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FF11&14『オス猫日記』

「オス猫」、Misericordeの活動記録(看板に偽りあり)他。
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【夜麻みゆき】幻想大陸!

2013年09月11日 00時21分42秒 | その他書籍
 幻想大陸の復刻版なんてものが出ている! → 即購入

 仕事中? 知らん。

(言い切りよった)

 単行本未収録作品まで入ってるなんて、感動じゃぜ。

 境ホラとブギーポップの新刊もゲット。

 本棚がまた狭くなるな!

(既に本棚外に出とるじゃろ)

 部屋がまた狭くなるな!!

【上遠野浩平】ソウルドロップシリーズ再読中

2012年12月18日 22時58分34秒 | その他書籍
 正直、上遠野浩平ワールドの中で一番このシリーズが好きかも知れん。

 読み返す頻度は間違いなく一番ですな。

(なにげにコミックスも持っとったよな)

 多分どっかにまだあります。

 一巻までの分で終わっちゃってるけど、良コミカライズなので原作既読者はぜひ読んでみてください。

(ブギーポップから始まって、大分シリーズも増えた感があるのぅ。しかし)

 ファンには周知の話でしょうが、全部世界観がつながってるのが好みです。

 それぞれのシリーズの個々の作品中ではさして重要なポジションではない人物が、別のシリーズではシリーズそのものに影響するくらい重要な立場にあったりして面白い。

 とりあえず虚空牙関連の話にはいつか決着となる話が出てくるといいなあ。

(その場合どのシリーズでの話になるんじゃろうなあ)

 ナイトウォッチ三部作はそのものずばり虚空牙がメインですが、三部作で完結してるし……。

 ソウルドロップもかなり核心的な話ではありますが、ペイパーカットが虚空牙内でどのくらい重要なポジションの存在なのかがわからない。

 ブギーポップシリーズでは、作中登場する虚空牙側のキャラは既に故人(?)だし。

 意外と事件シリーズやしずるさんシリーズから出るかも知れませんよ?

 まあ、それ用の新規シリーズか単発作品ってのが一番ありそうだとは思いますけどね。

【恋物語】読了【盛大なネタバレ】

2012年03月15日 23時39分56秒 | その他書籍
 貝木の評価が登場を重ねるごとに自分の中で上がっていく件について。

(思えばファーストシーズンの当初から存在だけは会話に上ってたんじゃよな)

 名前は出てませんでしたがね。

 戦場ヶ原を騙した詐欺師(の一人)→撫子のあれこれの原因(判明するのはセカンドシーズンに入ってから)→偽物語の黒幕→神原を溺愛→恋物語の主役(!)

 月火や火憐をいろいろ酷い目にあわせた原因だったり、かつて戦場ヶ原の家庭を崩壊させた原因だったり、撫子が呪いをかけられた遠因だったりが判明した頃は、そりゃもうとにかく(阿良々木さんにとっての)「天敵」ってイメージばかりだったわけですが。

 『花物語』で神原相手に何か普通のおいちゃんみたいなことしてたりだとか、今回の冒頭で鼻眼鏡な戦場ヶ原に対抗してアロハにサングラス姿になってみたりだとか、その戦場ヶ原相手での内心が本気でただのツンデレみたいだとか、ていうかもうあれやこれが全部ツンデレゆえの露悪行為にしか見えなくなってきたというか……、

 何より、騙す騙すと騙り続け、造作もなく騙せると断言し、こいつは馬鹿だと狂っていると散々こき下ろすようなことを言って(考えて)いた撫子のことを、結局は真正面からがっつりと見事に人間に戻してしまったというのがもうね。

 あの貝木が、自分の保身とか知らねえよと言わんばかりに、ひたすら正面から神に“なってしまった”撫子相手に、普通の大人が言うようなことを言って聞かせて人間に戻す。この流れは熱かった。

 「騙されたと思って~」の言だけで、貝木当人にとってはアレも騙したこととして処理されるんでしょうかね?

