おう。おはようさん。ここのベッドには慣れたかい?
いやいや、正直に言っていいさ。ありゃ町の自由市で仕入れてきた安物だからな。なめて吹っかけてきたんで値切り倒してやったら、粗悪品掴ましやがってなぁ。
お前さんが使ってる部屋のは特に硬いやつだからな。身体痛くなってないか? 何だったら他の部屋のと交換してやるが。
で、何か聞きたいことでもあるのかい?
――この町について。ねぇ……。
ふむ。自分が立っている土地について知ろうとするのは、中々感心できることだな。
さて。まずお前さんはこの町――クロイツェンについてどんな話を聞いてる?
……そう。この町は陸路貿易の中継地点として発展してきた町だ。今は自由市――というか、実際のとこはもっぱら闇市だな――の町としてもそこそこ知られてる。
領土としては、北半分がサンドリア領、南半分がバストゥーク領っていう中途半端な状態だ。もっとも、両国とも自治を認めてるから、ほとんど独立してるって言って差し支えない状態ではあるけどな。
ここに人が住み着いて、クロイツェンと呼ばれるようになったのは、大体天晶歴700年前後だって言われてる。力の時代から技の時代への移り変わりの時期だな。ごたごたしてた情勢に紛れて何となくできあがっていったんだろう。
最初の頃は本当にただの山村って感じの、小さな宿場だったらしい。それが770年頃、セルビナの開港と同時に、ここはサンドリアとバストゥーク両国から注目されるようになった。ここらの詳しい話はまた別の機会にってところで、今は流すぞ?
まあ最近は通商関係はもっぱら飛空挺の一人舞台になりつつあるからなぁ。それを理由にした自治をいつまで続けられるか……。闇市の利用価値がある限りは、二国が手出ししてくることはないだろうが……。ま、俺みたいなのの考えることじゃあないかも知れんがね。
ここの入国――って言い方もおかしいが、まあ今はそれでいいとしとくとしてだ――のシステムは聞いたかい?
……ふむ。じゃあ聞くが、ここに入るとき、関所で入関証明書を受け取らなかったかい? 『絶対に失くすな』とか何とか言われて。
そう。そいつだ。そいつはサンドリア側とバストゥーク側で別々になっててな。クロイツェンの中で施設を利用する際、店によってはどっち側からの客なのか、提示を求められることもある。あと、出国のときにも提出させられるな。この町を通じて密入国したりするのを防ぐためなんだが。まあ、気休めみたいなもんさ。
街区としては、サンドリア側の北街区と、バストゥーク側の南街区で結構店の顔ぶれが変わる。お前さんが木工品やアルタナ教会なんかに用があるなら北街区。錬金術の薬品や大工房謹製の武具なんかを求めてるんだったら南街区だな。
ちなみに、ここはクォン大陸だけでなく、ミンダルシアやジュノの方なんかから色んな食材が集まってくるグルメの町でもある。――まあ、うちじゃ大したもんは出してないが……――美味いもんが食いたいんだったら北と南の境界、中央街区にでも行ってみな。ゲテモノから貴族御用達の店まで、色んな料理が見られると思うぞ。……この近くのブラオ湖で獲れる博打魚だけはお薦めせんがね。
――とまあ、ざっとこんなところか? ちょっと偏った知識だったかも知れんが、そこは勘弁だな。他に知りたいことがあったらケーパ・クッパの奴にでも聞いてみるといい。
ディヒター? ああ、あいつには期待しない方がいいぞ。吟遊詩人なんぞと名乗ってはいるが、実際のところ詩は謳えんし、そういう方面の知識が豊富ってわけでもないからな。あいつに聞くくらいなら最近来たばかりの、あのオス猫さんの飼い主だって言ってる、えーと……そうそうニノさんだ。あの人に聞いてみた方がずっとましだと思うぞ。
どこで仕入れてくるのか、最近じゃ妙にこの辺りのことについて詳しいからな。
――? はは。なるほど。やっぱりそうか。
おいジニー! 六号室って今空きだったよな? 七号室のとベッドを取り替えといてやってくれないか。やっぱりありゃあダメだとよ。
さて。それでお前さん、今日は一体何をするつもりなんだい?
