読書感想とロードバイク日記2

週末のお天気の日にロードで走っています。晴耕雨読ならぬ、晴れたらバイク、雨の日は読書の日々

「しらふで生きる」

2019年12月26日 | 日記
 町田康(幻冬舎)

 まるで酔っ払いが書いているような出だし・・・ためになるのはおしまいの方で、禁酒のメリットの部分。
 痩せる眠れるお金が貯まる(出て行かないからね)というだけのことで、酒飲みにはうれしくない話でもある。
 
 内容紹介は
『痩せた! 眠れる! 仕事が捗る! 思いがけない禁酒の利得。
些細なことにもよろこぶ自分が戻ってきた!
4年前の年末。「酒をやめよう」と突如、思い立ち、そこから一滴も飲んでいない作家の町田康さん。
「名うての大酒飲み」として知られた町田さんが、なぜそのような決断をしたのかを振り返りながら、禁酒を実行するために取り組んだ認識の改造、禁酒によって生じた精神ならびに身体の変化、そして仕事への取り込み方の変わるようなど、経験したものにしかわからない苦悩と葛藤、その心境を微細に綴る。全編におかしみが溢れながらもしみじみと奥深い一冊。
 30年間毎日酒を飲み続けた作家は、4年前から一滴も飲んでいない。何が起きたのか?どうやってやめたのか?痩せた!眠れる!仕事が捗る!些細なことにもよろこぶ自分が戻ってきた!思いがけない禁酒の利得。

著者について
1962年大阪府生まれ。町田町蔵の名で歌手活動を始め、1981年パンクバンド「INU」の『メシ喰うな』でレコードデビュー。俳優としても活躍する。1996年、初の小説「くっすん大黒」を発表、同作は翌1997年Bunkamuraドゥマゴ文学賞・野間文芸新人賞を受賞した。以降、2000年「きれぎれ」で芥川賞、2001年詩集『土間の四十八滝』で萩原朔太郎賞、2002年「権現の踊り子」で川端康成文学賞、2005年『告白』で谷崎潤一郎賞、2008年『宿屋めぐり』で野間文芸賞を受賞。他の著書に『夫婦茶碗』『猫にかまけて』『浄土』『ギケイキ』『スピンク日記』『餓鬼道巡行』『リフォームの爆発』など多数。 』

・・・知らなかったのは、著者がパンクバンドをやってたということ。
・・・「だから、何なのさ」が感想である。
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「イダジョ!」

2019年12月20日 | 日記
 史夏ゆみ(文響社)

 読めない名前の著者です。
 「リケジョ」は理系女子、この「イ」は医大のイ。かくして医大の勉強の様子が少しわかったが、結構大変だね。向き不向きはあるなぁ。女子学生の生活、恋愛、家族など、軽いタッチで描かれ、今時の小説だ。映画にもなりやすいし漫画でもいいストーリーですわ。

 内容紹介は
『今話題の「医大女子」が主人公!
これを読めば医大女子のすべてがわかる!
実習&勉強で、恋する暇なんてない!? 全力で挑む姿に感動する6年間!

現役イダジョ&女医から共感の声、続々!
医学部生の学校生活がすごく鮮明に描かれていて、自分と重ねながら読むことができました。(22歳、私立医大女子3年)
医師を志そうと決めた過去の自分を思い返し、医学生としてのあり方を改めて考えさせられるお話でした。主人公の恋愛模様も、先の気になる展開が続き、とても楽しく読ませていただきました。(23歳、私立医大女子3年)
惨め過ぎて思い出したくもない経験が詰まった学生生活でしたが、小説を読んで改めて振り返ると、あれはあれで貴重な青春だった気がしてきて、久しぶりに同級生に逢いたくなりました。(血液内科女医)

「絶対、医者になってやる!」
逆境に立ち向かう人にエールを贈る、お仕事×学園エンターテインメント!
聖コスマ&ダミアノ医科大学。御三家には劣るが、私立の医科大として名を馳せるこの大学に、普通のサラリーマンの娘、安月美南はこの春から入学することになった。
入学早々直面するボンボン医大生との差、実習・勉強での実力不足、そして身近な人の死を目の当たりにして問われる医者になる覚悟――。
同級生の友人たちと共に解剖実習や試験を乗り越え、同級生と附属病院の医師の間で恋に揺れ、父の病気で学費問題に悩まされながらも、美南は悪戦苦闘しつつ、ひとりの〝医者〟になっていく。
医大の女子大生を主人公に、医科大をというものを描きつつ、恋愛・青春・医者を巡るドラマを描くエンターテインメント作!