 ツンデレなんだからー。

(戦場ヶ原のキャラクターというものは貝木の影響が強いらしいが、案外ツンデレもそのひとつなのかも知れんのぉ)

 ガハラさんと貝木の会話というのもこう、なんていうか、いかにもツンデレ同士の会話って感じでしたね。

 あいつら阿良々木さん居なかったら普通により戻しかねないんじゃねーの? レベルな。

 まあ読者がそう感じるだけで、実際にはガハラさんはやっぱり貝木を憎んでるのかも知れないし、貝木もガハラさんをどう思ってるのかわかりませんけれど。

 阿良々木さんもそうだけど、語り部としてのモノローグから本心が微妙に外れてたりするからなあ、あの人ら。

 そういうとこ案外似たもの同士ですよね。

(明確に読者へ向けて“語って”いる形式の文体じゃからな。一種の叙述トリックみたいなもんじゃ)

 撫子語り部のときが一番強烈だったんですけどね。その辺は。

 一回撫子の内実を見せられてるから、貝木の(それまでの登場人物たちとはまるで違う)撫子評を読んでても、すっと納得できちゃうんですよね。

 セカンドシーズンでは、ファーストシーズンおよびアニメ化によっておそらく上位の人気キャラとなったであろう千石撫子がこれでもかとひっくり返されたわけですが、自分個人的にはそれによって逆に撫子というキャラクターが好きになりました。

 というかぶっちゃけるとファーストシーズンにおける撫子は普通に嫌いな類のキャラだったしなあ。

(どこか不自然ちゅーか、作中の登場人物としても時々違和感を覚える言動は見られたように感じとったわな)

 『囮物語』における撫子視点、そして今回の貝木による撫子分析を経てその辺も納得に変わりましたけどね。

 あの子自分で自分を人形にしようとしてしまってたのかもなー、っていうところ。

 その果てになってしまったのが、偶像の究極とも言えるだろう神様っていうのが実に洒落てますよね。

(作中通して、周囲から徹底的にアイドル――偶像として扱われてきたキャラクターじゃったんじゃよな)

 だからこそ、撫子をそうしたアイドル的なフィルターを一切通さず、ただの騙すべき個人として接し徹した貝木△となるわけですね。

 これまで徹底的に描写しないことで完璧な伏線としていた“漫画家になりたい”という夢に触れられて激昂した撫子。

 自身のキャラクター性の象徴ともいえる前髪を失ったとき、阿良々木さんに自分のしてきたことを知られてしまったとき、今までも自分という“偶像”のイメージが損なわれそう(損なわれた)ときに何度か激昂を見せてきた撫子なわけですが……、

 つまるところ拒絶反応みたいなそれにさらされながら、それこそ次の瞬間殺されてもおかしくない(阿良々木さんは普通に殺されかけましたし)状況においても、ただ撫子という個人に淡々と、あるいは熱意をこめて正論だけをぶつけた貝木。不覚にもかっこいいと思ってしまうわけですよ。

 そしてこれまで読者にすら完全に隠してきた秘密を暴露されて、錯乱とも言える状態になって貝木を殴りつける撫子は正直可愛いと思った。このシリーズを通して読んできて、ひょっとしたら初めて撫子を可愛いと感じた。

 だって普通なんだもの。普通の反応だったんだもの。

(偶像的なそれでもなく、狂人としてのそれでもない。常人が常人としてとるような態度ではあったな)

 『恋物語』の表紙イラストは戦場ヶ原であり、タイトルは『ひたぎエンド』であり、そしてひょっとするとこの話は戦場ヶ原と貝木というキャラクターの間にある、これまで続いてきた関係性にひとつの区切りをつける、決着をつけるという話だったのかも知れません。

 けれども、それより何より今回の話を読んで自分の中で一番大きかったのは、貝木泥舟と千石撫子という、これまでどちらかというとシリーズ内においては感情移入の度合いが小さかったキャラクターたちが大躍進を遂げたという感想です。

 まさかまさかのファイナルシーズンもあるということで、扇くんの謎、阿良々木さんの活躍、阿良々木ハーレムの行方、八九寺はあのまま退場なのか、『恋物語』ラストのラストで衝撃展開を迎えた貝木はどうなったのか、忍野メメはまた出てきてくれるのか、諸々を非常に楽しみにしながら続刊を待ちたいと思います。

【異国迷路のクロワーゼ】ちょいとびっくりだ

2011年07月30日 22時25分16秒 | その他書籍
 アニメが面白かったんで原作購入。

 こういうのはアニメがやってるうちに買わないとタイミングを外してしまいそうなんで、一応。

(アニメでどこからどこまでやったかとかわからんくなるしの)

 で、原作読んでみてちょっと驚いたのが、結構雰囲気が違う感じがすること。

 アニメのほうは日常的な風景とかほのぼの感とかそういったものを前面に出してるところがあるように思うんですが、原作だとキャラクターの内面とか過去とかそういった方面に焦点が当たってる感じなんですね。

 二巻とかかなりシリアスな展開続きでそわそわしましたえ。

(二巻の最終エピソードで一区切りした感もあるがな)

 お互いの文化の違いにびっくりする日常エピソードとかもっと欲しいです!