『――』
○
はい。突発的設定説明駄文でございます。
(自己満足の塊じゃな。これまた)
まさに誰も聞いちゃいない話ですからね。「知るか」って声が聞こえてきそうですよ。
(分かってて何故書く)
さぁー。そればっかりは分かりません。自分でも。
(……なるほど。病気か)
なんですかねぇ?
(いや。わしに聞かれてもなー)
いやいや、正直に言っていいさ。ありゃ町の自由市で仕入れてきた安物だからな。なめて吹っかけてきたんで値切り倒してやったら、粗悪品掴ましやがってなぁ。
お前さんが使ってる部屋のは特に硬いやつだからな。身体痛くなってないか? 何だったら他の部屋のと交換してやるが。
で、何か聞きたいことでもあるのかい?
――この町について。ねぇ……。
ふむ。自分が立っている土地について知ろうとするのは、中々感心できることだな。
さて。まずお前さんはこの町――クロイツェンについてどんな話を聞いてる?
……そう。この町は陸路貿易の中継地点として発展してきた町だ。今は自由市――というか、実際のとこはもっぱら闇市だな――の町としてもそこそこ知られてる。
領土としては、北半分がサンドリア領、南半分がバストゥーク領っていう中途半端な状態だ。もっとも、両国とも自治を認めてるから、ほとんど独立してるって言って差し支えない状態ではあるけどな。
ここに人が住み着いて、クロイツェンと呼ばれるようになったのは、大体天晶歴700年前後だって言われてる。力の時代から技の時代への移り変わりの時期だな。ごたごたしてた情勢に紛れて何となくできあがっていったんだろう。
最初の頃は本当にただの山村って感じの、小さな宿場だったらしい。それが770年頃、セルビナの開港と同時に、ここはサンドリアとバストゥーク両国から注目されるようになった。ここらの詳しい話はまた別の機会にってところで、今は流すぞ?
まあ最近は通商関係はもっぱら飛空挺の一人舞台になりつつあるからなぁ。それを理由にした自治をいつまで続けられるか……。闇市の利用価値がある限りは、二国が手出ししてくることはないだろうが……。ま、俺みたいなのの考えることじゃあないかも知れんがね。
ここの入国――って言い方もおかしいが、まあ今はそれでいいとしとくとしてだ――のシステムは聞いたかい?
……ふむ。じゃあ聞くが、ここに入るとき、関所で入関証明書を受け取らなかったかい? 『絶対に失くすな』とか何とか言われて。
そう。そいつだ。そいつはサンドリア側とバストゥーク側で別々になっててな。クロイツェンの中で施設を利用する際、店によってはどっち側からの客なのか、提示を求められることもある。あと、出国のときにも提出させられるな。この町を通じて密入国したりするのを防ぐためなんだが。まあ、気休めみたいなもんさ。
街区としては、サンドリア側の北街区と、バストゥーク側の南街区で結構店の顔ぶれが変わる。お前さんが木工品やアルタナ教会なんかに用があるなら北街区。錬金術の薬品や大工房謹製の武具なんかを求めてるんだったら南街区だな。
ちなみに、ここはクォン大陸だけでなく、ミンダルシアやジュノの方なんかから色んな食材が集まってくるグルメの町でもある。――まあ、うちじゃ大したもんは出してないが……――美味いもんが食いたいんだったら北と南の境界、中央街区にでも行ってみな。ゲテモノから貴族御用達の店まで、色んな料理が見られると思うぞ。……この近くのブラオ湖で獲れる博打魚だけはお薦めせんがね。
――とまあ、ざっとこんなところか? ちょっと偏った知識だったかも知れんが、そこは勘弁だな。他に知りたいことがあったらケーパ・クッパの奴にでも聞いてみるといい。
ディヒター? ああ、あいつには期待しない方がいいぞ。吟遊詩人なんぞと名乗ってはいるが、実際のところ詩は謳えんし、そういう方面の知識が豊富ってわけでもないからな。あいつに聞くくらいなら最近来たばかりの、あのオス猫さんの飼い主だって言ってる、えーと……そうそうニノさんだ。あの人に聞いてみた方がずっとましだと思うぞ。
どこで仕入れてくるのか、最近じゃ妙にこの辺りのことについて詳しいからな。
――? はは。なるほど。やっぱりそうか。
おいジニー! 六号室って今空きだったよな? 七号室のとベッドを取り替えといてやってくれないか。やっぱりありゃあダメだとよ。
さて。それでお前さん、今日は一体何をするつもりなんだい?
