読書感想とロードバイク日記2

週末のお天気の日にロードで走っています。晴耕雨読ならぬ、晴れたらバイク、雨の日は読書の日々

「うつくしが丘の不幸の家」

2020年03月19日 | 日記
 町だそのこ(東京創元社)

 構成が見事。家を中心に据えて、各章ごとに時代が遡る。それぞれに家族が変わっていくが、変わらないのは隣家と庭のびわの木。
 家族って単純なものではない。全て違って当たり前を気づかせてくれる。

内容紹介は
『わたしのしあわせは、だれかが決めるものではない。
この家で送る、かなしみとよろこびの日々。
注目の新鋭が五つの家族をふっくらと描く、傑作連作小説。
「R-18文学賞」大賞受賞のストーリーテーラー、本領発揮。

築21年の三階建て一軒家を購入し、一階部分を店舗用に改築。美容師の美保理にとって、これから夫の譲と暮らすこの家は、夢としあわせの象徴だった。朝、店先を通りかかった女性に「ここが『不幸の家』だって呼ばれているのを知っていて買われたの」?と言われるまでは――。わたしが不幸かどうかを決めるのは、他人ではない。『不幸の家』で自らのしあわせについて考えることになった五つの家族をふっくらと描く、傑作連作小説。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
町田/そのこ
1980年福岡県生まれ。2016年、短編「カメルーンの青い魚」で第十五回「女による女のためのR‐18文学賞」大賞を受賞。翌年、受賞作を収録した作品集『夜空に泳ぐチョコレートグラミー』で本格的なデビューを飾る    』

・・・順に読んでください。最後のところで、不覚にも「涙」がこぼれた。心がほっとした秀作ですね。おすすめです。
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