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読書感想とロードバイク日記2

週末のお天気の日にロードで走っています。晴耕雨読ならぬ、晴れたらバイク、雨の日は読書の日々

「イタリア24の都市の物語」

2017年11月25日 | 日記
(池上英洋)光文社新書

 カラーの写真がたくさんあって、眺めているだけでも楽しい。
それぞれに都市の歴史や見どころを紹介していて、いつかは行ってみたいなと思わせる。

 後で書いた「20の都市」の方から読んだので、こちらが本家。
 沢山あって、少々混乱気味だが、いつか本物を見てみたい。

内容紹介は
『世界中の旅行者を魅了する、ヨーロッパでも屈指の人気を誇る国・イタリア。日本では、いまだに「イタリア=歌って踊って恋をする国」というイメージが強い。しかし、その魅力は、男たちと女たちが織りなしてきた数々のドラマ、芸術家たちが味わった苦悶や歓び、英雄や偉人たちの精神と行動の軌跡、民衆が繰り広げてきた何気ない日常生活の集積体であり、かつ、それらを保存してきた都市の魅力でもある。
それぞれ特色のあるイタリアの街から、24都市を厳選――。イタリア留学経験もあり、レオナルド・ダ・ヴィンチ研究でも知られる著者が、さまざまな歴史上のエピソードを紹介しながら、「イタリアを歩く楽しみ」を伝える。

目次
はじめに
第一章 男たちの物語
囚われのカリオストロ――San Leo(サン・レオ)
貧しき聖人の街――Assisi(アッシジ)
誰が万能の人を育てたか――Vinci(ヴィンチ)
愛の楽園――Tivoli(ティヴォリ)
エウレカ、エウレカ!――Siracusa(シラクーザ)
雄大なる青――Taormina(タオルミーナ)

第二章 女たちの物語
遊廓の詩人――Venezia(ヴェネツィア)
貴婦人が眠る街――Luca(ルッカ)
書く女――Mantova(マントヴァ)
波乱の人生に咲いた、うたかたの恋――Ferrara(フェッラーラ)
カノッサの屈辱――Canossa(カノッサ)
美しきシモネッタ――Firenze(フィレンツェ)

第三章 美にまつわる物語
怪物たちの宴――Bomarzo(ボマルツォ)
画家の怨念――Orvieto(オルヴィエート)
潰えた〝世界一〟の野望――Siena(シエナ)
パッラーディオの劇場――Vicenza(ヴィチェンツァ)
師匠と弟子――Perugia(ペルージャ)
驚嘆の魔術――Roma(ローマ)

第四章 街――民と戦いの物語
恋する二人――Verona(ヴェローナ)
天国の回廊――Amalfi(アマルフィ)
塔の街――San Gimignano(サン・ジミニャーノ)
岩塊の麓で――Cefalu(チェファルー)
ほら穴に生きた人々――Matera(マテーラ)
イタリアの表と裏――Palermo(パレルモ)

おわりに
主要参考文献
イタリア語原文

著者紹介
池上英洋(いけがみひでひろ)
1967年広島生まれ。東京芸術大学卒業、同大学院修士課程修了。専門はイタリアを中心とする西洋美術史・文化史。海外での研究活動、恵泉女学園大学人文学部准教授を経て、現在、國學院大學文学部准教授。著書に『Due Volti dell’Anamorfosi』(ボローニャ大学出版局)、『レオナルド・ダ・ヴィンチ―西洋絵画の巨匠8』(小学館)、『レオナルド・ダ・ヴィンチの世界』(編著、東京堂出版)、『恋する西洋美術史』(光文社新書)、『もっと知りたいラファエッロ』(東京美術)などがある。         』

・・・図書館の本だからこういうこともあるのだろうが、ページの上隅が折られた痕跡が残って、読んだ人の品性が疑われる。止めてほしいですね。何らかの参考にしたのか、単純に栞代わりにしたのか・・・本がかわいそうですよ。
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「せつない動物図鑑」

2017年11月22日 | 日記
(ダイヤモンド社)

 表題の『せつない』というのが効いている。いったい「?」ということで、読ませるきっかけになっているのだろう。内容は絵があって、それに面白いテーマというか説明が短くある。笑えるのがいいねぇ。

 内容紹介は
『この世界は、たくさんのせつなさにあふれている。
――でも、それって悪くない。
著者は幼いころから動物好きで、本を読んだり絵を描いたりしつづけてきました。
そのうち、しだいに彼らの「せつない」側面に愛おしさを感じるようになったんだとか。
その独特の世界観を、短い見出しとかわいいイラストで表現したのが本書です。
ゆる~いイラストに
「ほんとかよ! ?」と、つい突っ込みたくなるような112の見出し
そして意外とためになる解説に子どもから大人まで、ページをめくる手が止まらなくなります。
◎ニューヨーク・タイムズ紙、ロサンゼルス・タイムズ紙のベストセラーリストに掲載!
◎ウェブサイトやインスタグラムで「かわいい! 」「癒される」と大人気
◎世界一ゆるくておもしろい動物図鑑が、ついに日本上陸!