著者について
神奈川県生まれ。早稲田大学卒。
非鉄金属トレーダー、英語学校教師、大学講師などの職業を経験し、別名義で脚本を執筆。今作品で作家デビューを果たした。取材に裏打ちされたリアリティを、テンポのよい語り口で爽快なエンターテインメントに仕上げている。これからも様々な立場の人々の前向きな姿と、試練を乗り越える力強さ、志を描くことで読者を元気づけることを目指す。     』

・・・でも、入学金や授業料のバカ高さには絶句。どうしてそんなにかかる???
・・・確かにエンターテインメント。これくらいほかの学部の学生も勉強すべきでしょう。
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「百花」

2019年12月16日 | 日記
 川村元気(文芸春秋)
 
結構せつない小説だと思った。
認知症だけど、同時に子どもが求める「愛」があり、母が求める「愛」があり、母親も「女」として愛を求めたら子どもと別れて過ごした人生だったり、フィクションだからありえない設定も一気に読ませてしまうストーリー。本業が映画に関係するせいか話の流れが鮮やかです。時間差や新旧の記憶や場面の入れ替わりなど映像的な感覚も上手に違和感なく展開される。

 内容紹介(あらすじ)は
『認知症と診断され、徐々に息子を忘れていく母を介護しながら泉は母との思い出を蘇らせていきます。
ふたりで生きてきた親子にはどうしても忘れることができない出来事があります。
ある日突然母がいなくなってしまった出来事。
ふたりが背負う過去に、泉は手を伸ばし知ろうとします。
現代において失われていくもの、残り続けていくものは何なのでしょうか。
すべてを忘れていく母が思い出さえてくれたこととは何なのでしょうか。
現代に新たな光を投げかける、愛と記憶の物語です。   』

更に、作家のインタビューから

新作のテーマは記憶

「今回の本の感想を送ってくれる人が、それぞれ自分の人生についても書いてくるんです。僕にとって良い小説って、物語に没入させるものというより、何か記憶を引きずり出されて自分の人生を照射するもの。今回は特に、それがやりたかったのかなとも思う」
 第一作目『世界から猫が消えたなら』では命、二作目『億男』ではお金、三作目『四月になれば彼女は』では恋。人生に欠かせないものをコンセプトに小説を書いてきた川村元気さん。四作目となる『百花』では記憶をテーマに選んだ。ただ、これまでの小説とは成り立ちが少し違う。
「今までは映像を作る人間として、映像ではできないことを紙のメディアでどう書くかトライしてきました。でももう三作書いたし、そろそろ小説家として小説を書くことと向き合うべきだと考えていたんです」
 そんな時、母方の祖母の認知症が発覚。
「久しぶりに会ったら、"あなたは誰?"と言われて。ショックだったけれど、同時に興味も湧きました。映画『君の名は。』では、お互いの名前を忘れてしまう話をファンタジーとして作った。そのファンタジーが目の前に現れたんですから。吉田修一さんにその話をしたら、"それなら、認知症の人が見た世界を書くといい"と言われ、それを真に受けて書く気になりました(笑)」
 祖母の元に通い、たくさん話をした。
「いろんなことを忘れていく姿が清々しくも見えました。一方僕はといえば、スマホを見るとアドレス帳にはもう誰だか憶えていない人の連絡先がいっぱいある。二度と見返さないだろう写真も沢山保存している。なのにスマホを買い替えるとそれらをクラウドにあげて、ひとつのメモリもこぼさないようにしようとする。結局何が大事な記憶か分からなくなっている」
 祖母には、そんなことを憶えているのか、と驚かされたことも。
「物心ついてから憶えていることを記した〈記憶集〉を作り、祖母に"こういうことがあったよね"と答え合わせをしていったんです。ある時、"海で一緒に釣りをしたよね"と言ったら、祖母が"湖だよ"と言う。確かめてみたら本当に湖でした。自分がいかに忘れているか、記憶を改竄しているかに気づいて。それで、忘れていく母親と、思い出していく息子の物語が書けるのではないかと思ったんです」

