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読書感想とロードバイク日記2

週末のお天気の日にロードで走っています。晴耕雨読ならぬ、晴れたらバイク、雨の日は読書の日々

「評決のとき」

2024年05月24日 | 日記


J・グリシャム(新潮文庫)

上下2冊。
アメリカの裁判制度がよくわかる。
この著者の代表作と言われているので、読んでみた。図書館になくて古本を購入した。

内容紹介は
『(上巻)
いまなお人種差別の色濃く残るアメリカ南部の街クラントン。ある日この街で、二人の白人青年が十歳の黒人少女を強姦するという事件が起きた。少女は一命をとりとめ、犯人の二人もすぐに逮補されたが、強いショックを受けた少女の父親カール・リーは、裁判所で犯人たちを射殺してしまう。若いけれど凄腕のジェイクが彼の弁護を引受けたのだが…。全米ベストセラー作家の処女長編。 
(下巻)
カール・リーの弁護を務めるジェイクの周辺では、庭先に燃える十字架を立てられるなどのいやがらせや脅迫が相次ぐ。才気煥発な女子学生エレンとともに準備を進めるが、確信犯ともいえる犯罪で無罪を勝ち取るのは不可能に近い。公判が始まり、黒人と白人の対立が頂点に達するなか、ついに評決の時を迎えたが―。アメリカの裁判の雰囲気をリアルに伝える、第一級の法廷サスペンス。  』

・・・南部でかなり人種差別のひどい時代が背景だ。クー・クラックス・クランがはびこり、その過激な行動が気になる。今でもそうなのだろうか。
・・・裁判が陪審員で有罪か無罪が決まるという制度がかなり無茶だね。我が国の陪審員制度が最終的には裁判官が決めるみたいだが、それも良いのか悪いのか。完全な陪審員制度だと問題があるのだろうけど。
・・・ネットの評価を引用します。『『評決のとき』はグリシャムの本の中で一番の傑作ではないかと思います。性犯罪の実態、銃社会が起こす悲劇、死刑制度の賛否、相変わらず色濃い差別意識など、米社会が抱える諸問題を凝縮した著者入魂の一冊と言えます。その中で特に、弁護人・検事・判事入り乱れての法廷論争は見応えがあり、あたかも陪審員席で白熱した論告を聴いているような不思議な錯覚に陥りました。第一級リーガルサスペンスの期待は裏切りません。 』その通りですよ。
・・・半分ネタバレになるけど、陪審員の議論が決め手になるのはちょっと恐ろしい話なんですよね。😥 

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