著者について
ブルック・バーカー (Brooke Barker)
作家、イラストレーター、コピーライター。初の著書である本書が、ニューヨーク・タイムズ紙とロサンゼルス・タイムズ紙のベストセラーリストに載り、世界各国で翻訳出版された。イラストレーターとしての活動は幅広く、コカ・コーラやナイキの広告制作などにも参加。現在は夫とともにオランダのアムステルダムに住んでいる。

服部京子 (はっとり・きょうこ)
中央大学文学部卒業。訳書に『ボブという名のストリート・キャット』『ボブがくれた世界』(ともに辰巳出版)、『クレオ』(エイアンドエフ)がある。 』

・・・ちょっと楽しめる。イラストがまさに『ゆるーい』のだね。これが良い。
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「ヴォイニッチ写本の謎」

2017年11月15日 | 日記
ゲリー・ケネディイ&ロブ・チャーチル(青土社)

 現代の世の中にまだ『謎』なんてあったのか?という一種の驚き。
 昔の写本があったのですね。それを丹念に追跡したもので、少々冗長なところもあって、すっ飛ばして読んだ。著者がドキュメンタリー映像を作った関係者だから手慣れた題材?だったのかもしれないが、結構面白く読んだ。

内容紹介は
『大発見か? 狂気の産物か? それともねつ造なのか?奇想にあふれた古文書、その謎の全貌に迫る!その写本には、まったく解読できない文字群と、地上には存在しない植物が描かれていた。暗号解読に挑むコードブレイカーたち、写本のもつ美しさと不思議さに翻弄されるコレクターたち…。誰が、なぜ、この写本を残したのか。イギリスBBCで放映された傑作ドキュメンタリー。幻想小説を読み終わったときの、不思議な読後感が残る。

出版社からのコメント
【本書の流れ】
・歴史—500年に及ぼうかという、この写本の奇怪なあらましに始まり、著作者の推定、暗号解読に人生を注いだ人々の列伝(1-3章)
・暗号—写本に登場する暗号を、先達の試みをなぞりつつ紙上で具体的に解読しようとする(4-5章)
・絵—写本のもう一つの主役であるその魅惑的な絵についての図像学的解読、アウトサイダー・アート説、中世ドイツの幻視者ヒルデガルド・フォン・ビンゲン作者説の展開(6-7章)
・真贋—写本ねつ造説について(8章)
・まとめ—ネット上のコミュニティ、「ヴォイニッチ・ネット」に寄せられた様々な仮説の紹介と、共著者2名による最終的見解(9章)

著者について
ゲリーケネディ Gerry Kennedy
作家。多くの雑誌や放送番組で活動。ヴォイニッチ写本に関するプログラム(BBCラジオ4、2001年)では構成を担当。これをもとに翌年TVドキュメンタリーが制作される。
ロブ・チャーチル Rob Churchill
作家。英BBCや独Proなど多くの番組で活動。2002年に制作されたBBCドキュメンタリー「ヴォイニッチの謎」では監修者を務める。 』

・・・表紙の絵が魅力的だ。こんな謎めいた本を作って何世紀か後の人々に残してやったら、面白いだろうなぁ。でも、手間暇が大変そうだ。いたずらの極致、ネッシーみたいで愉快でしょう。

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「今こそ韓国に謝ろう」

2017年11月14日 | 日記
百田尚樹(飛鳥新社)

 大手出版社は、付き合ってくれないのですね。
 ややこしい政治がらみの話は、出版社やマスコミは怖いのかもしれない。さわらぬ神・・・なんでしょうか。
 この逆説的な展開が面白いのだが、百田さんだから主張は初めからわかっている。どのような政治的立場かによって賛否が変わる。でもね、みんなよく考えたほうが良いよね。放っておいて直るものでもないし、慰安婦問題だって、A新聞は謝罪したのか翼分からないし、既存のものとして歴史で固定されてしまうのだろうか。