認知症を患う母と一人息子の物語
 実体験から出発することとなった本作。主人公はレコード会社で働く三十代の泉だ。妻が妊娠し、もうすぐ父親になる。そんな折、一人で自分を育ててくれたピアノ教師の母、百合子が六十八歳で認知症を患っていると判明。泉だけでなく百合子の視点も交えながら、改めて向き合う母と息子の物語が展開する。
「認知症を扱った小説といえば、有吉佐和子さんが一九七二年に発表した『恍惚の人』は身内が認知症になったら大変だと思わせる話でした。当時は実際にそういう印象だったんでしょうけれど、今は認知症患者が五百万人いて、もはや日常になっている。現代的なものにアップデートする必要があるとも思いました」
 シングルマザーの家庭にしたことにも理由が。
「『恍惚の人』は肉親同士ではなく夫の父親を妻が介護する話で、その家族関係のずらし方が面白いとも思えた。でも今回は、濃い血縁関係で逃げ場がないものにしたかった。血が繋がっている肉親が思い出を忘れて違う人になっていく姿を見るのは耐えられない。母一人息子一人の家族ならなおさら辛いだろうと考えたんです」
 そこで、多くのシングルマザーとその子どもに取材した。
「ある男性の話で印象深かったのは、母親に結婚すると伝えて喜んでくれるかと思ったら"やっと親子みたいなことができると思ったのに"と泣かれたそうです。母と息子というより、恋人みたいな感覚だなと思って。息子は息子で、父親の記憶がないからどうやってお父さんになればいいのか分からないという。それはそれで記憶というものに結びつく話だと思いました」
 また、子どものエピソードが認知症患者と結びついた瞬間もあった。
「小さい男の子を連れたシングルマザーに取材した時、"大変だ、辛い"、"この子はすぐ迷子になるんですよ"と泣きだして。男の子を見るとずっとうつむいている。その時、あ、この子はわざと迷子になっているんだな、と分かったんです。母親が一生懸命自分を捜している姿を見て愛情を確認しているんでしょうね。それでふと、僕の祖母も認知症になってからよく一人歩きするようになったのも、愛情を確認したかったんじゃないかな、と」
 もちろん、認知症の人たちにも多く会った。
「祖母のいるホームだけでなく、他に十か所くらいの介護施設を訪問しました。話しているうちに分かったのは、認知症の人って記憶が並列化しているんですよ。"すごく前の記憶"と"ちょっと前の記憶"が全部、"今"の中に入っている。そう考えると、彼らが一人歩きして迷子になる理由も分かる。買い物に行こうと駅のほうに向かっている途中で学校に遅刻すると思って道を曲がり、そういえば今日は〇〇さんがお茶しに来るって言ってたわ、と思い出した時にはもう知らない場所にいるわけです」
 その気づきがあって、認知症ヴィジョンで書ける、という感触を得た。