 まあその辺は各エピソードの幕間みたいなので補完されてるみたいですけど。

(湯音がSD状態になりっぱなしなエピソードとかか)

 いいですねえ。

 小動物的なかわいらしさこそ湯音の真価だと思うので、もっとSD化すべき。

(……主がロのつく人種なだけじゃと思うんじゃがなー……)

【コドクノマレビト】メガテニストだって紳士になりたいときくらい……ある…

2011年06月18日 22時31分24秒 | その他書籍
 コドクノマレビト最新刊。中身の半分がアリスとモー・ショボーでいっぱいとかこれなんて天国?

(二大巨頭じゃからなあ)

 ここにピクシーを加えれば完璧やで!

 人によってはカハクやネコマタ、リリムなんかも入るかも知れませんな。

 ストレンジジャーニーでの最終パーティにはもれなくショボーたん、アリス、ピクシーが揃ってましたぜフハハー。

(このロリコンが!)

 なんとでも言うがいい! わたしは赤おじさんと黒おじさんに魂を売り渡した男よ!

 アリスの話で〆に赤黒おじさんを持ってきてくれたのもうれしかったなぁ>コドクノマレビト

 あのイベントの流れからすると、この作品のライドウはアバドン王でアリスと出会ってないのかな。

 まあなんにせよ、モー・ショボーがベリーキュートだったのでよし!!

(いっそ清清しいのぉ。いつもながら)

 “コドクノマレビト”の意味についても徐々に真相が明かされつつあって、実に楽しみな作品ですよ。

 ていうかメガテン系のコミカライズは基本どれも完成度高いから面白いんですけどね!

(大抵作者もレベルの高いメガテニストじゃからなー)

 愛が違いますぜ。

 気になるとすれば、これから先もモー・ショボーに出番があるのか、くらいかな。

【戯言シリーズ】故人の株が上がりまくるシリーズ

2010年04月12日 23時06分44秒 | その他書籍
 零崎人識の人間関係。戯言遣いとの関係をラストに据えて、あとがきに沿って双識→出夢→伊織→戯言の順で読んでます。

 現在出夢まで読了し、伊織の中盤あたり。

 表題の人物との人間関係というよりかは、導入のきっかけやらが表題の人物で、中身自体は殺し名呪い名キャラのお祭りって感じですなー。

(双識とかラストにしか出てこんかったしな)

 殺し名とか呪い名が出てくるたびに双識の名前は挙がるんですけどね。本人の活躍がまともに描かれたのって、それこそ人間試験くらいな気が……。

 叶うなら小さな戦争中の双識の動向とか読んでみたいものですが。断片集との共闘だの決裂だののあたり含めて。

(断片集自体、名前しか出てきとらんからよくわからんしな)

 その辺狐さんの友人二人とかと一緒ですよね。

 ……その狐さんといえば、出夢編ではばっちりしっかり衝撃的な登場をなさってくれやがりましたなぁ。

 ネコソギ読んだ後だとあの人の発言は全部が全部、適当極まるものに思えて仕方がないんですが、それでもあのタイミングであんなこと言われたら出夢くんもたまりませんわ。

 あのオチの引き金を引いたのが狐さんの適当発言かと思うと、ほんとにあの人は最悪なんだなぁ、と。

(なかなかに衝撃的なオチじゃったのぅ)

 まあ、冒頭で委員長が登場した時点で、その前に読んだ双識編での記述と併せて、程度の差はあれああいう結果になりそうとは予想してましたが。

 しかし、切ないなー。

(ネコソギで関係性が示唆された時点では、ここまで壮絶で濃密な関係になるとは予想もせんかったわな)

 出夢くん(理澄ちゃん)自体が思ってた以上に西尾さんのお気に入りになってた、みたいなことがディクショナリに書かれてた気がするんですが、その辺影響してんのかな。

 零崎シリーズのスピンオフで、間違いなく一番株上げたキャラなのは間違いないですが。出夢くん。

(まず出番が多いからの)

