読書感想とロードバイク日記2

週末のお天気の日にロードで走っています。晴耕雨読ならぬ、晴れたらバイク、雨の日は読書の日々

「骨を追え」

2024年09月17日 | 日記

堂場瞬一(文春文庫)

「ラストライン」のシリーズ。
色々展開が変わって、追跡対象も途中で変化。しかし、半ばほどでおおよその犯人が分かってしまうけど、後味が良いとは言えないが、最後まで読ませます。

内容紹介は
『十年振りに発見された少女の白骨死体。
「ラストライン」シリーズと「警視庁犯罪被害者支援課」がコラボレーションした話題作!

ベテラン刑事・岩倉剛は南蒲田署から立川中央署へ異動した。異動早々、大事件が勃発する。十年前に失踪した女子高生・真中礼央の白骨遺体が発見されたのだ。
当時の捜査では、礼央の同級生で交際相手だった三川康友が容疑者として浮上したが、確たる証拠がつかめぬまま三川は大阪の大学に進学し、捜査は行き詰まった。
捜査陣の目は再び三川に向けられたが、三川は若くして癌に冒され余命いくばくもない状態だった――。
岩倉は上司の刑事課長・三浦亮子や後輩で離婚のショックから不調をかこつ熊倉恵美、そして十年ぶりに娘の死が確定した家族のケアを担当する犯罪被害者支援課の村野秋生らとともに事件の真相に迫る。

堂場瞬一「文庫三大シリーズ」コラボレーション企画!
警視庁犯罪被害者支援課の村野たちと岩倉が絡む、ファン必読の一冊です。 』

・・・前に読んだ、岩倉刑事を主人公にしたものから見ると、本作はシリーズの主人公"ガンさん"の出番が全体の6割程度なのです。残りは別作品「警視庁犯罪被害者支援課」の"村野"が登場し、両者のクロスするところが中心なので主人公はどっち?という印象になる。中途半端ですね。
・・・その意味で焦点がぼけるかな?
・・・それにしても、後味は悪い。😱  


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「スクープ」

2024年09月17日 | 日記

今野敏(集英社文庫)

少々嫌味なテレビ記者ですね。
一緒に仕事はしたくないタイプだ。
でも、感が良いとかついてるんですよね。遊んでいるのに。。。

内容紹介は
『TBNテレビ報道局社会部の布施京一は、看板番組『ニュース・イレブン』所属の遊軍記者。素行に問題はあるものの、独自の取材で数々のスクープをものにしている。時には生命の危機にもさらされるが、頼りになるのは取材ソースのひとりでもある警視庁捜査一課の黒田裕介刑事の存在だ。きらびやかな都会の夜、その闇に蠢く欲望と策謀を抉り出す。 』

・・・テレビ華やかなりし時代のお話で今ではもうどうですかね。
・・・きっと、あるある、という印象の人もいるのかな。
・・・個人的にはこんあ世界はいやですけど。
・・・小説としては読みやすく楽しめるかも。人それぞれ。😎 
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「七帝柔道記II」

2024年09月09日 | 日記

増田俊也(KADOKAWA)

前作に続く3・4年目となった「続編」である。
これも、最後は”感動”。出られなかった同期に抽選させるのはすばらしい。

内容紹介は、
『前作を超える血と汗と、涙――。 最後の夏に挑む、灼熱の青春小説!

15人vs15人の団体戦「七帝柔道」。この旧七帝国大学だけの寝技中心の柔道に憧れ、増田俊也は2浪の末に北海道大学に入学した。しかしかつて無敵を誇った名門・北大柔道部は、旧七帝大同士で競う大会・七帝戦で、2年連続最下位であった。さらに増田の1年、2年の七帝戦でも1勝も出来ず、主力の上級生たちはみな引退してしまう。かつてない絶望的なチーム状況の中、果たして北大、復活なるか。副主将となった増田は主将の竜澤とともに、部内外の仲間たちに支えられながらチームを率いていく――。

作者
増田俊也(ますだとしなり)小説家。北海道大学中退。1965年生。2006年「シャトゥーン ヒグマの森」(宝島社)で第5回「このミステリーがすごい!」大賞優秀賞受賞。2012年「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」(新潮社)で第43回大宅賞と第11回新潮ドキュメント賞受賞。2013年には北海道大学柔道部を舞台にした「七帝柔道記」(角川書店)で山田風太郎賞最終候補。2017年『北海タイムス物語』(新潮社)で第2回北海道ゆかりの本大賞受賞。他著に『猿と人間』(宝島社)『VTJ前夜の中井祐樹』(角川文庫)『本当の強さとは何か』(新潮社)など。  』

