみんな同級生。みんなひまわりではありますが、種類や成長速度、育ち具合、それぞれが違うひまわりです。身長も違えば、体重も違う、咲かせる花の大きさも違います。

 

そうして8月5日、「咲くのももう時間の問題ですよー」と言いたげだったミーティング室の子ひまわりちゃんが、とうとう花を咲かせましたー。ちーっちゃな花ですが、そらぷちキッズキャンプの開花第1号。ひまわりちゃんたちの先陣を切って咲いてくれました。咲いたばかりのせいなのか、花びらも形と大きさともに不揃いでなんとなく「生まれたて」な感じです。生まれたてのひまわりちゃん、なんともかわいいですねぇ~。

 

8月8日には別の株のつぼみもほころんで、黄色い花びらが顔をのぞかせています。

 

と思っていたのもつかの間、なんと10日にはきれいな花を広げていました。4輪すべての満開そろい踏みも、もう時間の問題といった感じ。ひまわりちゃんの季節、夏が終わる前に何とか咲いてくれてよかったです。

 

12日にはガーデンのひまわりちゃんもご覧の通り。あと数日で開花宣言できそうです。

 

その隣のエリアではひまわり同様、キャンパーが植えてくれたコスモスが可憐な花を咲かせ、夏の風に揺られています。大きいものから小さいものまで、個性豊かなキャンプ場のひまわりちゃんたち。これからの成長がとーっても楽しみです。

 

「真剣に楽しむ『シリアスファン』プロジェクト 植物を育てる編」第3弾、ひまわりの水耕栽培への参加を受け付けています。入院中、通院中、在宅闘病中の子どもとそのきょうだいが対象で、参加いただいた方にはコールマンさん提供のキャンプ用品のプレゼントも用意しています。

プロジェクト詳細はこちらのリンクから。
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そらぷちガーデンにうれし楽しい予感です

7月に入り、今年ももう折り返し地点。そらぷちガーデンではラベンダーが紫に色づいて、花も咲き始めました。この鮮やかな紫色を目にすると、いよいよ夏本番だなと実感します。ハチさんが花から花へとぶんぶんぶんぶん、蜜を集めながら忙しく飛び回っています。

 

モンシロチョウも花の香りに誘われて、ひらひらとやって来ました。

 

そのそばでは、まんまる頭のギガンジュームが風に吹かれてゆらゆら揺れています。

 

そんなそらぷちガーデンでは例年、ひまわりとコスモスの種をスタッフが植えているのですが、今年は6月中旬にやって来たキャンパーのみんなに種まきをしてもらいました。こちらはひまわりの種を吟味中。どの種が大きく育つかな?

 

場所を決めてスコップで土を掘り、厳選した種をまきました。早く芽を出してくれたらいいな。

 

こちらはコスモス。きれいな花をたくさん咲かせてねー。

 

種まきの後には、たーっぷりお水を上げました。

 

さてさて、それから2週間が経った7月3日のコスモスちゃん。ふさふさ葉っぱがどんどん増えて、順調に育っています。

 

ひまわりちゃんはこーんな感じ。あっという間に大きくなってますねぇ。その調子だぞぉー。

 

そしてこれは…??? そうです。ミーティング室で育てている子ひまわりちゃんの種も植えてみました。水耕栽培とは違って、やっぱり土のほうが成長のスピードが速いようですねぇ。最終的な大きさがどれくらい違ってくるのか興味津々です。

 

後に来る仲間を想いながらキャンパーが種をまく。まいた種が芽を出し、大地に深く根を張り、大空に向かって茎を伸ばし、葉をめいっぱい広げ、花を咲かす。その花を後に来たキャンパーが見て、先に来ていた仲間を想う。今年のそらぷちガーデンでは、そんなうれし楽しい「こころのつながり」が生まれそうです。

 

 

 

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子ひまわりちゃん成長日記

「真剣に楽しむ『シリアス ファン』プロジェクト 植物を育てる編」第3弾ひまわりの水耕栽培は、5月8日の種まきから約2か月が経過。ひまわりが嫌光性種子ということを知らずに栽培を始め、光を当てたために芽を出せなかった種たちには申し訳ない気持ちでいっぱいですが、発芽した種たちはすくすくと個性豊かに育っています。

