杉本隆史(日本経済新聞出版)
副題が「ホンダジェット誕生物語」でこれにつきる。
夢とロマンです。それにしても、機体とエンジンの両方とも作ってしまうというのは一般にあり得ないらしいけど、素人集団で出発した飛行機好きのDNAのなせるところですかね。
本田宗一郎のことも書いてあって、ホンダという会社の歴史も教えられて楽しかった。
内容紹介は
『「家族にも極秘」を指示され、和光研究所の一室で研究が始まってから約30年。実際に本物の翼やエンジンを作った経験は皆無というエンジニアたちが、専門書を頼りに開発を始めた。まさに手探りだった。ホンダはなぜ空を目指したのか。高い壁をどう乗り越えたのか。本田宗一郎が生涯の夢として参入を宣言してから半世紀。二輪車メーカーとして出発したホンダが、ジェット機参入という壮大な野望を実現させた過程をひもとく。青山の本社から「金食い虫」と陰口をたたかれながらも、ついにホンダジェットを創り上げた若きエンジニアたちの苦闘を克明に描く。
著者について
杉本 貴司 (すぎもと・たかし)
1975年大阪府生まれ。京都大学大学院経済学研究科修士課程修了。2002年、日本経済新聞社入社、編集局産業部配属。電機、鉄鋼、自動車業界を担当。2011年10月から米州編集総局(ニューヨーク)にて自動車や航空機など「もの作り」の現場取材に当たる。2015年10月より企業報道部。 』
・・・読み応えがあって楽しかった。
・・・最後の方で、大阪の町工場の話が出てきて、一次下請けに昇格した会社の話なのだが、著者のあとがきで意味が分かったけど、ちょっと異色というか違和感も感じた。
・・・でも30年近くの飛行機作りの紆余曲折を堪能した。お勧めです。😎