 人間試験以外にはほぼ確実に登場してますからね。時系列的に登場できようはずもない話のときでも、人識の回想やら台詞やらでの登場がやたら多いっていう。

 今読んでる途中の伊織編で伊織にまで「よく話に出てくる」とか思われちゃってるレベルだし。

 出夢くんとの出会いやら蜜月やら決別やらがばっちりトラウマになっちゃってるっぽいあたり、人識と切っても切れないレベルの関係になっとる。

 つくづく、匂宮兄妹登場時にはまったくもって予想もできなかった展開ですな。

(そりゃ作者本人が予想しとらんじゃったろうし)

 伏線をばら撒いといて、あとから再利用できそうなら回収してつなげちゃう方ですから……。

 あとは死亡が確定してるキャラほど作中での評価が高くなる傾向にあるとか。噛ませ的な扱いをされたりあっけなく退場したキャラほど作中でのry

 そりゃ人間関係やら力関係も訳わからなくなりますわ。

(今後のスピンオフ展開やらはあるんかのう)

 あってほしいというのが、読み手としての素直な感想ですが。どうなんでしょうね。

 それこそ殺し名や呪い名それぞれ一冊ずつですとか、さらに謎塗れな玖渚機関、四神一鏡あたりの話とか出ないかなー。

(夢広がりまくりんぐ、じゃのー)

 戯言シリーズはまずもってアニメ化が絶望的なだけに、本筋の小説で展開してってもらいたいものです。

【戯言シリーズ】まさか四冊同時とは【未読】

2010年03月30日 22時43分32秒 | その他書籍
 書店で平積みされてなかったら気づかなかったことでしょう。

 ていうか出費が痛い。ふふ、五千円もっていかれちゃったよ。

(佐々木少年版月姫の新刊も出とったしな)

 ついこないだ七巻を買ったばかりなんですが。

 というのも、近所の(ry が発売時に仕入れなかったから。

 今回は平積みコーナーにおいてありましたが、何があったのやら。

 ていうか仕入れるなら毎回仕入れてほしいもんなんですが。あそこシリーズ物を中途半端な巻数だけ仕入れて放置したり、今まで入れてたのを急に無視しだすからほんと信頼性皆無。

 特にラノベと、一迅社やら双葉社やらのコミック類が酷い。

 毎月何が新刊で出るのかチェックしてから覗かないと、すぐ見落としが出るから本気で困ってます。

(それでもつぶれる気配がないあたり、いかに主の住んどるところに店が無いかちゅー話よな)

 実質書店がそこしかないっていうのはどうなの。友人がバイトしてたヤ○ダ電機も撤退するみたいですし。

 ……周囲に目立ったライバルが存在しないところに出店することで、地域的な寡占状態を生み出す戦略をとっているヤマダですら逃げ出す土地。

 横浜市内つったって、僻地は僻地なんですよ。

(横浜なぞ発展しとるの都市部だけじゃしの)

 どこもそうだとは思いますけどねー。

 過疎化ってレベルまで到達してないだけ、マシだと考えるしかないこんな世の中じゃ。

【HELLSING】危うく買い逃すところだった【完結】

2009年04月09日 23時07分42秒 | その他書籍
 たびたびここにも書いてますが、近所の本屋がもうほんと最悪な品揃えでして。

 十年続いてる連載作、それも地上波アニメ化にOVA化もされてる作品の最終巻を、一冊すら仕入れていないという体たらく。

 どころか既刊も一冊も置いてなかったり。

 だから支店が一年もたずにつぶれるんだばーーか。

(暴言じゃな)

 とまあ、そんなことはどうでもいいとして、買いました最終巻。

 読みました最終巻。

 相変わらず素敵な台詞回しが満載でした。

 読んでてあっという間に引き込まれ、ただの一度も中断することなく最後まで読みきらせてくれる。

 これぞ漫画の醍醐味! っていう作品ですよね。

(一見して受ける印象は煩雑なんじゃが、読んでみるとすいすい読んでいけるんじゃよなぁ)

 何なんですかね、あれは。

 やっぱプロ漫画家ってすげー。ってことなんでしょうか。

(さあのう)