・・・(ネタバレ)やっと最後に「再開脱出」できたわけだが、東北大と互の引き分けを「抽選」で勝った。
・・・7大学しかないのだから、一勝すれば準決勝みたいな話だが、万年最下位だったのだから、感動ではある。そこに至る過程がよみごたえある。
・・・もう「カンノセイヨウ」はやらなくなったらしいが、だまされた1年生が翌年からの廃止に抵抗するくだりは笑えるのだ。
・・・以下、共感するネットのコメントを引用する。
「北大柔道部3年目、4年目の増田氏たちの苦闘を描いている。試合の描写も真に迫っていた。有り難いことに、今は七帝柔道の色々な動画をYouTubeで見ることができるので、それも相まってこちらも読みながらその場にいるような気分になった。私も含めて柔道経験者なら一度は経験したであろう、勝つ喜び、負ける悔しさ、ひたむきに流した汗、その全てが凝縮されている。

本作を読んで初めて知ったのは、増田氏は両膝傷めてたんだ、自分は柔道をするために北大に入ったと言っていたけれど、実際は怪我に泣かされた四年間だったんだ、ということでした。
・・・
作品中でさんざん弱い、その気になればいくらでも取れた、とこき下ろした斉藤テツさんが4年時の七帝戦で2戦とも自分の役割をきっちりこなして引き分け、さらに自分よりも小柄で非力とかさんざん言っていた後藤さんがとても堅い分け役に成長し、5年目に元主将の意地を見せたくだりはもう、私も読んでて泣きそうでした笑。多分、増田氏は怪我で満足な働きができず抜き役として不甲斐ない思いで不完全燃焼だったんだろうなあ。
・・・
一方、大学教員の立場で言わせてもらうと、他の柔道部員達がきちんと授業を受けてレポート出して単位を取って卒業していく中で、増田氏は授業に出ず、単位も足らず、挙句の果てに退学してしまうというのは、どうなんだろう。
・・・
大学に進学する人が今よりずっと少なかった時代、大学に行った人は、大学に行かなかった人の分まで頑張って、社会に貢献する仕事をするべきなのに。旧帝大ならなおさらです。そこは増田氏のスタンスには賛同しかねる・・・
・・・
総じて読後感はとても良かったです。自分の中では今年の一番の作品だと思います。増田氏の著作のますますのファンになりました。他の皆さんにも、お薦めできます。星五つ。
でもこの本を読んで北大や旧帝大を目指す若い人達は、ちゃんと勉強して卒業しなきゃだめだよ。」

・・・これ(上記の感想)は同感するなぁ。
・・・それでも、青春なんだよな。
・・・前作と両方読むべし。😊 
・・・ネットで正規価格で購入した。悔いなし。



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「ちょちょら」

2024年09月09日 | 日記

畑中恵(新潮文庫)

気楽に読める時代物。
ちょっと恋あり、頑張る「お仕事」小説でもある。

内容紹介は
『間野新之介は、兄の自刃を受けて、多々良木藩の江戸留守居役を引き継いだ。先輩の留守居役たちにしごかれながら、幕府と藩の橋渡し役として、接待や付け届け、情報戦に明け暮れる日々。そんなとき新之介は、多大な負担を強いる「お手伝い普請」の情報を得る。困窮する藩のため、何としてでもこれを逃れたい──。兄の死の謎や思い人の運命に悩みつつ奔走する、若き藩士の痛快奮闘記。 

目次


第一章 新米留守居役
第二章 思い、思われ
第三章 月下をゆく
第四章 お手伝い普請
第五章 印旛沼
第六章 菓子と金
第七章 嫁
第八章 黒雲
第九章 明日はくるか
解説 立川談四楼               』

・・・やっぱりハッピーエンドは安心して読めるのだ。
・・・表紙の絵が漫画風で内容を現わしているのが良い。
・・・気楽な時間つぶしにピッタリです。😄 


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「ゴールデンスランバー」

2024年09月04日 | 日記

伊坂幸太郎(新潮社)

なぜか、途中で挫折。展開が読めないのと、時系列が変わって、訳が分からなくなってしまう。

内容紹介は
「衆人環視の中、首相が爆殺された。そして犯人は俺だと報道されている。なぜだ? 何が起こっているんだ? 俺はやっていない──。首相暗殺の濡れ衣をきせられ、巨大な陰謀に包囲された青年・青柳雅春。暴力も辞さぬ追手集団からの、孤独な必死の逃走。行く手に見え隠れする謎の人物達。運命の鍵を握る古い記憶の断片とビートルズのメロディ。スリル炸裂超弩級エンタテインメント巨編。
  • 受賞第21回 山本周五郎賞
  • 受賞第5回 本屋大賞
  • 映画化ゴールデンスランバー(2019年1月公開)
  • 舞台化演劇集団キャラメルボックス 2016クリスマスツアー「ゴールデンスランバー」(2016年11月公演)
  • 映画化ゴールデンスランバー(2010年1月公開)   」
・・・なぜ、そんなに評価が高いのが分からなかった。お粗末な「私」。😥 
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