川村元気さん
「思うのは、『恍惚の人』が怖いのは相手がどうしてそんな行動をとるのか分からないから。分からないから怖い、怖いから逃げたい、逃げたいから放っておく。だから状況がどんどんひどくなる。だから、理解するって、大きいんですよ。認知症の人が一人歩きして迷子になることにも、ちゃんと理屈があるんだと分かれば怖くなくなる」
 百合子が憶えているのは、大きな、重要な出来事、素敵な体験とは限らない。それはなぜか。
「それこそが書きたかったことだとも言えます。憶えているのはむしろ、残念な体験の思い出だったりしますよね。でも大勢で楽しい経験をしたことよりも、息子と二人で"残念だね"と話した体験のほうが貴重かもしれない。僕はずっと人間にとって何が幸せかを考えて書いてきましたが、記憶における幸福論として、そうした感覚を描きたかった」
 また、人は遠い過去のことより近い日のことから忘れていくともよくいわれるが、
「まさにカバー写真がそれなんです」
 という。使われている鈴木理策氏の写真は手前がぼやけ、奥には花々が映っている。
「僕は自分が描いた景色をすでに描いている人は絶対にいると思っていて。その答え合わせをするのが好きなので、表紙を撮り下ろしてもらうことはしないんです。それで使用する作品を探していた時にこの写真を見つけて、もう言いたいことを全部言ってくれている、と思った」
 花の写真を選んだのは、もちろん『百花』というタイトルに合わせてのこと。
「花って枯れるじゃないですか。僕は造花があまり好きではないし、花は枯れるから美しいと思う。まさに、記憶もそうだなと感じます。それに、人が死ぬ時に持っていける記憶って百くらいしかないんじゃないかと思う。それで、このタイトルにしました」
記憶にまつわるものを盛り込んだ
 親子関係の他にも、本作には記憶をモチーフとしたエピソードが多数登場する。たとえば泉の職場では、
「みんなスマホやノートPCを使って仕事をして情報を共有して、何も忘れてはいけないという強迫観念がある。クラウドにあげて共有するのが求められている。それが、あまり幸せそうには見えないんですよね」
 天才的な女性歌手発掘の顚末も強烈だ。
「だいたいのシンガーソングライターってピークが短い。それで、"なんで前のようにいい歌が書けないんですか"って乱暴な質問をすると、ほとんどが"あの頃どうやって書いていたか思い出せない"と言うんです」
 また、途中で挿入されるのは百合子の日記。過去のある出来事の真相が明かされるが、そこに阪神淡路大震災が関わってくる。
「東日本大震災が起きた時に、これまでの災害が世間的に上書きされた気がして、それが怖かった。僕なりに上書きされたものを掘り起こす作業がしたかった。それに日記ってどこか人に読まれることを意識して書くところがあって小説的。記憶を捏造して書く場でもあると考えると、認知症の人が見ている景色にも繋がると思いました」
 日記の内容は、百合子の女としての一面がうかがえるものだ。
「僕は平気なんですが、母親の"女"の部分を見たくないという男性も多い。自分の母親に女というものが内包されているのを目の当たりにして、それでも血縁として離れられない関係の面倒くささと良さを書きたかった。泉の中では、母親に対しての愛情と、許せない気持ち、女としての彼女を見たくない気持ちが全部同じ力で引きあっているんです」
 それでも百合子に上品さが漂うのは、著者の頭の中にモデルがいたからかもしれない。
「勝手に吉永小百合さんを当て書きしたんです。僕は吉永さんが好きで十代から現在までのフィルモグラフィも全部観ている。ご本人も少女のような部分と情熱的な女優の部分をどちらも内包されている方だと思うんです。加えて、認知症の方がホールスタッフを務める〈注文をまちがえる料理店〉に行った時、六十代の認知症の女性がピアノを弾いていたんです。その若さで認知症になったためか、もう少女みたいな方で。そのイメージを書いたところもありますね」
 では、吉永さん主演で映画化したい?
「映画は観たいです。吉永さんに演じてもらいたいけれど、それは望み過ぎかもしれません」
 これまで映像ではできないことを小説で試みてきた著者が、率直に映像化を望むとは意外な気もするが、
「書く前に映画を意識したわけじゃないんです。映画にするなら脚本を書いたほうが早いですから。ただ、今回、映像の人間としてではなく、小説家として書いたからこそ、書き終えた時に素直に映画で観たいな、と思ったんです」
 もちろん、本作にいちばん影響を与えた人物といえばお祖母さんだ。彼女からは何かしら反応があったのかと聞くと……。
「発売の二週間前に見本ができたので届けようとしたら、その日に亡くなってしまいました。でもこの二年半、おばあちゃんのことを毎日考えていたので、後悔はないです。お棺に本を入れたのですが、花の表紙だし、百本分の花を入れたことになるのかな、とも思えて。こんなに清々しく亡くなった人を送ったのは、はじめてかもしれません」

川村元気(かわむら・げんき)
1979年横浜生まれ。上智大学文学部新聞学科卒業。『告白』『悪人』『モテキ』『君の名は。』『怒り』などの映画を製作。2011年に優れた映画製作者に贈られる「藤本賞」を史上最年少で受賞した。12年には『世界から猫が消えたなら』で小説家としてデビュー。他の著作として『億男』『四月になれば彼女は』『仕事。』『ブレスト』がある。
(文・取材/瀧井朝世 撮影/浅野 剛)
〈「きらら」2019年7月号掲載〉     』

・・・インタビューを読んだら、かなり取材した話を取り込んでいるのが見えた。映像関係のモノつくりの手法のような気がする。色色な要素が詰まっていており、一方で自分の人生も顧みるところにつながってとても面白かった。
・・・お勧めです。


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「仲野教授のそろそろ大阪の話をしよう」

2019年12月09日 | 日記
 仲野徹(ちいさいミシマ社)


 内容紹介(出版社より引用)
『ホンマの大阪って、そんなんとちゃうんちゃう??
大阪・千林に生まれ育ったお笑い系科学者(?)が、12名の大阪人とともに、大阪を解き明かす。
こなもん、通天閣、吉本のお笑い、そんなもんでは終わりません!
大阪弁、花街、私鉄、食いもん、音楽、おばちゃん、落語、文学、ソース......大阪の「名物」を深く知る12名との対話を通して知る「ホンマの大阪」。まじめな話を大爆笑でお贈りします。