まずは下の写真が6月3日の状態。光を当てずに育てた右側の2つは当初白い茎に黄色い葉っぱで、まるでもやしのような感じでしたが、光を浴びたことで葉っぱが濃い緑色になりましたよー。

 

お次は6月7日。右の遮光ひまわりちゃんたちは葉っぱが4枚に。ちなみに左のマグカップで育てている2株のうち右側は光を当てなかったものですが、左の光に当てられてしまった仲間に遠慮してなのか、成長スピードが似たり寄ったりでのんびりマイペースな感じです。種の殻を突き破り振り落とす気もないようで、葉っぱが殻に挟まれたままです。もう少しだぞぉー、がんばれー! 

 

その3日後の6月10日。右の遮光ひまわりちゃんたちは、葉っぱがぐぐぐ~んと大きくなりいよいよ6枚に。マグカップのほうの遮光ひまわりちゃん(左側)は、相変わらず頭を殻に挟まれたままですが、殻を抜け出した葉っぱが1枚ぴょ~んと広がっています。殻をはずしてあげようと試みましたが、なかなかしっかり固く挟まっていて、葉っぱが少しちぎれてしまったのであきらめました。光に当たったひまわりちゃん(右側)も遅ればせながら葉っぱが4枚になり、少しずつではありますが着実に成長してくれているようです。育ち方も株ごとにそれぞれで、個性的なひまわりちゃんたちです。

 

6月19日のひまわりちゃんたちです。毎日ぐんぐん成長していて、こーんなに大きくなりましたよー。

 

そして6月27日。光に当たったものと当たらなかったもの、大きさはさほど変わらなくなりました。今年はひまわりちゃんたちの季節、夏に間に合いそうです。

 

紆余曲折を経て去年の10月にようやく満開を迎えた親ひまわりちゃんは、こんな可愛らしい姿を見せてくれました。さてさて、これから子ひまわりちゃんたちがどんな成長ぶりを見せてくれるのか、ワクワクドキドキのお楽しみです。

 

「真剣に楽しむ『シリアスファン』プロジェクト 植物を育てる編」第3弾、ひまわりの水耕栽培への参加を受け付けています。入院中、通院中、在宅闘病中の子どもとそのきょうだいが対象で、参加いただいた方にはコールマンさん提供のキャンプ用品のプレゼントも用意しています。

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気持ちほっこり そらぷちガーデン

キャンプ場のエントランスにあるそらぷちガーデンでは、キャンパーをはじめ訪れる皆さんに楽しんでいただけるよう花壇整備の真っ最中。芝桜やライラックはピークを過ぎましたが、アリウム(パープルセンセーション)がま~るく咲いていて、カラフルなルピナスもお目見えしました。

 

大雨が降っても土が流れ出ないよう設置した囲いをきれいに並べ直します。

 

アリウムの紫色のま~るい花が、風にゆ~らゆ~ら。

 

こちらはルピナス。同じ紫色でも、アリウムとは違った濃い紫。初夏にふさわしい鮮やかさです。

 

すぐそばにあるフキの上では、子どもバッタちゃんたちが夏本番に向け、葉っぱをモリモリ食べて成長中。

 

茶色の個体がいたり、緑の個体がいたりと自然界は個性豊か。大きくなるのが楽しみです。

 

エゾハルゼミの大合唱も始まり、ほんの数か月前までの静かで真っ白な世界がまるでうそのよう。森も緑にあふれていて、にぎやかで生命の力強さを感じる季節です。

 

ガーデンには例年、夏の花のひまわり、秋の花のコスモスの種をスタッフが植えているのですが、今年は6月にやって来るキャンパーの皆さんに種まきをしてもらおうということになりました。土を起こして肥料もやって、散水設備も設置して準備は完璧。あとはキャンプの日を待つばかり。種まきを楽しんでくれたらいいなぁ~。

 

さてさて、そんなそらぷちガーデンですが、写真を見て何か気づきませんか?