内容紹介は
『百田尚樹、涙ながらの大謝罪!
「ついに転向したのか、百田さん! ?」
日韓のあいだに横たわる、あらゆる問題を網羅した渾身の書き下ろし。
あんなにややこしく見えた両国関係を、誰でもサクサク読めて納得できる筆致で料理した、爆笑必至のまったく新しい「韓国論」。
この一冊で日韓問題は完全に解決する、驚きの画期的な一冊です。

第一章 踏みにじられた朝鮮半島
第二章 伝統文化の破壊
第三章 「七奪」の勘違い
第四章 ウリジナルの不思議
第五章 日本は朝鮮人に何も教えなかった
第六章 慰安婦問題
第七章 韓国人はなぜ日本に内政干渉をするのか

これで日韓問題は完全に解決する。楽しみながらサクサク読めて納得できる、まったく新しい「韓国大放言」

著者略歴
百田/尚樹
1956(昭和31)年、大阪市生まれ。同志社大学中退。放送作家として「探偵!ナイトスクープ」等の番組構成を手掛ける。2006(平成18)年『永遠の0』(太田出版、現在講談社文庫)で作家デビュー。他の著書に『海賊とよばれた男』(第10回本屋大賞受賞・講談社)などがある 』

作者本人の話があった。
『百田尚樹氏 「今こそ、韓国に謝ろう」の真意を語る
2017年7月4日 11時0分
NEWSポストセブン
慰安婦像は作られ続けている YONHAP NEWS/AFLO
写真拡大 (全2枚)
 作家の百田尚樹氏が、意外な主張をし始めて話題になっている。「今こそ、韓国に謝ろう」──6月中旬、同名の著書を上梓した百田氏。韓国に対し、何を謝罪すべきなのか。日本が、朝鮮半島に対して行った“悪行”の数々とは。百田氏が語る。
 * * *
 文在寅・新大統領は慰安婦問題に関する日韓合意の「破棄」をちらつかせ、多くの国民がそれを支持するという事態が韓国で起きています。国家と国家の取り決めを反故にすることは国際常識上あり得ないことです。
 韓国では、憲法の上に“国民情緒法”と言われる概念があります。これによって、政府や最高裁さえも「法律」「憲法」を無視して、国民感情に従った判断を下してしまう。だから国際法や国際的なルールを破ってしまうのです。
 多くの日本人は、そんな韓国を目の前にして「なぜ約束を守らないんだ」「また譲歩しなければならないのか」と憤っています。しかし、そうしたアプローチでは、もう日韓関係を健全な方向に向かわせることはできないのではないか──私は最近、そう感じ始めました。
 日本は、慰安婦問題などでこれまで何度も韓国に譲歩し、歩み寄ってきました。そのたびに我々は裏切られ、韓国は「反日」の狼煙を繰り返し上げているのです。
「慰安婦を強制連行したことはない」
「慰安婦は性奴隷ではなく高額な対価をもらっていた売春婦であり、休む自由もあった」
「竹島は歴史的にも日本の領土である」
 そうした「歴史の真実」は、書店に並ぶ多くの本で明らかにされています。“慰安婦は強制連行された”“日帝は韓国からあらゆるものを奪った”といった韓国の主張を疑問に思う人たちは、それらの本などから「真実」を知っています。しかし、そもそも「日本は韓国に酷いことをしたのだ」と考えている人たちは、そうした本は「嫌韓だ」と決めつけて、真実を知ろうともしません。
 国と国との約束を守らず「反日」を掲げる韓国に対して日本がきちんと対峙するには、我々がアプローチを変えなければならないと思うのです。
『今こそ、韓国に謝ろう』は、これまでになかった視点から日韓併合時代を論じた本です。私はこの本を書いて、我々日本人は、とんでもない思い違いをしていたのではないかということに気付いたのです。
 それは一口で言うと、「余計なお節介」です。頼まれもしないことを無理矢理にやってしまったのです。
◆経済成長させた“罪”
 さて、当時の日本がどんな酷いことをしたのか。そのひとつは、朝鮮半島各地にたくさんの小学校を作ったことです。1905年頃にはわずか40校ほどだった小学校を、1910年の併合後に凄まじい勢いで増やし、1943年までに4271校も開校しました。
 日本はこれに巨額の国家予算を投入しました。併合当時には10%未満だったと言われる識字率は、1936年で60%近くに高まりました。
 これまで日本人は韓国に対し「教育を施してあげた」と考えていましたが、よく考えてみれば子供は遊びたい盛りで、勉強なんかしたくありません。いわば子供の“遊ぶ自由”を奪ったのです。
 驚くことに、日本は朝鮮に京城帝国大学まで作りました。しかも、京城帝国大学の図書館の予算は、東京帝国大学の10倍もありました。朝鮮の人々からすれば、「人を馬鹿だと思っているのか!」と怒りたくもなるでしょう。
 教育だけではありません。日本は朝鮮半島の自然まで変貌させてしまいました。焼き畑農業でほとんど禿げ山になっていた朝鮮半島の山々に植林し、緑豊かな風景に変えてしまったのです。
 さらに、至るところに鉄道網を敷いて、併合前はわずか100kmしかなかった鉄道を総延長6000kmにまで延ばしました。美しい野山に醜い鉄道網を敷きまくったというわけです。