仲野先生より、本書に寄せて
(大阪弁編と、標準語編、それぞれコメント頂きました!)。

「大阪らしさ」を探してみよう(大阪弁編)
なんとなく、大阪の人もそれ以外の人も、ステレオタイプな大阪感にとらわれているみたいな気がします。それって、おかしいことありませんか。がめついとか、下品とか、こなもんとか、大阪以外の人が大阪に貼り付けたレッテルにすぎへんのとちゃうでしょうか。

それってちょっとおかしいやん。大都会なんやから、もっといろんな「大阪らしさ」があるはずやん。キーワードに閉じ込めたりせんと、もっとみんなにいろんなこと知ってもらわなあかんのとちゃうん。そんな気持ちをこめた対談集が『仲野教授の そろそろ大阪の話をしよう』ですねん。ミシマ社が一生懸命会議をして決めてくれはったのですが、ごっつええタイトルやと思います。

とりあげたのは、大阪の人間、言葉、花街、お城、鉄道、食べ物、音楽、おばちゃん、落語、ソース、全盛時代、そして東京との比較、という12のテーマ。大阪が如何なる街か論ずるに、大阪人を以て如くはなし。そのほとんどを地元の人と語り尽くしたっちゅうわけです。

えらそうにいうてますけど、知らんことがいっぱいありました。そろそろ大阪の話を、とかいうときながら、ちょっと恥ずかしい気もします。けど、まぁ、知ってることばっかりやったら、対談なんかせんでもええんであって、と、開き直っときます。

きっと、みなさんも、へぇ、そんなん知らんかったわ、ということがいっぱいあるはずです。大阪の人が読めばおもろくて勉強になること間違いなし。と~きょ~もんが読まはっても、「知らなかったけど、大阪っていいところたくさんあるじゃん」とか、思わずつぶやかはるはずです。

この本、ミシマ社の新しいレーベル『ちいさいミシマ社』の初回配本二冊のうち一冊として発売されます。書店さんの買い切りで、利益率はこれまでより高い、というコンセプト。むっちゃええ感じやないですか。そんなレーベルにぴったりと選んでもらえたのが、えらくうれしいです。

初版部数が少なめ、というのが、印税的に気にならないわけではないですが(<せこっ)、みなさんが、おもろい本やと思って買うてくれはったら、増刷してもらえるはずです。

すべての対談が鉄板でおもろいです。ぜひ「そろそろ大阪の話を聞こう」という気持ちになって、読んでみてください。そして、これまで知らなかった「大阪らしさ」を探してみてください。

ほな、よろしゅうお願いします。

「大阪らしさ」を探してみよう(標準語編)
なんとなく、大阪の人もそれ以外の人も、ステレオタイプな大阪感にとらわれているような気がします。それって、おかしくないですか。がめついとか、下品とか、こなもんとか、大阪以外の人が大阪に貼り付けたレッテルにすぎないのではないでしょうか。

それって少しおかしいでしょう。大都会なのですから、もっといろいろな「大阪らしさ」があるはずです。キーワードに閉じ込めたりせずに、もっとみんなにいろいろなこと知ってもらわないとダメなのではないでしょうか。そんな気持ちをこめた対談集が『仲野教授の そろそろ大阪の話をしよう』です。ミシマ社が一生懸命会議をして決めてくださったのですが、ものすごくいいタイトルだと思います。

とりあげたのは、大阪の人間、言葉、花街、お城、鉄道、食べ物、音楽、おばちゃん、落語、ソース、全盛時代、そして東京との比較、という12のテーマ。大阪が如何なる街か論ずるに、大阪人を以て如くはなし。そのほとんどを地元の人と語り尽くしました。

えらそうにいってますが、知らないことがたくさんありました。そろそろ大阪の話を、などといっておきながら、ちょっと恥ずかしい気もします。だけど、知ってることばっかりだったら、対談などする必要がないんだから、と、開き直っておきます。

きっと、みなさんも、へぇ、そんなこと知らなかった、ということがいっぱいあるはずです。大阪の人が読めばおもろくて勉強になること間違いなし。と~きょ~もんが読んでも、「知らなかったけど、大阪っていいところたくさんあるじゃん」とか、思わずつぶやかれるはずです。