 

そうです、そうです、そうなんです。可愛らしい木のオブジェが置かれていますね。この個性豊かなオブジェたちが、キャンプ場を訪れる皆さんをほんわかとした雰囲気で笑顔にしてくれているんです。

 

これらはすべて、キャンプ場でボランティア作業をしていただいた皆さんが、やって来る子どもたちのことを想いながら心を込めて作ってくれた力作。同じものはふたつとない、まさに一点もの。ガーデンだけでなく、キャンプ場のあちらこちらで訪れる皆さんを楽しませてくれています。

 

クスッと笑ったり、やさしい気持ちになったり、ほんわかとした気分になったり。きれいな花とほっこりオブジェ。そらぷちガーデンでのひとときが、キャンプの楽しい思い出の一場面になってくれることと思います。

 

 

 

 

 

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子ひまわりちゃんの種をまきました

昨年から引き続き実施している「真剣に楽しむ『シリアス ファン』プロジェクト 植物を育てる編」第3弾、ひまわりの水耕栽培。昨年のシーズン終盤、キャンプ場のミーティング室で育てていたひまわりちゃんからは小さな種たちを取っておきました。そのときの様子は2023年12月14日にアップしたブログ「子ひまわりちゃんに会える日を」でお伝えしたところですが、春を迎えて気温も徐々に上がってきたので、子ひまわりちゃんに会うべく先日種まきをしてみました。こちらが昨年育てた親ひまわりちゃんです。

 

5月8日。マグカップに水を入れ、厳選した元気そうな6つの種を吸水布の上に置いて種まき完了。昨年と同様、陽の当たる場所にセッティングしました。

 

およそ2週間が経過した5月20日、1個の種から白い根っこが出てきましたよー。昨年は紆余曲折のあった親ひまわりちゃんの水耕栽培。今年は順調にいってくれるかな? なお、「紆余曲折」の詳細については昨年のブログに書いてありますので、育て方も含めてそちらをご覧くださいね。

 

ちょっと遅いような気もしますが、とりあえずの発芽に「ほっ」と胸をなでおろし写真を撮っていたところ、スタッフのひとりがこんなことを言いました。

「ひまわりの種には光を当てないほうがいいらしいですよ。そのほうが発芽しやすいんですって」

おひさまは植物にとって必要不可欠な存在。漢字で「向日葵」と書くように、おひさまとひまわりは切っても切れない関係なはず。それなのにひまわりが光を必要としないなんて、想像をはるかに超える真実ではありませんか。内心は「えーっ! ほんとにそうなのー?」と疑心暗鬼ではありましたが、お試しで遮光バージョンの水耕栽培も並行してやってみることに。とりあえずのお試しなので、ペットボトルを切ってペーパータオルを敷いた簡易キットをつくり、段ボールをほどよい大きさに加工して覆ってみました。なにせ半信半疑だったので、そのときの様子は写真にすら撮っていませんでしたが、3日後の5月23日に段ボールの覆いを取ってみるとビックリ仰天。な、な、な、なんと6個中3個から根っこが出ているではありませんか。発芽率50%。しかも、日当たりのいい場所のものよりも根っこが長い…。

 

思いもよらなかった急速な成長に驚嘆しつつ調べてみると、ひまわりは日光が当たると発芽を抑制してしまう嫌光性(暗発芽性)種子といって、光が当たらないほうが発芽しやすくなるとのこと。種とひとことで言っても光が当たらないと発芽できない好光性種子と、光が当たっているとうまく発芽しない嫌光性種子があるということを初めて知りました。我ながらなんともお恥ずかしい限りですが、昨年の発芽率がかんばしくなかったのもうなずけます。ちなみに、窓台に置いた子ひまわりちゃんの同日の様子はこんな感じ。むむむですねぇ…。

 

その翌日、5月24日にはその差は歴然に。光を当てているほうは、あまり変化はありませんが・・・、

 

光を当てていないほうはモーレツな成長ぶりです。

 

さらに3日後の5月27日。光に当たっていたほうは種の殻の帽子をかぶった緑の葉っぱが顔をのぞかせ、茎のような、根っこのような部分は赤茶色に変色しています。ここは「胚軸」といって、葉っぱの方にいくと茎に、その反対の方では根になる部分です。

 