 ダムも建設しました。鴨緑江に作った水豊ダムは当時世界最大級で、電力の最大出力はあの黒部ダムの2倍もありました。発電所を建設し、送電線を張りめぐらせ、村々に電気を行き渡らせたのですが、これは日本の勝手な振る舞いです。もちろん、お金を出したのは日本です。明らかに生活レベルは向上したのですが、そう考えるのは日本人のエゴなのかもしれません。
 日本は韓国に“産業革命”も起こしました。李氏朝鮮時代の朝鮮は農林水産業の生産が全産業の約80%、工業生産は約18%という第一次産業国家でした。ところが併合以降、農林水産業の比率は約43%に減り、工業生産は約41%に増えたのです。
 その結果、併合の翌年の1911年から1938年までの間、朝鮮の経済は平均3.8%という驚異的な成長率を遂げました。これだけの長期間にわたって高成長が続いた例はほとんどありません。
 雇用が増え、経済が成長するのはいいことだと考えるのは、日本の勝手な論理です。それまで農業や漁業に携わっていた人々が、急に工場などで慣れない仕事をすることになったと想像すると、本当に申し訳なく思います。
◆モラルを教えなかった
 日本は、朝鮮の“伝統文化”も破壊しました。併合前の朝鮮には、20世紀初頭とは思えないほどの厳しい身分制度がありました。王族及びその縁戚などと特権階級の「両班」(ヤンバン)が支配階級で、その下に官僚機構で実務を担っていた「中人」(チュンイン)がありましたが、両班からは激しく差別されていました。
 その下が「常民」(サンミン)で、多くが小作農であり、「常奴」(サンノム)の蔑称で呼ばれていました。
 さらにその下には高麗王朝時代から「七賤」と呼ばれるがいました。なかでも「白丁」(パクチョン)と呼ばれる人々は戸籍もなく姓もなく、厳しい差別にさらされていました。
 朝鮮半島に長く根づいていた伝統的な身分制度を日本は破壊し、王族を除くすべての人を平等に扱いました。こうした差別は許されることではないと、日本人が考えたからです。しかし、これは独善的な考えです。特権を奪われた両班が日本を恨むのは当然です。
 もちろん両班は朝鮮人全体のごく一部でしたが、不思議なことに現代の韓国人のほぼすべてが「自分のルーツは両班だった」と主張します。韓国人の多くが日本を恨む理由は、もしかするとここにあるのかもしれません。
 それ以上に日本が猛省し、朝鮮半島の人々に謝罪しなければならないことがあります。それはせっせと学校を建てて教育を施しながら、一番大事な「モラル」を教えなかったことです。
 いわゆる「ウリジナル」も、モラルの問題として捉えることができます。茶道、華道、歌舞伎といった日本文化はことごとく「韓国がルーツだ」と言い出していますが、いずれも何の根拠もありません。
 しかし、こうしたこともすべて、併合時代にモラルを教えなかった日本に責任があると言えます。
◆日本は「原状回復」を
 今からでも遅くはありません。日本国は深い反省に基づいて謝罪し、朝鮮半島に植林した木々を伐採して禿げ山に戻し、学校や鉄道、港やダムを壊すなど「原状回復」して韓国に返すべきだと思います。土地を借りた場合、原状復帰が原則です。
 冒頭で触れたように、文在寅政権は日韓合意を破棄し、慰安婦問題を蒸し返そうとしています。これは、「モラル」と同様に、日本が「近代的法概念」を教えなかったからです。併合時代、大学を作り、法律家を目指す朝鮮の若者たちに憲法や刑法、商法、民法などを教えました。しかし、なんということか、最も大切な「法概念」を教えることを忘れていたのです。韓国は条約や合意を反故にすることで世界から批判されましたが、その罪は日本人が背負わなければならないのです。
 私が想像するに、日本は韓国を発展させるのを急ぎすぎたのです。300年くらいかかって発展すべきところを、30年でやってしまったのです。現代の韓国社会のひずみの原因は、そこにあると思われます。もちろん日本のせいです。
 このように日本が日韓併合時代にどんな“悪行”を働いていたかを知ると、韓国人がなぜ今に至るまで日本人を恨み、批判し続けてきたかがわかると思います。
 詳細は近著『今こそ、韓国に謝ろう』に記しましたが、こうしたアプローチで韓国との関係を考えることは、見ようによっては「反日的」と捉えられてしまうかもしれません。
 よく知られているように、日本は台湾を統治していた時代にも現地で教育を施し、鉄道を敷き、道路を作り、東洋一とも言われるダムも建設しました。台湾は今でも、当時の日本によるインフラ整備に感謝してくれています。台湾が親日的なのはそのためでしょう
 日本は韓国に対しても同じことをしたのに、なぜ韓国人は感謝もせずに日本を批判するのか。それは、本誌・SAPIO6月号で対談したケント・ギルバートさんが語っていたとおり「儒教」の影響が大きいのだと思います。
 韓国では、中国が世界の中心で、それに近い韓国は優れた国であり、中国からより遠い日本は「格下」と考えられています。「下」の日本が「上」の韓国のために学校を建てるなどして「貢ぐ」のは、上下関係を大事にする儒教の考え方では〝当たり前〟のことであるから、感謝するものではないのです。「鉄道を敷くなんて、頼んでもないんだけどな~」と思っているのではないでしょうか。
 それでも私はここで、韓国の皆さんにきちんとお詫び申し上げます。そのことが日韓関係を新たな段階に進めることにつながると思うからです。