『――』
○
はい。突発的設定説明駄文でございます。
(自己満足の塊じゃな。これまた)
まさに誰も聞いちゃいない話ですからね。「知るか」って声が聞こえてきそうですよ。
(分かってて何故書く)
さぁー。そればっかりは分かりません。自分でも。
(……なるほど。病気か)
なんですかねぇ?
(いや。わしに聞かれてもなー)
少なくとも、読者の顔色伺って媚びてるような小説よりは断然良いはずです。
嗜好が合わない人にはつまらないけど、嗜好が合う人なら共感してとても面白く感じる、そんな小説が書けると、趣味の上では最高だと思いますね。
別に、万人受けするベストセラーを狙ってるわけじゃないんですしねw
なかなか公式も交えた面白い舞台を用意してきてますねぇ。
こう言う場合は、あえて細かく質問しちゃうのが礼儀なんでしょうか?w
街の自治とか領地とコンクエストの関係はどうなってるんでしょうか~とかは聞きませんw
あれはどう考えても「コンクエスト」の設定が適当過ぎますからw
闇市って単語が良く出てきますが、一般的な意味を世界観に当てはめるとして、国としての利用価値はかなり低いと思います。
国の管理を受けない、要するに国の思うように動かないのが闇市ですから。
これには、何か裏の意味があるんでしょうか?
自由市とはどう言う物を想定してるのか、にもよりますかね。
フリーマーケットみたいな感じですか?
フリーマーケットの「フリー」は「自由」じゃないですけど。
>コンクエスト
これについては完全に無視してます。別に公式の話書いているわけじゃないんですし、そこまで公式設定気にしているわけじゃあないですからねー。
ただシグネットについては、「フォーチュンクエスト」における「冒険者カード」みたいなものだと思って、存在している前提で書いてはいます。そう考えると「入関証明書」なんてのも、その意味を失いかねないですけども^^;
>闇市
国が持ち込みを認めていない禁制品などを、国の役人なんかが買っていったりします。もちろん国の役人としてでなく、個人名義でなんですけども。でも実際には政府関係の方向に流れていっているという設定で。
他には、政府側から表沙汰にしにくい物品の放出とかで利用したりですかね。こういったことに関する知識が中途半端なので、実際話に使うとしたら事前調査が必要になるでしょうけど。
>自由市
ゲーム内でのバザーを大規模にしたような感じです。ゲーム内でもジュノではバザー関税がかかりますが、実際三国なんかでも税はかかるかも知れないと思いまして。というわけで、クロイツェンではそういう露天商の税を免除しているわけですね。
これに関してもまだまだ暫定的というか、曖昧な設定だったりします(;・ω・)
脱税以外にも、ヤバイ品も流れてるんですね~。
そんなのがメインとなっているクロイツェンの酒場の傭兵達。
彼らは、割とマフィア的な位置付けで動いてるのかもしれませんねぇ。(そう言えば麻薬の原料っぽいの流してましたねw)
とにかく「商人の町」みたいな設定にしようと思っていますので、実益主義みたいなキャラとか多めに出てくるかも知れません。とかく普通抱いているFFのイメージとはかけ離れた話ばかりになる予感w
ナーハとロイに関しては、過去関連でちょびっと「軍」なんかとも接点があったりします(「軍」そのものに居たとかではもちろんないですけども)。出すかどうかは未定ですが、パラレルワールドの更にパラレルワールドという位置づけで、適当に出すかも知れません。
実はディヒターの過去にも関わってきたりする話だったり……ごにょごにょ……なのでw
詳細な所はもうちょっとで出てくる場面だと思うんだけどw
軍の詳細設定とかは、割とシンプルで自由な空気があるので、適当に出す感じなら割と使いやすいと思います。
……そのちょっとした接触の際に結構ディープな体験をしてますけど……魔天狼とかw
話の続きが気になりますw
私も軍の中でのキャラとか出さないとw(軍の詳細と一緒にいろいろ出てくるはずです)