FF11&14『オス猫日記』

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【西尾維新】真庭語&きみとぼくの不気味で素朴な(ry【ネタバレするよ】

2008年12月18日 00時21分23秒 | その他書籍
 というわけで、連続で西尾維新の新刊を読みました。

 なんだかんだと結構な刊行頻度ですよね。この人も。

(ひとつのシリーズからスピンオフで次の作品につなげたりするからの)

 真庭語はまさしくそのタイプですな。

 刀語で出てきた真庭忍軍のお話ということで、時代は初代十二頭領のころ。ちょうど十二頭領制が実施されようかというときの話になってます。

(鑢一根も登場しとったな)

 チョイ役っちゃチョイ役ですがね。

 それよりも注目すべきはやっぱり狂犬でしょう。

 このころの狂犬はなんというか、刀語のときとは結構印象が違いますね。

(相当な時代の差があるからのぅ。あとは使っとる外見のイメージもあるじゃろうし)

 加えて言うなら、刀語のときの狂犬は相当数の頭領を殺されたことで激怒してたからってとこですか。

 なんにせよ、終始一貫してかませにされてしまった真庭忍軍にスポットを当ててくれるってのは、それが初代のころとしてもうれしいものです。

 戯言シリーズの零崎シリーズと平行して(っても、あっちはもう人間人間の単行本化だけですが)十二頭領全員に光を当ててもらいたいところ。

(戯言ではほかの殺し名と呪い名の話も出るといいんじゃがな)

 ベリルポイントの話と匂宮の話はほしいですね。

 ていうかもっと出夢くんの話を!

(どうなんじゃろうな。ていうかあの辺の設定ってちゃんと決まってるんじゃろうか)

 一応戯言ディクショナリにはちゃんと載ってましたが……戯言だしなぁ。

(戯言シリーズなら後から場当たり的に設定が出てきてもどうにかなりそうではあるがな)

 まあ。

 で、話がそれてってますが、もう一冊のきみとぼくの不気味で素朴な囲われた壊れた世界(長い)。

 こっちはなんというか、見事にはめられた感じで。

 弔子くんが出てくる時点でまともな終わり方をするはずがないってのは予想内ですが、一人称視点の叙述トリックにはめられるとは。

 しつこいくらいに「病院坂迷路のバックアップ」を繰り返してるなぁっていう違和感をもっと重視すべきだったんですね。

(さすがに最初の被害者二名が男じゃったのには気づいたがの)

 あっちは割りと簡単というか、だからこそもう一個叙述が隠されてるって可能性を頭から消しちゃったというか。罠でした。

 ていうか一人称視点の語り部で、ああいう形での叙述トリックしかけるとか。

 イラストもイラストでしたし、まったく気づけませんでした。

 オリジナルの迷路が男装してたって部分で、バックアップが普通に女性の格好してるところに違和感覚えてはいたんですがねー。

(何を言っても結局気づけなかったわけじゃが)

 その通り。

 しかし、弔子くんはまるで変化なしというか、変化してるようで実のところぜんぜん変わってないだろっていう。

 相も変わらずものすごいゲテモノ。何気にこいつも戯言遣いなんじゃねーのってくらいすがすがしく周囲を狂わせますね。

(ちゃっかり当人は幸せっぽい家庭を築いとるしな)

 そういやロリ先輩はどうしたんだろうなーとは思ってたんですが、まさかねえ。

 むしろ家庭をもってなおこれか貴様。って感じでしょうか。

(最期までそのままじゃろうな。たぶん)

 ほんとに、ここまでぜひ実在しないでくれって感じる、見てて面白いキャラってのも珍しいですねぇ。

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