この本、ミシマ社の新しいレーベル『ちいさいミシマ社』の初回配本二冊のうち一冊として発売されます。書店さんの買い切りで、利益率はこれまでより高い、というコンセプト。すごくいい感じじゃないですか。そんなレーベルにぴったりと選んでいただけたのが、とてもうれしいです。

初版部数が少なめ、というのが、印税的に気にならないわけではないですが(<細かい)、みなさんが、面白い本だと思って買ってくださったら、増刷してもらえるはずです。

すべての対談が絶対に面白いです。ぜひ「そろそろ大阪の話を聞こう」という気持ちになって、読んでみてください。そして、これまで知らなかった「大阪らしさ」を探してみてください。

では、よろしくお願いいたします。   』

・・・大阪弁と標準語は確実に言語の性質が違いますね。両方話せる人は『バイリンガル』でっせ!

『目次

1 大阪って特殊ですか?(髙島幸次)
2 大阪弁を考えるの巻(金水敏)
3 花街 華やかりしころを聞く(西川梅十三)
4 大阪城へ、ようこそ(北川央)
5 大阪は私鉄王国(黒田一樹)
6 食の街、大阪を行く!(江弘毅)
7 浪花音楽談義(キダ・タロー、輪島裕介)
8 これが「大阪のおばちゃん」だ!(谷口真由美)
9 楽しい上方落語案内(小佐田定雄)
10 地ソース百花繚乱(堀埜浩二)
11 大大阪って何だ?(橋爪節也)
12 本当の大阪って?(柴崎友香)

 著者
仲野徹(なかの・とおる)

1957年、「主婦の店ダイエー」と同じ年に同じ街(大阪市旭区千林)に生まれる。大阪大学医学部医学科卒業後、内科医から研究の道へ。ドイツ留学、京都大学・医学部講師、大阪大学・微生物病研究所教授を経て、2004年から大阪大学大学院・医学系研究科・病理学の教授。専門は「いろんな細胞がどうやってできてくるのだろうか」学。2012年には日本医師会医学賞を受賞。著書に、『エピジェネティクス』(岩波新書)、『こわいもの知らずの病理学講義』(晶文社)など。趣味は、ノンフィクション読書、僻地旅行、義太夫語り。   』

・・・でも、本書は対談集なので、作りは、ある意味簡便なのだ。こういうのももしかすると『大阪』のノリなんでしょうか。
・・・前著の医学系のお話と違って、私には”ノリにくかった”。
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「大人のおにぎり学習帳}

2019年12月05日 | 日記
 たに りり(星雲社)

 まあ、我が家では、奥さんのおにぎりが食べている途中で、ぼろぼろくずれます。
 原因不明なので、解明したく図書館にて借り出した。でもよくわからなかった。

内容紹介は
『毎日をもっと幸せにしたい人、料理がつらい人にぜひ読んでほしい!
 おむすびを学ぶことで、料理が変わる!人生が変わる!

料 理をする人もしない人も、読むだけで、明日が楽しくおいしくなるヒントが満載です。
【内容】
お米の選び方、正しいご飯の炊き方
三角おむすびの握り方、おむすびの歴史、
具の基本とアレンジ、世界のおむすび、
盛り付けの基本とコツ、お弁当のルール、
おむすびは太るのか?おむすびの栄養バランス、
「おいしい」とほめられる方法、など。

毎日の料理に悩みを抱えるネコたちといっしょに、楽しく読み進められます。
各章に、料理のコツの4コマ漫画と「まとめ」を収録。
SNSで募集したみんなの「とくべつなおむすび」の投稿を掲載。
巻末に、明日すぐ行けるお米屋さんのリストの付録付き。

 著者について

 たにりり 
おむすびインストラクター。日本炊飯協会認定ごはんソムリエ、料理家。食の検定1級。フードスタジオ「キッチンひめ」主宰。おむすびワークショップを企画運営する他、米穀店・生産者・行政などのサポートや執筆など、お米と家庭料理の分野で幅広く活躍中。
ツキシロクミ 
イラストレーター。テレビ、出版、広告など様々な媒体で活動中。シンプルでユーモラスなタッチが特徴。    』

・・・どうでもいいことだけど、著者の「ごはんソムリエ」というのは、いったいなんだろうか? ユーモアかな?
こういう活躍法もあるか。

https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/51uK4GinecL._SX351_BO1,204,203,200_.jpg
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