 ストーリーについての感想としましては、収まるべきところに収まったかな、と。

 最後の大隊、実質的にその中核を成していた少佐、大尉、博士との決着が一冊で。っていうのは、今までのじっくりとしたストーリー展開との対比になっててよかったです。

 しかも、どいつも直接アーカードとぶつかったわけじゃないっていうのが。

 そう考えると、やはりアーカードの宿敵は最初から最後までアンデルセンでしかありえなかったんだなぁ、という気がします。

 が、それで印象が薄れるということには決してならないのが最後の大隊の稀有なところ。

 大尉とか結局最後の最後まで一言もしゃべらず、まともな戦闘シーンもセラスとやりあった二、三話しかないというのに、妙に印象的。

 少佐なんていうに及ばず。黒幕の黒幕、ラスボスともいえる存在がただの人間でしかないインテグラにまともな戦闘もなくやられるという最期は衝撃。

(そのシーンの台詞にもあるが、化け物を倒すのはいつだって人間。ちゅーのがひとつの名言として何度か出てきとるからのぅ)

 少佐の正体についてはHELLSING十巻を読んでね☆

(ネタバレ配慮とかほんとにいまさらじゃな……)

【西尾維新】真庭語&きみとぼくの不気味で素朴な(ry【ネタバレするよ】

2008年12月18日 00時21分23秒 | その他書籍
 というわけで、連続で西尾維新の新刊を読みました。

 なんだかんだと結構な刊行頻度ですよね。この人も。

(ひとつのシリーズからスピンオフで次の作品につなげたりするからの)

 真庭語はまさしくそのタイプですな。

 刀語で出てきた真庭忍軍のお話ということで、時代は初代十二頭領のころ。ちょうど十二頭領制が実施されようかというときの話になってます。

(鑢一根も登場しとったな)

 チョイ役っちゃチョイ役ですがね。

 それよりも注目すべきはやっぱり狂犬でしょう。

 このころの狂犬はなんというか、刀語のときとは結構印象が違いますね。

(相当な時代の差があるからのぅ。あとは使っとる外見のイメージもあるじゃろうし)

 加えて言うなら、刀語のときの狂犬は相当数の頭領を殺されたことで激怒してたからってとこですか。

 なんにせよ、終始一貫してかませにされてしまった真庭忍軍にスポットを当ててくれるってのは、それが初代のころとしてもうれしいものです。

 戯言シリーズの零崎シリーズと平行して(っても、あっちはもう人間人間の単行本化だけですが)十二頭領全員に光を当ててもらいたいところ。

(戯言ではほかの殺し名と呪い名の話も出るといいんじゃがな)

 ベリルポイントの話と匂宮の話はほしいですね。

 ていうかもっと出夢くんの話を!

(どうなんじゃろうな。ていうかあの辺の設定ってちゃんと決まってるんじゃろうか)

 一応戯言ディクショナリにはちゃんと載ってましたが……戯言だしなぁ。

(戯言シリーズなら後から場当たり的に設定が出てきてもどうにかなりそうではあるがな)

 まあ。

 で、話がそれてってますが、もう一冊のきみとぼくの不気味で素朴な囲われた壊れた世界(長い)。

 こっちはなんというか、見事にはめられた感じで。

 弔子くんが出てくる時点でまともな終わり方をするはずがないってのは予想内ですが、一人称視点の叙述トリックにはめられるとは。

 しつこいくらいに「病院坂迷路のバックアップ」を繰り返してるなぁっていう違和感をもっと重視すべきだったんですね。

(さすがに最初の被害者二名が男じゃったのには気づいたがの)

 あっちは割りと簡単というか、だからこそもう一個叙述が隠されてるって可能性を頭から消しちゃったというか。罠でした。

 ていうか一人称視点の語り部で、ああいう形での叙述トリックしかけるとか。

 イラストもイラストでしたし、まったく気づけませんでした。

 オリジナルの迷路が男装してたって部分で、バックアップが普通に女性の格好してるところに違和感覚えてはいたんですがねー。

(何を言っても結局気づけなかったわけじゃが)

 その通り。

 しかし、弔子くんはまるで変化なしというか、変化してるようで実のところぜんぜん変わってないだろっていう。

 相も変わらずものすごいゲテモノ。何気にこいつも戯言遣いなんじゃねーのってくらいすがすがしく周囲を狂わせますね。

(ちゃっかり当人は幸せっぽい家庭を築いとるしな)

 そういやロリ先輩はどうしたんだろうなーとは思ってたんですが、まさかねえ。

 むしろ家庭をもってなおこれか貴様。って感じでしょうか。

(最期までそのままじゃろうな。たぶん)

 ほんとに、ここまでぜひ実在しないでくれって感じる、見てて面白いキャラってのも珍しいですねぇ。