・・・反論を探したが、出てこない。。。簡単なのは以下:
『百田尚樹の韓国ヘイト本がヒドい!「韓国は不潔」「朝鮮にハングルを広めたのは日本」など差別デマと歴史修正のオンパレード』
・・・皆さんどう思います。

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「東の果て、夜へ」

2017年11月13日 | 日記
ビル・ベバリー(ハヤカワ文庫)

 ついに第三部を読了。一度、二部まで来て、図書館に返却。その後、ほぼ2日で最後に到達。
 新人(といっても大学の研究者)の作で、評判が良かったものだそうだが、日本人の読者にはちょっとピンとこないかもしれない。設定が黒人の少年が主人公で、最後まで読んでもまだもやもやとして全体がすっきり収まらないのが難点かも。

 内容紹介は
『――少年は旅に出る。2000マイル先へ、人を殺しに。
名だたるミステリ文学賞を連続受賞。昨年、英語圏で最高の評価を獲得した傑作がついに邦訳。
★英国推理作家協会賞最優秀長篇賞ゴールドダガー受賞
★同最優秀新人賞ジョン・クリーシー・ダガー受賞
★全英図書賞(年間最優秀犯罪小説部門)受賞
★ロサンゼルスタイムズ文学賞(ミステリ部門)受賞
「長年の読書経験で最上級の一冊だ」――ドン・ウィンズロウ(『犬の力』『ザ・カルテル』『サトリ』著者)
 ロサンゼルスのスラム街「ザ・ボクシズ」で犯罪組織に所属する15歳の少年、イースト。麻薬斡旋所の見張りを担当していた彼であったが、警察の強制捜査によって施設が押さえられてしまった。仲間から責任を問われたイーストにボスが命令を下す――「ある男を殺せ」。
標的である裏切り者の判事は遠く東に離れたウィスコンシン州へ旅行中で、組織幹部が裁かれる法廷に証人として立つため、来週ロサンゼルスに戻ってくる。その前に始末する。イーストに同行するのは、13歳にして殺し屋である不仲の弟をはじめとした少年たち3名。崩壊の予感と軋轢を抱えながら、2000マイルに及ぶ旅が始まるが……。
 罪の意識。同行者たちとの衝突。そして初めて見るロサンゼルスの「外」の光景が、イーストの心をかき乱していく――。孤独なる魂の彷徨を描いて絶賛を浴びたロード・ノヴェルにしてクライム・ノヴェルの傑作。解説/諏訪部浩一(東京大学准教授)

著者について
1965年、アメリカ合衆国ミシガン州生まれ。文学研究者、作家。
2016年、本書で小説家デビュー。英国推理作家協会(CWA)賞の最高賞であるゴールド・ダガーと、最優秀新人賞であるジョン・クリーシー・ダガーを史上初めて同時受賞した。

熊谷/千寿
1968年生、東京外国語大学外国語学部英米語学科卒、英米文学翻訳家    』

・・・まずは読了を記念して。アメリカでは、少年もので成長物語が好まれるのかな?
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