そして、こちらがもう一方のひまわりちゃん。光が当たっていなかったため、葉っぱが光合成できず黄色っぽいですが、またひと回り身長が伸びてスクッと立ち上がっています。

 

土の中での栽培であればもう地上に芽を出している状態なので、この後は光を当てながら育てていくことにしました。マグカップには左に光を当てていたもの、右に光を当てなかったもの、同じような身長の2つをセット。ペットボトルを切った簡易キットには、光を当てなかった背高のっぽちゃん2つを置いてみました。

 

遅ればせながらではありますが、種をまいた後は光を遮った状態で栽培をスタートさせたほうがいいということを、栽培2年目にして知りました。挑戦される方はぜひ、参考にしてみてくださいね。

親ひまわりちゃんが残してくれた命は今こうして着実に育ち、確実に未来へとつながっていくんだなとあらためて実感しています。子ひまわりちゃんたちがどんな成長を見せてくれるのか、今年も楽しみながら育ててみたいと思います。

あぁ、Serious Fun(シリアス ファン)!

 

 

「真剣に楽しむ『シリアスファン』プロジェクト 植物を育てる編」第3弾、ひまわりの水耕栽培への参加を受け付けています。入院中、通院中、在宅闘病中の子どもとそのきょうだいが対象で、参加いただいた方にはコールマンさん提供のキャンプ用品のプレゼントも用意しています。

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菜の花と初夏の気配

桜の季節もあっという間に終わり、キャンプ場がある北海道滝川市江部乙町では菜の花が見ごろを迎えています。鮮やかな黄色に染まった大地とあたたかな陽気が、もうすぐ訪れる初夏の気配を感じさせてくれます。

 

遠くに見えるのが暑寒別岳をはじめとした増毛山地の山並み。残雪と雲の白、空の青、そして菜の花の黄色。この時期にしか見ることのできない、大地の絶妙な色付けです。

 

この日はピンネシリもくっきりと見えていました。

 

ほかの畑ではきれいに整地が終わって、あとは作付けを待つばかり。こんな整然とした光景が見られるのも、この時期ならでは。

 

キャンプ場内のそらぷちガーデンでは、白と紫の芝桜が満開です。

 

初夏の訪れを告げるライラックのつぼみもほころび始めました。

 

今年はキャンプ場の近くの畑にも菜の花が植えられていて、こんな景色が広がっています。ライラックが咲き、菜の花の時期が終わると、いよいよサマーキャンプシーズンに突入です。

 

 

 

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エゾヤマザクラ満開です

本格的な春の到来を告げる桜の便りが、北海道内のあちらこちらから届くようになりました。平年よりかなり早いとのことで、ゴールデンウイーク真っただ中の5月1日にはキャンプ場のエゾヤマザクラも見ごろを迎えています。こちらは動物の森に立っている一本桜。こぢんまりとしたたたずまいがとてもいい感じで、この時期お気に入りの光景です。

 

ピンクの桜の木の左奥には新緑、右奥には春紅葉の赤と黄、なんとも春らしい、この時期にしか見られない色遣いです。

 

開く前と開いた後では、こんなに花の色が違うんですね。

 

春の澄んだ青空と桜の花は、いつ見ても相性抜群です。

 

キャンプ場を出て市道を散策していると、あちらこちらで野鳥のさえずりが聞こえ、中でもウグイスの声がひと際元気に響いていました。少し早いような気もしますが、カエルも負けじと鳴いていましたよー。

 

水を張る前の棚田の脇に立つエゾヤマザクラも、春の演出にひと役買ってくれています。

 

桜並木や大きなしだれ桜のような圧倒される迫力はありませんが、あちらこちらにポツンポツンと咲いているエゾヤマザクラは北海道の原風景。それがまたいい感じなんです。

 

 

桜の季節は本当に短く、おそらくゴールデンウイークとともに終わってしまうと思います。桜が散った後、キャンプ場がある滝川市江部乙町では、なだらかな丘に黄色いじゅうたんを広げたような風景が広がる菜の花の季節を迎えます。下の写真がその菜の花。この緑が黄色に変わるころ、またひとつ季節が進んでいきます。

 

 

 

 

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